第25話 今更ながら、マナーを学ぶ
キャサリン様に捕まってからというもの。私は壁紙として楓様を守っていく所存でした。
しかし、しかしですねぇ。君子が地球から来た?マナー講師として3兄弟とその伴侶様方
の指導に当たる?全くの予想外です。はぁ、私がいないところでそのような契約がされてしまいました。
確かに君子は財閥令嬢として育ちましたから、マナーなどのスキルはピカイチですが……。
明日は悟様も交えての契約?なんというか、何とも言えない気分です。
キ・「悟君♡ いらっしゃい♡」
悟・「店の先に“close”ってあったからやってないのかと思った」
キ・「いやねェ。大事な話をするから、余計な人が入ってこないようにしたのヨ!」
悟・「俺はまぁ、柚に言われてたから来たけど……」
キ・「いやだァ、柚ちゃんったら。大っぴらにしないけど、悟君とラブラブじゃない!」
柚様、真っ赤になっておられる。ああ、柚様はそういった話は弱いのかと存じます。
悟・「尊兄も来るんじゃないのか?」
尊・「呼んだか?悟」
悟・「あ、久し振り。何?その格好。洗濯が大変そうだね」
尊・「どうしてみんなそんな感想なんだ?楓も洗濯が大変だろうからランドリーメイドを雇ったよ」
悟・「さっすが騎士団長!懐もなかなかにあったまってるみたいだね」
尊・「バカ言うなよ。俺もお前と同じで予算が組まれててその中から捻出してるんだよ!」
キ・「騎士服の尊君もステキヨ♡」
尊・「やっとこさ違う感想に出会った。キャサリン、君子さんは?」
キ・「さっきからこちらを観察してるわヨ~」
君・「初めまして、悟様。私は瀬蓮の内縁の妻といいますか。それが縁で、皆様のマナー講師をさせていただきます、安藤君子と申します。緑様は出産後すぐということですから、まだ動けませんね。楓様も身重のようですし。えーと講師の場所はどこにすればいいのかしら?」
尊・「陛下に聞いた。王宮の一室を借りれるそうだ」
君・「まあ!では、来週からよろしくお願いいたしますわ!」
瀬・「君子!」
君・「ああ、瀬蓮!探したのよ!どこにいたのよ?」
壁紙だったとは言えないと思いました。
瀬・「風の噂で君子が王家の皆様の指導をするとか?」
君・「うふふっ、何を知らないフリしてるのです?あなたが王家の皆様と懇意な事くらい私にはお見通しですよ」
これだから、君子とは距離を取ってたというのに……。
瀬・「その指導の場に私も参加しますからね!」
君・「まぁ!瀬蓮もいてくれるんですの?心強いわ。来週が楽しみになってきました」




