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喫茶『お命頂戴いたします。』~オーナーは異世界から来た3兄弟王子  作者: satomi
第2章:キャサリン帝国

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第8話 尊、上機嫌


尊・「へぇ、この国に攻めてくるんだ」

瀬・「尊様、聡様より「敵兵といえども第2の人生を送れる程度にしておけ」との言葉がありました」

尊・「全く、聡兄は優しいよな」

瀬・「いえ、尊様の手が血で汚れてしまうことのないようにとの配慮です」

尊・「戦場で無茶をいうなぁ」

 というものの、実際の戦場。久しぶりに全力で戦えるとあって、嬉々とした尊様が暴れ回っておりました。一日と持たずに相手国が白旗をあげてしまい、尊様はちょっとつまらなそう。

我が国の軍部は唖然として尊様の様子を見ていました。何しろ、自分達は何もしていなくても尊様が全部してしまうのですから……。

「団長!流石です‼いやぁ、団長が独身で俺が女だったら団長みたいな男性がいいなぁ」

尊・「バっ…バカを言うな!俺は楓一筋だ‼」


 ここからは戦後の交渉となるのですが……。

聡・「私は側妃を望んでいない。これ以上の領土も望んでいない。貴国が勝手に侵攻してきて自滅しただけだ」

 と、何も要求せず終わりました。



楓・「どうしたの? 尊、上機嫌じゃない?」

尊・「いやぁ、隣国が攻めてきたから久しぶりに全力で戦えたんだよね。どうした?楓、不服顔」

楓・「つまり私と組み手する時、手を抜いてるのね?」

尊・「だってそれは……楓が怪我したらと思うとできないんだよ~」




楓・「酷いのよ、尊君ってば。私と組み手する時、手を抜いてるんですって!」

緑・「楓ちゃんLOVEなのね~」

瀬・「尊様はお強いですから、全力で楓様と組み手などして楓様を傷つけるならまだしも、自分の手で殺してしまうかも。なんてお考えなのでは?お優しい」

 楓的にいまいち腑に落ちないけれど、自分が弱いから仕方がないと諦めることにした。

キ・「組み手だなんて。あの顔がすぐそばに……きゃ~♡キャサリン困っちゃうワ♡ と楓ちゃんもいいわよねぇ。とにかく今は『キャサリン帝国』の開店ヨ‼」



 この店に珍しく女性客がやって来た。

「キ……キャサリン様は今日も麗しくってって、うわーっ肌は何で?すごい?年齢を感じない肌?っていうのかな?王宮でも見ないわ」

キ・「興奮し過ぎヨ♡ これは私の通常通り♡」

「憧れちゃう!」

キ・「ファン1号になる?」

「え?だって後ろの方たちは?」

キ・「従業員よぉ。みんな可愛いでしょ?」

「……あ、あぁー!王妃‼身重ではないのですか?」

キ・「興奮しすぎヨ。イロイロと。まぁ、私の人脈で?王妃・王弟妃達がここに揃っているわけだけどぉ。これは内緒ヨ♡」


 彼女の話によると、王宮の侍女達はこぞって王妃が身重なのをいいことに国王陛下にアプローチしているそうでございます。聡様は緑様一途ですし、元来人見知りな質(たち)なので、相手にしないと思いますが……。




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