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男勝りの女友達と出かける事になり、待ち合わせ場所に行くと美少女が立っていた  作者:


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11話 ゲーセンで君と

 御影君の話を止めて再び雑談をしながら歩いていく。暫く歩くと駅前のゲーセンに着いた。


「さ〜、遊ぶぞ〜」


 永井さんは腕を上げて盛り上がっている。僕は笑いながら後ろからついていく。すると眼の前にバスケットボールゲームがあった。時間内にゴールに何回ボールを入れられて点数を競うというゲームだ。


「これやろっ!!」


「いや、永井さんバスケ部じゃん。勝ち目無いよ……」


 僕は元々運動神経もそんなに優れていない上に現役のバスケ部相手など勝負にもならないだろう。


「そりゃそっか。じゃあ実際の得点の倍で良いよ」


「う〜ん。それなら……」


 それでも正直負けそうだけどまあやるだけやってみるか。永井さんは僕が答える前にもうコインを機械に入れていた。いややる気満々じゃん。


「ちなみに負けたほうがジュース奢りね」


「始めてから言うのズルくない!?」


 永井さんはボールを持って構えながら笑っている。余裕綽々である。そして機械からビッーと始まりの合図が鳴る。


「こういう所のボール空気入ってないから駄目だよねえ」


 と言いながら手首のスナップだけでボールを放りみるみるゴールに吸い込まれている。時間制限三十秒で五十回入っている。え、これ僕半分も絶対いかないぞ。


「絶対無理やん……」


 無理すぎてエセ関西弁が出ちゃう。永井さんが腕組をして待っている。


「やる前から諦めちゃ駄目だよ。頑張ろうね」


 何故か知らないがバスケのスイッチが入っちゃってるのか真剣な顔で滅茶苦茶怖い。こうなっては仕方がない。やるだけやってみよう。そして僕も百円を入れてゲームが始まる。


「いけっ」


 僕が投げたボールはガンとリングに弾かれる。うう、全然駄目だ。


「まだ時間あるよ。一本でも多く入れようよ」


 僕は再びゴールを見て狙い定めて打つ。するとリングに当たるも上手く跳ね返ってすぽっとゴールに入った。


「やった。永井さん入ったよ」


「やったね」


 永井さんは笑顔で祝福してくれる。こういうゲームしたこと無かったけど楽しいな。そう思った瞬間だった。


「まだ時間あるからギリギリまで打ちなさい」


「はい」


 僕はゴールに向かってひたすらボールを投げ続ける。結果的に三回しか入らなかった。やはり全然駄目だなあとへこむ。


「やったことないのに入って凄いよ」


 永井さんは「いえ〜い」と言いながら腕を上げた。僕は恐る恐るその手に僕の手も合わせてハイタッチをした。


「約束だからジュースは奢ってね♡」


「鬼がいる……」


 僕は仕方なく自販機でコーラを二本買って片方を永井さんに手渡す。


「ありがと〜。どう?偶には運動するのも良いでしょ?」


「そうだね。僕も不健康だと思って家の周りを走ったりはするんだけどね」


 運動部に入ってないし趣味としてゆっくりランニングくらいはと思いしている。


「部活入らないの?」


「いや、もう二年だし……。中学も何もやってないのに厳しいでしょう」


「別に運動部じゃなくても文化部もあるじゃん」


「そうだね……」


 正直、一回龍之介と一緒に漫研に入ろうとしたことはあって部室まで行ったことがある。いざ入ろうとした瞬間女子の声が聞こえてきて、龍之介が「無理だ」と言ってぶんぶん首を振ってそのまま帰ったのだ。


「凛だって漫研入ってるよ。赤城君と太田君とかは楽しいんじゃないかな」


 もしかして、僕達が聞いた女子の声って柏木さんだったのかもしれない……。でも柏木さんいるのなら僕も入れるかなあ。


「それか。女子バスケ部のマネージャーになる?人足りてないんだ」


「いや、それはマズイでしょ」


 今どき、男女差別など良くないとはいいつつ、女子の部活に男子のマネージャーってあんまり聞かないし居心地悪そうだと失礼ながら思ってしまう。


「そしたらこき使いまくるのになあ」


「それ聞いて入るわけがないよね?」


 永井さんは「あはは、確かに」と笑いながらコーラを飲む。その後、休憩終わりにゲーセン内を周る。


「あっ、これ可愛い〜」


 永井さんの眼の前にはクレーンゲームだった。中を見るとクマのキャラのぬいぐるみが景品だった。


「う〜ん。これなら取れるかも」


 クレーンゲームの状態、ぬいぐるみの配置を見ていけそうだなと思って百円を入れる。


「えっ、こういうのって中々取れないようになってるんじゃないの?大丈夫?」


 永井さんは先程と打って変わって不安そうな顔をする。何故クレーンゲームではそんなに弱気なんだと思いながら矢印ボタンを押してクレーンを動かす。

 わざとクレーンをぬいぐるみより横にズラした位置に持っていく。そして更にボタンを押して下に降りていく。当然ぬいぐるみは掴めないがクレーンが開く際にぬいぐるみを弾いてゴトッと落とす事に成功した。


「えっ」


「永井さん、はい」


 僕は当然だと思いながらぬいぐるみを呆けている永井さんに渡す。永井さんはぬいぐるみと僕の顔を交互に見てぬいぐるみを受け取る。


「あっ、ありがとう。貰っちゃって良いの?」


「まあ、僕貰っても仕方がないし是非貰ってよ」


 僕の家にこんな可愛いぬいぐるみがあっても仕方がない。そして永井さんはぬいぐるみをぎゅっと抱きしめた。


「赤城君、ありがとうね」


 永井さんは満面の笑みで僕にお礼を言った。

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