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喫茶『お命頂戴いたします。』~オーナーは異世界から来た3兄弟王子  作者: satomi
第2章:キャサリン帝国

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第18話 緑の出産


尊・「悟のやつ、よほど呼び捨てで呼んでほしいんだな。自分の理性と戦いながら」

楓・「でしょー?何をケチケチしてるのか意味不明」

尊・「とりあえず、陛下に報告しておく」

楓・「あー、緑さんが既に言ってるかも。っていうか、なんなのよ?ちょっと留守にしてた間に増えてる赤ちゃんグッズ!」

尊・「ついつい……」

楓・「「ついつい」じゃないわよ。家計のことも考えてよ?仕方ないなぁ。目をつぶるのは今回だけよ?」

 甘かった。翌日から配送業者が赤ちゃんグッズをめちゃくちゃ運んできた。「ついつい」って怖いな……。


 そんなバカなことをしているうちに、緑さんはついに出産に臨むこととなった。後学として私は緑さんの手を握っている。

 扉の外では陛下・尊・悟君・柚ちゃん・キャサリンさん・瀬蓮が待機している。

尊・「兄貴~落ち着けよ」

悟・「そうそう」

瀬・「聡様がウロウロなさっても御子は産まれませんぞ」

聡・「いや、なんか緊張して。扉の中からは緑のうめき声とか聞こえるし」

尊・「楓がそばにいるから悪漢とかは秒殺だ。心配はない」

聡・「だってもう4時間もこの状態」

瀬・「お産ならばもっとかかりますなぁ」

聡・「やはり俺が手術をした方が……」

尊悟・「「それは緑さんが嫌がる」」

聡・「そ、そうか…」

尊・「楓だってお腹が目立ってきたってのに……」

悟・「尊兄、やっぱりお腹に話しかけるんだって?」

尊・「誰から聞いたんだ?」

柚・「私が悟君に話しました」

キ・「『キャサリン帝国』の開店前に話してたからね~♡ 私も聞いちゃった♡ 聡君と違って赤ちゃん語じゃないみたいだけど、朝晩話しかけてるらしいわネ?」

聡・「明日は我が身だと言っただろう?」

尊・「兄貴と違って俺は赤ちゃん語なんか使わないからな!」

柚・「陛下に楓さん妊娠って聞いた日から楓さん、危険な事厳禁て言われたらしいですよ?翌日に帰ってみると、家には赤ちゃんグッズが……と楓さんから聞きました。尊さんは本当に楓さん大好きですね~」

キ・「アラ、それは初耳ヨ。尊君がねェ。嫌だワ。本当に楓ちゃんLOVEなんだから♡」


 馬鹿話が聡様の気を紛らわせていたようで、時間が過ぎるのも忘れていました。


聡・「だいたいなぁ。悟は子供の作り方知ってるのかよ?」

悟・「いくら俺がボーっとしててもそれは知ってる。それがどうした?ああ、柚がちっとも妊娠しないからか?俺が看護系の学校に通ってたからか?危険日とか安全日とかの知識もバッチリ入ってんだよ!」

瀬・「悟様、瀬蓮は嬉しゅうございます。知識を実際にお使いになるとは……」


おぎゃあ~


尊・「すごい大きい声だな。扉を越えて聞こえてきた」

聡・「王子だと助かるのだが、緑が……」

尊悟・「「ああ~」」


楓・「尊~、見て見て~女の子よ~!姫ね!」

尊・「兄貴……頑張れ……」

楓・「尊?」

尊・「あ、ああ。怖くなかったか?」

楓・「ぜ~んぜん。緑さん頑張ってるなぁって」




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