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男勝りの女友達と出かける事になり、待ち合わせ場所に行くと美少女が立っていた  作者:


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25話 見たくないもの

「お前ら、何か合ったのか?」


 二時間目の休み時間、僕の席に来た龍之介が怪訝な顔をして尋ねてきた。


「え、何のこと?」


「いや、永井さんの事に決まってるだろ」


 永井さんの方を見るとこちらをジッーと見つめていた。確かにここまで凝視されると気になるな。これのことを言ってるのか。


「いや、全然分からないんだよ」


「朝、御影と話をした件についてじゃないか?」


 もしかして永井さんが僕達の話を聞いていた?いや、それなら大惨事だ。僕の体中から嫌な汗が垂れてくる。


「うわっ、お前汗垂れてるぞ。そんなに暑いか?」


「い、いや、ちょっと嫌な想像をしちゃっただけだから大丈夫」


 永井さんの方をチラッと見るとまだ凝視されている。心臓がどくどく鳴っているのが分かる。そして御影君が永井さんに近付いているのが見えた。


「おう、明日香」


「……、達也、何か用?」


 御影君から話しかけられていつもよりは温和そうな永井さんが見えた。もし本当に聞こえていたとしたら御影君の気持ちを知っている?


「うっ、お腹痛くなってきた……」


「ええ、大丈夫かよ。保健室行くか?」


「いや、トイレ行けば治ると思うから大丈夫」


 心配そうな龍之介を置いてトイレに避難する。永井さんと御影君が楽しそうな姿を見たくないという逃げだった。


「僕って情けないよな」


 呟きながらトイレへと駆け込む。個室に入りながら永井さんと御影君の事を考えてしまい全然集中できなかった。


 そしてトイレから出て教室へと戻る。すると笑っている永井さんと御影君の姿が一瞬見えてしまい顔をそらして自分の席につくなり伏せる。そして三時間目の授業のチャイムが鳴ったのが聞こえる。僕は先生が来るまで伏せたままだった。


 そしてあまり考えないようにしていた昼休みが来てしまった。龍之介を見ると外へ出ようとしていたので僕は慌てて龍之介の元へ駆け寄る。


「ちょっと」


「いや、今日こそ一人で食べるからな」


「いや、僕も一緒に着いて行って良い?」


 僕がそう言うと龍之介は不思議そうに首を傾げた。まあそういう反応になるよね。


「何でだ?永井さんと一緒に食べれば良いだろ」


「ここではちょっと、外へ出たら話すから」


 僕は無理やり龍之介と一緒に外へ出る。チラッと永井さんを見ると僕と目が合ってしまう。僕は慌てて目を逸らして廊下へと出る。そして龍之介のいつもの場所という校舎裏までやってきた。


「いつもここで食べてる」


「なるほどね」


 まあ確かに日陰で落ち着いて食べれそうだ。ただテーブルなど当然無いので膝に乗せるか地面に置いて食べるしかなさそうだ。そして僕達二人は弁当を広げて座り込む。


「で何があったか教えろよ」


「……、実は朝御影君と話していた内容なんだけどさ」


 そして僕は朝話した内容を龍之介に伝える。龍之介は聞きながらふんふんと相槌を打っている。


「……ということなんだ」


「それは分かったんだが、何で永井さんと昼食を一緒にしないのか分からんのだが?」


 聞いてもなお理解できないと腕を組んで首を傾げる。


「いや、だから僕の気持ちが永井さんに伝わっちゃったって」


「え、そんなのとっくにバレてるだろ。お前何いってんだ?」


 僕達はお互い見つめ合いながら「え?」と呟く。今、何て言った?僕の気持ちがすでにバレている?


「ええ、僕が永井さんの事が好きって本人にバレてるの!?」


「いや、あの様子見て気付かない奴なんていないと思うが」


「も、もし仮にそうだとしても御影君が永井さんの事を好きなのが伝わってたらマズイよね?」


「う、う〜む。そっちは分からんが。そもそも本人がその内容を聞いてるか分かんないのに避けてるって意味分からんぞ」


「うぐっ」


 確かに僕は被害妄想で勝手に逃げ回っている腰抜けって事になる。そう言われると勝手に教室飛び出したのってまずかったのか。


「……、お前今からでも教室戻って永井さんと食べれば?」


「そうした方が良いのかな?」


「その必要は無いよ」


 声の方向を見ると永井さんと柏木さんが立っていた。気の所為でなければ永井さんが怒っている様に見える。


「な、永井さん」


「も〜、私達でいつも食べてるのに黙って出ていくなんて酷いよ〜」


「いや、俺は昨日一緒だっただけ……」


「細かい事は気にしな〜い」


 柏木さんと龍之介が何だか楽しそうにじゃれ合っている。そして僕は何故か真顔の永井さんと対峙している。一体これは?


「……、黙って出ていくことないじゃん」


 永井さんはぷく〜と頬を膨らませている。か、可愛い……、じゃない。これ怒ってるじゃんか。


「え、え〜とですね」


 僕は取り敢えず必死に弁明することにした。

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