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喫茶『お命頂戴いたします。』~オーナーは異世界から来た3兄弟王子  作者: satomi
第2章:キャサリン帝国

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第23話 瀬蓮、逃走する


楓・「あのー、君子さんって瀬蓮の仕事は何だと聞いていますか?」

君・「本人は『カフェの店員だ』と言っていましたが、いやですわ、私も多少は武術を嗜みますもの瀬蓮の仕事については薄々感じるものがありましたわ」

尊・「えーっと、君子さんてお嬢様?話し方とかすごく丁寧。うちの楓よりも丁寧なんじゃないか?痛ぇっ。楓、お前何も脛に蹴り入れることねーだろ?」

楓・「だってぇ……」

君・「ウフフ。仲がいいのね。確かに私は所謂財閥の令嬢というやつでした。でも……長いこと婚約関係にあった相手に浮気されて、その時にはもう婚期というやつはとっくに過ぎていました。慰謝料は頂きましたけど、そんなもので私の人生が変わるというものではないのです。そんな時に現れたのが、瀬蓮だったのです」

 (あー、これはもしや親父とかオフクロの時代に瀬蓮が執事として財閥にもぐりこんだ?)

君・「身分の差はもちろんありましたけれど、それでも貧乏でもよかったらと瀬蓮が私を財閥から攫ってくれました。子には恵まれませんでしたけど、それでも二人で生活するのに不自由はなかったのです。それなのに、突然いなくなってしまって。こんな紙切れ一つで!」

 紙切れには『ちょっといなくなる 瀬蓮』 と書いてあった。雑過ぎる。


楓・「キャサリン、君子さんについてどう思う?」

キ・「イケメン成分はないけどぉ。悪い人じゃないわね」

尊・「俺さぁ、君子さんにテーブルマナーとか社交ダンスとかそういうのを指導してもらうのはどうかなぁ?って思うんだ。どうせ瀬蓮はしばらく出てこないし」

キ・「そうねぇ。楓ちゃんに無理させちゃダメよ!って無理させたくないのよネ、尊君優しいもの」


尊・「君子さんに提案なんだけど…実は俺は王弟殿下ってやつなんだ。下にもう一人いる。その奥さんが楓と柚ちゃんなんだけど、4人揃ってテーブルマナーとか社交ダンスとかそういうのできないから指導してくれないかなぁ?」

君・「あらあら、そんなエライ人だったなんて。失礼はなかったかしら?」

尊・「あんまり気にしないで。ちょっと前まで地球にいたし。俺達3兄弟と楓と王妃。柚ちゃんは市井育ち」

君・「そんなに偉い人たちに指導なんて緊張しちゃうわ~」

尊・「ただの学生だと思えばいいんですよ」

 そういうことでこのような契約が瀬蓮のあずかり知らぬところで成立した。


聡・「明日にでも兄…陛下に会いに行きます?この契約の話もしたいし」

君・「そんなに簡単にお会いできるものなのですか?」

尊・「ん~、俺は腐っても王弟殿下だし、これでも騎士団長って立場だからかな?結構会える」

君・「それでは、明日。陛下にお会いし、瀬蓮、逃走の話もしましょう(笑)」




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