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聖邪混濁 〜寒い冬から暑い夏へ〜  作者: anishina
第二章 青年時代〜王都
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アツイの部屋

お城の説明回になってしまいました。

興味があればどうぞ。

読み飛ばしてらっても構いません。

こんなにテンション上がったの久しぶり。

前世では、海外へ一度も行った事もなく、

テレビで映像を見るだけで、済んでいた。


はああ、なんか感動するって、感情が俺にもあったんだなあ。


さあ!ここから心機一転、俺は俺らしく生きていくために、

俺のやるべき事を明確にして行こう。


まず、んー、は!俺の顔!まだ見てないわー。

鏡、鏡ーと、あれ?部屋ん中ないな。


キョロキョロ


さっきの執事も見当たらん。

あー、誰か呼ぶにはー、あ、この呼び鈴か?


リンリンー


パタパタパタ


「はい!何かご用でしょうか。アツイ様!」


おー来るの早え、どっかで待機してるのか。

って、執事の奴じゃねえなあ。誰だ?


「お前、誰だ?執事は?」


「あ!すみません。挨拶がまだでした。

侍従のラックです。アツイ様のお世話をさせていただきます。

執事のバルさんは、さっき急用があるとかで、下に降りて行きました。

僕には、呼ばれたら行くようにと言われたので、待機してました。

どうぞ、よろしくお願い致します!」


ペコリ


おおー侍従!なんか新鮮だなあー、でも年齢、俺と変わらんくらいか?


「お前、いくつ?」


「はい、先日、15歳になりました。

公爵様に仕えられて、とっても嬉しいです!」


目がキラキラしてる。まぶしいー。

俺より5つ上かー、まだ子供なのに、侍従なのな。

あーでも15っていや、中卒くらいかあ。

ま、いっか。


「ラック、これからよろしくな!

で、ちょっと聞きたいんだが、鏡ってどこへ行ったら見れる?」


「鏡ですか?えーと、お風呂場にあるのと、ここにもありますよ? 」

とラックは、タタタと別の扉を開けた。


「この姿見ですー。」


「んー、ちょっと待て、なあ、俺の部屋はこことそこの部屋の2部屋あるのか?」


「まさか!そんなことないですよ。2部屋なんて。」


そーだよなー。前は一つの部屋しか使わなかったし。


「このフロア、全部屋アツイ様のお部屋です!

あ、見て回りますか?」


あはははー。まじかー。


「見て回るのは有りだけど、ちょっと待ってて」


早速、俺にごたいめーん!


眼鏡越しだから、ちょっとわかりにくいけどー

金眼で、髪は黒なんだな。

見知った色だけど。

いやー、こりゃいい感じに整ってんじゃね?

大人になったら、色々とウハウハな感じになりそーな?

よし、これならサムイに並んでも、見劣りしないな。

良かった。

俺だって、綺麗な男の横に立つのは勇気がいる。


「よし!じゃあ、案内してくれ。」


「はい!まずは、ここが着替え部屋になります。

この扉の向こうが、衣装部屋です。

で、こちらの扉はお風呂場です。で、」


「おーい、ちょっと待て、風呂場がここに?

ここ結構上の階だよな。水は?沸かすのは?」


「え?魔道具があるので心配ないですよ?」


「あーそう、だった、なー、はははー。

忘れてくれ。」


つい、言っちまった。

王都の公爵家は1階に風呂場があったんで、あまり気にして無かった。

あれも魔道具使ってたんかなー。

用意してたのは、ルーバだったし・・・

って思い出しちまった。

ジメジメモード、やめやめ!


「で?他には?」


「はい。お風呂場の中にサウナ部屋があります。

ちなみに、サムイ様の寝室の反対側の扉の向こうは同じような作りになっていて、

未来の公爵夫人のお部屋用となっています。

では、次の部屋を案内しますね。」


「ん。」


俺、サムイと一生の約束してんだけど、

公爵夫人ってどういう扱いになるんだろなー。

ま、未来の俺に丸投げな。


「この次のお部屋は、公爵様専用の遊び部屋になります。

代々、公爵様がご趣味のものを置いていたり。遊ぶための道具などがあります。

鍵も掛けられるようになっています。

一応、今は掃除をするため、開放しています。執事が管理していますので

もし、鍵がご入用の際は、お持ちしますのでお言い付け下さい。」


「わかった。」


「次に、廊下を挟んで反対側のお部屋は、書斎になっております。

また、我ら侍従やメイド達の待機部屋もあり、お茶などを用意出来る簡易厨房があります。

書斎から扉続きで書庫があります。」


「あー、この城の大まかな説明もしてくれるか?」


「はい。まず、この城は、外敵が来た時に、城下町の人々の避難先になっています。

1階に玄関と、大広間、大食堂、大部屋がいくつかあります。

1階の玄関は、お客様や、お貴族様専用です。


地下1階は、厨房、使用人部屋、リネン室、守衛所 等があります。

また、食材運搬用に1階とは別に出入口があります。

城下町より、この城の地下は高い位置にあるので、

ほとんどの者がその出入口を使います。


その更に下の地下には、牢獄があります。敵の捕虜等を入れるのが主です。

また、拷問部屋もそこにあります。


2階は、舞踏会場と、応接間、休憩部屋が複数あります。

3階は、お客様のお泊り出来る部屋があります。

4階は、近衛騎士が常駐する部屋と家令や、執事、メイド長等

役職がある方達のお部屋があります。

5階がここです。

この廊下の端から外へ出られます。

出る時の操作によって、城壁の歩廊へ出る事が出来ます。

歩廊からは、こちらへ入れないようになっております。

最後に、この上は見張り台があります。

是非、ご覧下さい。絶景ですよ。」


「ラック、説明ありがとな。見張り台へ案内頼む」


「はい!」


ラックの後ろを付いて、上階段を上がると、

途中で、螺旋階段になって塔の中を登っていく。


階段が切れた所から、平らに開けており、壁がぐるりと囲まれている。

屋根があり、大きい四角く窓のように切り取られた所から外が見える。


まさに絶景!30階から見下ろす高さから、

城下街、城壁、王都と繋がっている道、その向こうの森まで、

壮大な景色が広がっている。


俺は、無意識に涙がポロポロ出ていた。


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