第2話 尊は事務仕事が嫌い。
キ・「ヤダわぁ、最初のお客様がオヤジなんて!」
柚・「まあまあ、キャサリンさん。ここは穏便に」
楓・「いらっしゃいませ!と言いたいけれど、ここはキャサリン帝国よ。まずはキャサリン様にご挨拶をしなきゃならないのよ!」
(柚:楓姉様!私はそんなルール初めて聞きました。 楓:私が今作ったんだもの(笑))
「えーと、キャサリン様は今日もご健勝でなにより」
キ・「ふん、まずまずね。ココに来たからには何らかの事情があったんでしょ?」
「まあ。明け透けにいいますと軍部での派閥争いでしょうか?」
(へえ、尊君に良さそうな情報持ってくるじゃない。このオヤジ)
「軍部は今2つの派閥がありまして、クーデター派と新王派ですね」
(あらあら、聡さんにも関わってきちゃった)
「それにしても…ここのお店の女性たちはお美しい!」
キ・「そりゃあ、日夜この私がイロイロ教えてるもの。オホホ」
「……さすがキャサリン様です」
「お酒をどうぞ」
(こいつ、調子に乗ってイロイロ話しそう)
「私は中立派なんですよ!そしたら、2つの派閥のトップが圧力をかけてきてですね~~……」
柚・「キャサリンさーん、この人寝ちゃったんですけど?」
キ・「裏路地かどこかに捨てておくわよ。瀬蓮~、いるわよね?頼めるかしら?こんなのに触りたくないしぃ?」
瀬・「承知いたしました。この者が持ってきた情報は尊様、聡様両名にお伝えしましょう。尊様がただちに軍部を掌握することでしょう」
楓「尊、強いもんねー」
尊・「はぁ……軍部が2つの派閥に分かれてにらみ合い?仕方ないなぁ。俺が出るかぁ」
尊様はあっという間に軍部のトップになったのですが、トップというのは書類仕事ばかり。実につまらない。ともらしておいでです。今回の事はなかなかに面白いのではないでしょうか?
聡・「は?軍部がクーデター派と新王派に分かれてる?それは尊に任せとけばなんとかなるだろう。俺が危惧してるのはだなぁ。身重の緑が『キャサリン帝国』で働いていることだよ。あぁ、体のほうは大丈夫だろうか?」
瀬・「この瀬蓮が控えていますゆえに滅多なことはございません」
聡・「エロオヤジが緑に迫ったり……」
瀬・「そのような方は楓様に半殺しにされます故ご安心を」
尊は嬉々として軍部に行った。
尊・「えー、新体制に不満のある者は直接私を襲ってくるといい。今なら何一つ武器を持っていない大サービス状態だ」
クーデター派の者が「今だ!」と尊に襲い掛かる。「多勢に無勢。絶対に団長の首は討ち取れる!」と。
甘かった。武器を持っていないのは確かだが、尊は柔術もマスターしているので全く意味がない。
尊・「なんだ?弱っちい者ばかりしかこの国の兵にはいないのか?」
尊の手には倒した者から頂戴した剣が握られている。
尊・「大丈夫か?弱っちいなぁ?瀬蓮の部下の方が強いんじゃないか?」
新王派はもう尊に忠誠を誓うポーズをしている。
尊・「コラ、違うだろう?騎士が忠誠を誓うのは国王陛下、及び王家だ。まぁ俺も王家と言えば王家だがこの場合は違うだろ?っていうかお前らも弱いのか?他国が侵攻してきた時が心配だなぁ」
「団長!後ろから!」
卑怯にも尊の背後から尊を狙ったクーデター派が……‼
尊・「あぁ、わかってる。こいつだろ?」
あっさりと尊に捕まった。
尊・「卑怯にも背後から、しかも会話中を狙うとはなぁ。騎士道に反する。騎士……辞めるか?」
その男は首を横に振ったが……
尊・「そうかぁ、そんなに騎士でいるのが嫌かぁ。明日からお前、無職な。あ、俺の事務仕事が増えた」




