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男勝りの女友達と出かける事になり、待ち合わせ場所に行くと美少女が立っていた  作者:


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9話 喧嘩の仲裁役

 次の土曜に女子バスケ部の練習試合の応援に行く約束をした次の日、いつものように登校をして教室に入った瞬間、龍之介が僕の元へ来た。


「よく来た。助けてくれ」


「朝っぱらから何?」


 僕は鞄を自分の席に置きながら龍之介の話を聞く。どうせ、大したことではないだろう。


「永井さんが俺の席に来たんだよ」


「……それで?」


「俺一人で女子と話出来る訳無いだろ。あははと苦笑いした記憶しか無いぞ」


 やっぱり大したこと無かった。いや、まあ女子に話しかけられてテンパる気持ちが分からんでもないけど。


「あっ、赤城君おはよ〜」


 噂をすれば永井さんが手を振ってこちらへ歩いてきた。全くこんな天使が苦手だなんて哀れな龍之介。


「おっす〜」


 そして柏木さんまで挨拶しに来た。龍之介は女子二人が近くに来たおかげで天を仰ぎ出した。


「何か不思議なメンバーになってきたね」


 永井さんと柏木さん、僕と龍之介は元々友達だったがスクールカーストが全然違う為、今まで関わりがなかったのだ。


「あの〜、俺は仲間から除外してもらえると助かる……」


「それは男子が僕だけになるから却下」


 龍之介が凄い居心地が悪そうだ。いや、元々お前が俺達を引き合わせたとも言えるんだから一蓮托生だ。却下を出した途端、龍之介が僕に耳打ちしてくる。


「ふざけるな。俺に三次元女子と仲良くなる事など出来るか」


「龍之介、ギャルゲー得意だからいけるでしょ」


「ていうか二人でコソコソ何話してるの?」


 僕達が小声で話しているのが気に食わないのか永井さんが僕達二人を睨んでくる。うっ、怖い。龍之介を見たらビビりすぎて真顔になっている。


「龍之介がこの四人で遊びたいって言ってて」


 僕が友達を売った途端、龍之介は絶望した顔で僕を見ている。それを聞いた途端、永井さんはぱあっと笑う。


「え〜、いいじゃんいいじゃん。どっか行く?」


「ウチは池袋行きたいな〜」


「凛、池袋ばっかりだから別の所にしようよ」


 女子二人はワイワイ盛り上がり出した。その瞬間、龍之介は僕を滅茶苦茶睨んでいる。


「お前、出かけたいなら二人で行けば良いだろ……」


「いや、二人きりは恥ずかしいし……」


「だからって俺を巻き込む必要が何処にあるんだ!?」


「大変申し訳御座いません」


 龍之介から正論を言われて謝る。いくら恥ずかしかったとはいえ嫌がる友達を利用したのはやりすぎた。


「ちっ、まあ恋のキューピットとして協力してやる。今度何か奢れよ」


「ありがとう。心の友よ」


「◯ね」


 いきなり暴言を吐かれたが何だかんだ優しいからコイツの事は大好きだ。龍之介でも耐えられるように短いやつを提案するか。


「永井さん、部活で忙しいだろうし何処か部活休みの放課後行けたら良いよね」


「あ〜、そうだよね」


 朝のホームルーム前に僕達でワイワイしていた時にふと御影君と目が合う。御影君は機嫌が悪そうにふいっと目線を逸らす。彼にとっては面白くない事だったか。


「もうホームルーム始まるし。この話はまた後で」


「あっ、本当だ。一時間目なんだっけ?」


「多分、数学〜」


 永井さんと柏木さんは話しながら自分の席に戻っていく。龍之介はトボトボ疲れ果てた姿で歩いていた。


 その後、ホームルーム、一時間目の授業が終わり休み時間の事だった。


「赤城、ちょっといいか?」


 御影君だった。これヤバいやつか?永井さんが心配になったのか、ぴゅんと飛んできた。


「達也、赤城君に何か用?」


「いや、何でお前が出てくるんだよ。俺は赤城と話をしたいんだが」


 それはそうだ。関係ない永井さんが間に入る理由が無い。僕はアイコンタクトで永井さんに大丈夫と訴える。別になにかされたわけでもないし僕だって男だ。これくらい大丈夫。


「それで御影君、話って?」


「いや、このゴリラが邪魔なんだよ。お前あっち行ってろ」


「ああん?」


 あまりの言い様に永井さんがキレてしまう。あ、これいつものパターンか。僕がいる訳だし間に入るか。


「な、永井さん落ち着いて。御影君も言い過ぎかも」


「ちっ、赤城君に感謝しなさいよ」


「うるせえ、さっさとあっち行け」


 永井さんはプンプン怒りながら自分の席に戻っていく。だが僕の事が心配なのか一瞬、チラッと僕の顔を確認した。


「……、たくあのゴリラはよ〜」


「御影君、それで話と言うのは?」


 仕切り直しという事で僕は彼の目的を聞かなければいくら何でもクラスの中でおかしな事はしないはずだ。


「ああ、そうそう。お前大丈夫か?」


「えっ、何が?」


「いや、最近あのゴリラにちょっかいかけられてるだろ?虐めは流石にないとは思うがイジりだとしても辛かったら俺が何か言ってやるぞ」


 僕は彼の言葉が心配しての事なのか、それとも悪意のものであるか測りかねている。

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