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喫茶『お命頂戴いたします。』~オーナーは異世界から来た3兄弟王子  作者: satomi
第2章:キャサリン帝国

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第21話 キッサ王国国内で詐欺横行


 緑様が女の御子をお産みになったと聞き、「我が子をぜひ婚約者に!」という貴族(国内)が増えました。我が子の幸せではなく、その後子供が王配になり自分は外戚という立場になるというのが透けて見えますなぁ。

 当然(?)聡様は「うちの子は嫁にやらん!」と突っぱねておいでですが、王族ですからそういうわけにもいかないでしょうなぁ。どうするんでしょう?



楓・「これ、街で見かけたんだけど『子供がよく寝るようになる水』。そんなものないわよ。完全なる詐欺よ!」

キ・「なに?私の緑ちゃんを利用して儲けようなんて輩がいるのォ?」

聡・「キャサリン、訂正しろ。キャサリンの緑ではない。俺の緑だ!」

キ・「聡くーん♡ 言葉の綾ヨ♡」

聡・「ならばいいのだが…」

キ・「もぅ、聡君も緑ちゃんラブラブなんだからン!」

聡・「ラブの半分は愛娘の葵のものだな」

楓・「あら、名前。葵ちゃんに決定したんですか?一時は候補で壁いっぱいに名前が飾られたとか聞きましたけど?」

聡・「だっ、誰から聞いたんだっ。尊…が女性の部屋にホイホイ入らないか…」

楓・「緑さん本人に聞きましたけど?っていうか、半分目撃しました」

聡・「俺の話はいいとして、その詐欺が横行していると?」

瀬・「御子はまだお小さいし、同じ年くらいの子供を持つ貴族が必死なんでしょうね」

聡・「ふっ、無駄な事を。葵は嫁にやらないっていうのに」

楓・「あら、陛下はそう言うかもしれないけど、葵ちゃんが結婚したいって言いだすかもしれませんよ?」

聡・「ぐっ、ナイフに刺されたようだ……」

瀬・「聡様はチートを医術に全振りしているようなので、ご自分で治療をなさってください。その方が信用できます。そこらの医者などいくら報酬を欲しがるのか、毒を使わないか信用できたものではありません」

聡・「瀬…瀬蓮、この件の調査を頼んだ」

瀬・「承知いたしました」


 瀬蓮の調査の結果、詐欺を働いていたのは、彼の国からの移民の詐欺師。

聡・「前歴とか、しっかり洗ったんだろうな?」

瀬・「なにぶん、人数が多かったので本人の申告のままに移民を許していました」

 聡は頭を抱えてしまった。この分では他にも詐欺師が紛れている可能性がある。

聡・「はぁ、その詐欺師。連れて来い」

瀬・「逃げ足の速いやつで。前歴に逮捕歴はないんですよ」

聡・「ほぉ~、騎士団長を呼べ!」

 しばらくして尊が来た。

尊・「呼んだか?兄貴」

聡・「その、兄貴~っていうのは、二人になってからにしてくれ。二人で話すから、他の者は部屋から出るように。……。尊にも明日は我が身だ。『子供がよく寝るようになる水』を売っていた詐欺師がいる。移民に紛れて入って来た。詐欺は星の数ほど。しかし、逮捕歴はないという逃げ足の速いやつだ。お前、捕まえられるか?」

尊・「まぁまずこのいかにも『騎士団でーす』っていう格好じゃなくてごく普通の平民の格好しなきゃなんないけどな。瀬蓮と二人で行くかな。瀬蓮、料理とかも出来るし」


 私と尊様二人がかりでの追い込みです。あっけなくも国内で捕まえることに成功。こっちは偽の身分証明書なんかを用意したというのに、あまりにあっけなくて拍子抜けです。




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