第7話 隣国諜報員の実力
緑・「キャサリンさん~、先月店のツケにして飲んだでしょ?」
キ・「もうっ、緑ちゃんはきっちり帳簿をつけるから悪いことできないなァ」
キャサリン様は頬を膨らませて抗議いたしましたが…。
緑・「当たり前です!帳簿は嘘をつきません!」
柚・「緑さんはすごいなァ、楓さんもスゴイし。私はなんだかコンプレックス」
緑・「いいのよいいのよ~。柚ちゃんは存在が癒し系でそこにいるだけで可愛いんだから~」
キ・「ほらほら、『キャサリン帝国』の開店ヨ!いつまでも柚ちゃんを愛でてないの!私だって愛でたいんだからぁ♡」
柚・「キャサリン様に愛でられるのはちょっと……」
「キャサリン様におかれましては毎度ご健勝で。おや、本日はメイクがいつもと違うような……」
キ・「わかる?ちょっと変えてみたのよォ。うふふっ。入店を許可するわァ」
「お嬢様方も毎度美しい!」
楓・「キャサリン様、監修で日夜努力をしていますから」
(なんなの?この男の目的)
「実は、私はこの国で諜報をしていまして……」
(3流なの?自ら諜報部員で~すって名乗るって(笑))
キ・「それでェ?」
「クーデターもあり、国力が弱まっている今!隣国としては侵攻すべきではないかと思うのです!」
キ・「『キャサリン帝国』に?いやだ、ここには楓ちゃんがいるから、難攻不落よぉ」
「しかし、一国の軍隊が攻めてきては……というか攻める対象はこの王国ですよ。やだなぁ。キャサリン様ってば!」
キ・「ふーん、情報をホイホイ吐くもんじゃないわよぉ。痛い目に合うんだからぁ♡」
「へ?」
キ・「瀬蓮、この人を拘束して、聡君にプレゼント♡」
瀬・「聡様に尋問していただくのですね?承知しました」
男は不運だった。瀬蓮に拘束され、聡の元へと連れていかれた。
聡・「こいつがキャサリンのいう3流諜報員か?」
瀬・「はい。なんでもクーデターを機に国力が下がっているこの国に侵攻してこようとしていたらしいです」
聡・「侵攻してくるのは構わないけどさぁ。嬉々として暴れ回る尊しか頭に浮かばないのは何故だ?」
瀬・「普段は力を押さえていますからねぇ」
聡・「国力下がってるどころか、尊と瀬蓮とその部下で国力は上がりまくってるんじゃないか?」
瀬・「私もそう考えますが、この男の情報収集力だと我が国の国力は下がっていて、今が侵攻し時だと……」
聡・「はぁ、好きにするといい。尊には殺さない程度にと言っておこう。第2の人生を送れる程度というくらいにしておくようにでいいかな?」
瀬・「左様ですね。尊様の手を血で汚すような事がないようにしたいものです」
聡・「この男は解放するか。はぁ、さっさと国に帰ることだな。お前が第2の人生を送ることになるかもしれないが……」
男はとりあえず国に帰って報告。
「なんだと⁈ クーデター前よりも国力が上がっている。そんな馬鹿げたことがあるはずなかろう」
「いや、しかし……」
「今すぐに挙兵し、あの王国を落とすぞ!」
男は自国から隣国へと亡命することに決めた。




