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男勝りの女友達と出かける事になり、待ち合わせ場所に行くと美少女が立っていた  作者:


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6話 友達前進

「ねえ、私にもその漫画読ませてよ」


 どうやら僕達が話しているのが気になったようで永井さんまで読みたくなったみたいだ。


「じゃあ、僕の家に漫画あるから今度持ってこようか?」


「でもそれだと重そうだし家まで取りに行くよ」


 僕はギュンと首を回して永井さんを見る。え、俺の家まで来るって?いや、漫画を取りに来るだけだし別に良いのか?でもそこまでして貰う必要もないしな。


「いや、大丈夫だよ。十巻で終わるからそんなに重くないよ」


「遼っち、ちょっと」


 柏木さんが耳打ちしてくるので僕は顔を寄せる。てか女子の顔が近くに来てドキッとしてしまう。


「お姫様のご機嫌取ったほうが良いんじゃない?」


「いや、だからわざわざ僕の家に来てもらわない方が良いと思って」


 僕がそう答えると柏木さんは「え〜」と言って嫌そうな顔をする。何で?気を使ったつもりなんだけど。


「二人してコソコソ何話してるの?」


 ゴゴゴという音が聞こえてきそうなくらいプレッシャーを感じる。二人だけで仲良くしてるなよ?という感じだ。


「赤城君を独占して申し訳ない……」


「べ、別にそういうのじゃないから……」


 永井さんは何か照れている。


「そ、そんな事より私も漫画読んで一緒に話するから!!」


「ぷぷ、明日香おもしろ〜」


 柏木さんは笑いを堪えている。何がそんなに面白いのか分からないがまあ楽しそうで何よりだ。


「そ、それより私達【血と鍵】のコラボカフェ行った仲だもんね」


「うん。楽しかったよね」


「え、デートの自慢されてる?」


「ち、ちがあああう」


 永井さんは叫びながら柏木さんの頭をガシガシ撫でる。柏木さんはだるそうに「やめろ〜」と言いながらなすがままにされている。やっぱり二人仲良いね。


「へ〜、お前ら珍しいメンツで飯食ってるな」


 声の方を見ると御影君が立っていた。やはり声をかけてきたか。そりゃ永井さんが僕みたいな陰キャとご飯食べてたら気になるか。


「別に誰と食べようと勝手でしょ」


「おう、いつにもまして喧嘩越しだな。別に駄目なんて言ってねえよ」


 これ思ったよりマズイ状況になるか?僕のせいで言い合いになるような事は避けたい。


「大体、男子一人で淋しいだろ?な、赤城?」


 御影君は僕にすごい嫌な質問をしてくる。これ、お前からこの場を離れろっていう合図か。


「い、いや、僕は平気だから……」


 だがいくら僕の立場が弱かろうと永井さんの事を悪く言うつもりは無い。僕がそう答えると御影君の表情が一気に冷めて見下ろしてくる。


「あっ、そう」


 すっかり僕に興味をなくしたようで御影君はさっさと自分のグループに戻っていった。派手に揉めるようなことが無くてよかった〜。


「あ、赤城君、ちょっと」


 永井さんがバツの悪そうな顔で手招きをして教室の外へ指差す。なるほど、ここでは話せないって事か。僕と永井さんは教室の外へ出る。


「ごめんね。さっき」


「え?永井さんは何もしてないよ」


 永井さんは廊下に出た途端、頭を下げた。御影君に絡まれた事だろう。


「私が考えなしに誘ったからこんな事に」


「いや、気にしてないよ」


 僕は大丈夫と言いながら手をブンブン振る。僕は楽しかったし。


「迷惑だったらもう誘わないよ?」


「えっ」


 それは先程みたいに御影君から嫌な事を言われたり、それ以上の事をされる前にという事だろうか。


「い、いや、僕は永井さんと一緒に……」


「え?」


 僕は何を言おうとしている?永井さんがキョトンとして僕を見つめている。


「……一緒に話すのた、楽しかったから。また一緒に」


「うん」


 気付いた時には永井さんは俺の手を取っていた。僕はビックリして永井さんの顔を見る。


「え?」


「そう言ってもらえて嬉しい……」


 永井さんは下を向いていて表情が見えない。どうしたんだろうか。


「よし、分かった!!達也に何かされたら私にすぐ言ってね。ボコボコにするから!!」


「いや、そう言われたら逆に報告し辛いよ」


 僕がそう答えると永井さんは顔を上げてあははと笑う。ていうかいつまで僕の手を握っているんだ。


「永井さん、手が」


「あっ、ごめん!!」


 永井さんはぱっと手を離す。僕は辺りをキョロキョロ見回す。危ない、他の人には見られていないな。永井さんが僕なんかと噂をされたら可哀想だ。


「ていうか、アイツ赤城君にまで突っかかってきて本当ムカつく〜」


「僕は全然平気だよ。酷いこと言われた訳でもないし」


 まあ、これは本当だ。あくまで僕が迷惑してないかと心配してくれたという形に過ぎない。


「でも私達、もう友達なんだから嫌なことあったら相談してね。約束」


「分かった。じゃあ、永井さんもなにかあれば」


 僕達はまた一歩近付いた気がした。

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