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喫茶『お命頂戴いたします。』~オーナーは異世界から来た3兄弟王子  作者: satomi
第2章:キャサリン帝国

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第27話 尊、落ち着きがなくなる


楓・「へぇ~。その瀬蓮の内縁の奥さんってそんなに怖いんだ」

尊・「楓は参加してないからわからないだろうけど、柚ちゃんなんか終始涙目だったぜ?」

楓・「それは……余程ね。でも尊、立ち姿が前よりもカッコよくなってるよ?」

尊・「そ、そうか?それは嬉しい。社交界だとパートナーが椅子をひいてあげるんだと。悟、柚ちゃんのために10回近く椅子をひいてた」

楓・「……それはまた。でもさぁ、見たり聞いたりしてるわけだし。尊だってそれなりに出来るようになってるんじゃない?」

尊・「だといいよなぁ。俺は脳筋だから……」

楓・「ああ」

尊・「兄貴、陛下もさぁ。言われっぱなしでタジタジよ」

楓・「なんか…大変だったのね」

尊・「でもこれ、週に2回あるからな。気合い入れないと。ほら、俺。『カッコイイ親父』になりたいし?」

楓・「ふふふ、そうね」



 君子によるマナー講習は苛烈を極めた。私が言うのもなんですが、スパルタです。

君・「はい、皆さん。まぁ及第点でしょうか。社交界で何か言われることはないと思いますが……私が指導したのだから。残すところ緑様と楓様ですね」

 やはりお二人もこのマナー講習を受けることとなるのですね。そうですね。王妃・騎士団長の奥様ですから、その立場を虎視眈々と狙っている高位貴族の令嬢は多いでしょうし。


 葵様はすくすくと成長なさり、王城の皆に可愛がられる王女となりました。

 その一方で、楓様が臨月となり尊様が心ここにあらず状態です。

尊・「ああ、楓は大丈夫だろうか?」

「団長、まだ臨月になっただけです。落ち着いてください。まだ決裁しなければいけない書類がたくさんあります!」

尊・「それはわかるんだが、楓…」

「ああ、もう。団長、たまりにたまった有給を消化して下さいよ。そこにいるだけなんて鬱陶しいなぁ」

尊・「ああ、わかった。どのくらい使える?」

「え?本気で一気に全部使うつもりですか?やめて下さいよ~。仕事が止まってしまう」

聡・「こら、騎士団長!」

尊・「兄貴!」

聡・「陛下と呼べと、何度言えばお前の脳ミソは覚えるんだ?仕事は仕事だ!たかが臨月くらいで狼狽えるな。狼狽えるのは楓さんが破水した後にしろ!」

尊・「わかったよ……陛下」

「陛下のお言葉です。団長、そういうわけで仕事をして下さい!」

尊・「要するに、ここにある書類に決裁しまくればいいんだな?」

 尊様は物凄い勢いで書類に決裁印を押していきました。……罠がその時にあるとは思いもよりませんでした。


尊・「はあ、一仕事終えた感じだ……」

「団長、本気だと決裁印押しまくるんですね……」

尊・「楓に会いたいという欲望のためだ!」




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