第31話 土産配り行脚
小さい子のあるあるですな。聡様が懸念していらっしゃるのは、そのことでは?男女の区別がよくわかってないから、一緒にお風呂に入るとか、簡単にほっぺにちゅーをしたりとかでしょうか?小さい子のほっぺにちゅーは見ているとほっこりするのですが、聡様は葵様が大切ですから、嫌なのでしょうね。
尊・「ただいまー‼せっかくだから地球土産ってことで温泉饅頭買って来てみた」
聡・「…お前はどこに行ってきたんだ?」
尊・「えー?楓の実家」
聡・「楓さんの実家は旅館でもしているのか?」
尊・「どっちかというと、格闘技の道場をしているけど?」
聡・「どこから温泉饅頭という発想が…」
尊・「なんとなく?あ、でも楓も賛成してくれた。消えものの方がいい。って」
聡・「あのなぁ、お前が地球に行ってる間に王家に王子が生まれたという式典を開いていたんだ。ところが主役はどこにもいない」
尊・「悪い!」
聡・「式典をやるのを伝えてなかった俺も悪いが、地球に行くならあらかじめ教えてくれよな。それで、楓さんと武人君は?」
尊・「多分、緑さんのところだと思う。緑さんと楓はママ友?そして楓から緑さんにも温泉饅頭を。あ、悟のところにも買った。あとでキャサリンにも渡したいなぁ。それと、瀬蓮のとこ」
聡・「お前は本当に旅行気分だったんだな。式典だって税金だからな。平民の方には好き勝手飲み食いしてもらった。あとで騎士団長の格好で市場とかに武人君を見せて回れよ」
尊・「了解です」
緑様のところでは、楓様が戻ったと挨拶をしているようです。
楓・「なんかごめんなさい。武人のためにわざわざ式典を開いてたとか?あ、これお土産の温泉饅頭です。お土産といえばみたいな…」
緑・「私、地味に好きなのよ。嬉しいわ~。温泉饅頭なんてこっちにないもの」
楓・「温泉自体が存在しないですよね?」
緑・「聞いたことないわ~」
「あー」
「だー」
緑・「ふふふ、二人とも会話に入りたいのかしら?」
楓・「可愛いわね。葵ちゃんの瞳の色は緑さん譲り?」
緑・「そうなのよ。オッドアイだったらどうしようかと思ったわー」
楓・「それはちょっと…」
緑・「でしょー?あ、葵がスイッチオフになった。ベッドに置いてくるわー」
楓・「武人はなかなかスイッチオフにならないのよね。生まれつきで体力あるんですかー?」
「だー」
尊・「悟ー、ほれ?いないのか?」
柚・「学校に通えない子に読み書き計算をボランティアで教えてるんです」
尊・「柚ちゃんは素直だなぁ。楓はもちろんだぞ。言うまでもないというやつだ」
楓・「そんな取ってつけなくてもいいの!はい、これ地球土産。食べ物よ。初めて見る?」
柚・「初めてです」
楓・「甘くておいしいの。柚ちゃん、甘いもの苦手?」
柚・「好きですけど、太らないかなぁ?」
楓・「温泉饅頭で太った人なんか聞いたことないわよ。和菓子だから太りにくいんじゃないかな?」
柚・「ワガシ?」
楓・「あー、地球のお菓子の分類。種類がいっぱいなのよ。和菓子はその中の一つ」




