二章16 紅い悪魔と辛い過去
「お前…自分が何をしたのか分かってるのか…?」
「あ、いやこれはたまたまで…」
まずい…魚釣の奴…結構ピリピリしてんぞ!?うまくいくといいんだが…
「おいラジン、今すぐコイツの記憶を消すぞ!」
『いや待て!俺はアイツの重大な秘密を知っているぞ!』
「知ってたところでなにも…」
『なぁ?赤城勇君、いや、キャプテン・スカーレット!』
「何…?」
『もう出てきて良いぞ!桃山咲也君、またの名を、マキシマム・サイキッカー!』
ここからがこの作戦の山場だ…。絶対に成功させなきゃな…!
「ばれちゃってたか…仕方ないな…」
「ふぅ…隠れるの大変でしたよ…」
『ほら、俺が言った通りだろ?』
「お前ら…俺をはめたってことか…?」
『すまない、お前をはめるつもりはなかった…』
「ならどうして!?」
『彼らに君の仲間を任せるためだ…!』
ラジンは真剣に魚釣に語りかける、見た目がラジコンなせいか、シュールに見えるのは言わない約束。
「だから俺には仲間なんて…」
「どうしていらない!?理由を教えてくれよ!」
「そ、そうですよ!」
ここでアイツはどう出る?うまくいけばここで理由が聞き出せるけどダメだったら…
「ふっふっふ…ははは…あっはっはっは!初めてだ…ここまで俺のことを気に掛けてくれたのは…。仕方ない…お前らは信用できる、だから教えてやるよ…」
「ほ、本当か!?」
「ああ、じゃあ話すぞ」
ゴクリ…
作戦がどうとか今はどうでもいい。今はただ、アイツのことが知りたい。
「トゥーグァって知ってるよな?」
「ああ、こないだの奴だよな?」
「でもソイツと何の関係が?」
「簡単な話だ…。俺にも昔、仲間がいた…。そんなときに突然トゥーグァが現れた。俺たちは戦った。だが強すぎた…俺たちが勝てる筈が無かった…そんな中ソイツは俺の作戦ミスで死にかけた俺を庇って…死んだ。間抜けな俺を庇って仲間が死ぬくらいなら、最初から俺が死ねば良かった。だがそれは叶わなかった…。だから俺は悲劇を繰り返さないためにも仲間は作らない。今まですまなかったな…」
俺が聞いた内容はあまりにも辛いものだった。アイツがそう考えるのも痛いほど分かる。 でも…
「お前の考えはよく分かった。でも魚釣、俺は…」
ドガアアアアアァァァァァン!
俺が魚釣に自分の考えを言おうとした瞬間、突然爆音が響きわたる…クソッ…こんなときにジャマが入るだなんて…
『おーっとぅ?面白い奴見ぃーつけた!』
「「「トゥーグァ…!」」」
アイツ…!ここまで来て何がしたい!?




