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Re: 平和を願いし者たちよ、この世界で闘う者たちよ! 第二章  作者: 冠 三湯切
第二章 第二幕 The Bad end game (バッドエンドゲーム)
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リメイク第二章 砂漠に咲くは一輪の花

 「ってか!!曲、めっちゃロックだなおいっ!!」


 「あや?ツッコミ入れるとこそこ?サクラっち」


 俺はそのままの勢いでさっきの歌にツッコミを入れてた。てっきり普通の歌手だと思ってたからさ。見た目滅茶苦茶アイドルって感じなのにギターのテクニックがえぐい。


 「ふふん♪私ってギュイーンとソウルがシャウトする曲大好きだからね、まずは君に聞いて欲しかったんだ。じゃ、そんな訳で今日はロックな感じのライブでいっちゃおっか!!ルールはもう知ってるでしょ!?私の持つ装置を破壊してみて、それが!!本日のメインイベントだよっ!!」


 『ドガガガガッッッ!!!』


 シャルロットが上に何か放り投げるとそれは連続的に爆発を起こした。あれは、爆弾が爆発した時にその中から小さな爆弾が飛び出してそれがまた爆発してるのか!


 「名付けて、葡萄爆弾!!今回は君たちに当たっちゃうよ!!上手く避けてね!!」


 だろうな!だから俺はもう銃を抜いて撃ち始めてる。みんなもだ、全部を防ぐのは多分無理だ。だから自分たちに当たりそうなやつだけを落とす。


 だから周囲で撃ち漏らした爆弾が爆発した、お陰でまた土煙。けど、その間に逃すわけにはいかない!!


 「睡蓮!!」

 「あぁ!!」


 俺と睡蓮は風の魔法を放ち土煙を吹き飛ばした。


 「くっ!!足早いな・・・もういないのか」


 逃すつもりはなかったけど、シャルロットは俺たちの上を行っていた、もうさっきの場所にはいない。


 「だとしても、そこまで素早く動くのは無理だ。ランディの使っていたジップラインでもない限りね。恐らくは」


 サムさんの目線の先には廃村のような集落があった。隠れられるとしたらここしかないな。


 「ですけど、この先は絶対に罠・・・ですよね」


 零羅ちゃんの言う通りだ、あちこちに建物と遮蔽物がある。真面目に爆弾を武器に使うとすればとりあえず爆破すれば良いってもんじゃない。どこにどう言うふうにどのタイミングで爆破するように設置するかになる筈だ。


 シャルロットは、あの見た目以上に滅茶苦茶計算高いんだろうな。そもそも嘘か本当かはわからないけど、核を作ったのもあの子って言うくらいだし。


 「だとしても、虎穴に入らずんば虎子を得ずってやつッスよ。罠だとしても飛び込むしかこっちは選択肢はなさそうだ」


 でもどうやってこの廃村を進む?そもそも向こうの勝利条件は時間制限ってのもある。俺たちを足止めする事だけでも三上の勝利なんだ。


 「提案があるんだが、分かれて行動すると言うのはどうだ?この村はあそこの広場を中心に円形の形の村だ。そして今ここには合計8人、2人1組になってこの村の四方から中心に向かって進む。そうすれば何処かに隠れているシャルロットを探す時間は大分少なくて済む」


 はえ〜、なんか頭良い作戦だなぁ。


 「成る程、簡単な包囲網と言う訳か。ならばこれを、近距離用のトランシーバーだ。念の為に用意しておいて良かったよ、これを使って連絡を取り合いながら進もう。そして定期的に連絡を取り、通信が途絶えれば即座に退散するんだ」


 サムさんからゴツイケータイみたいなやつを渡された。トランシーバーってこんな形だっけ。


 組分けはじゃんけんで決めた。その結果、サムさんはエルメスと、シィズさんは麗沢と、グレイシアさんは零羅ちゃんと。そして俺と睡蓮で、俺たちは正面から奥に向かう事になった。





 「みんな、スタンバイは良いッスか?」


 『了解、以上』『了解よ』『出来てるから』


 「じゃぁ行くッスよ」


 俺たちはゆっくりと歩き始めた。この先から村、恐る恐る一歩を歩く・・・


 「って!んっ!!っとと!!」

 「っ!!これはっ!!桜蘭っ!!」


 ぐいっ!!


 俺はまた睡蓮に引っ張られて事なきを得た。早速すぎた、地面の低いところにワイヤーが仕掛けられてたんだ。寸前で気がついて良かった・・・


 「危なかった・・・」

  

 「ワイヤー式か・・・しかも、太陽光に反射しないように地面の色に溶け込むように塗装してある。気が付けない訳だ・・・」


 「ッスね、それに・・・シャルロットのやつ、爆弾使いと言うより地形トラップの使い手ッスね。このワイヤーと言い、手数は半端なさそうッス」


 「だな、とりあえず爆破処理してみよう。サム、爆弾を発見した。様子見でとりあえず爆破させる、どうぞ?」


 『了解した。みんな爆破後に周囲を警戒するんだ。以上』


 なんか睡蓮とサムさんだけやたら無線のやり取りの雰囲気がいいな。


 そして睡蓮はポイっと爆弾に向かって石を投げた。


 『ボォンッッ!!』


 ワイヤーの所は爆発した。爆弾が仕掛けられてるって事はやっぱりこの中にいるんだな。


 「ん、この匂い・・・違う」


 「睡蓮?どうしたんスか?匂い?」


 睡蓮は鼻を擦ってる、どうしたんだ?


 「この爆弾からは甘い匂いがした・・・香水、なのか?」


 「え、シャルロットって爆弾に香水使ってんスか?」


 「分からないけど・・・まさか、知ってるのか?あの事を」


 睡蓮、なんか凄い考え込んでるけど俺にはさっぱりなんだが?


 「桜蘭、この周辺に火薬の匂いが充満してるのは分かるか?」


 「え?さっきの葡萄爆弾とか言うやつのせいか、ずっと火薬臭いッス」


 「その通りだ。この少しキツイ匂いだ。あの爆弾は目眩しじゃなかった。俺たちの特技を封じる為にやったんだ!」


 「と、特技?」


 俺の特技は、どこでもかしこもすぐ寝れる事・・・ってな事を言ってるんじゃないよな?


 「桜蘭、最近不思議に思う事があってな。俺も零羅ちゃんも、やたらと匂いに敏感じゃないか?この間の青薔薇の件もそうだ、あの距離の相手に匂いで青薔薇を探し出した。


 シャルロットは恐らくそれを知っている。それを知って、匂いで爆弾を探られないようにさっき葡萄爆弾をばら撒いたんだ」


 そう言う事かよ、睡蓮と零羅ちゃん潰しのがさっきの爆弾・・・


 「なら、どうすれば・・・」


 「いや、それは対策されたが一つ、可能性が見えた。桜蘭、君の特技だ」


 え、寝る事?


 「桜蘭、とりあえずあそこの文字を読んでみてくれるか?」


 睡蓮は少し遠い看板を指差した。なになに?


 「『居酒屋 砂漠のオアシス』ッスね、大分古ぼけてる・・・」


 「やはり、読みは当たりだ。えっと?あれは・・・」


 睡蓮は腕を伸ばして、親指を立てて片目を瞑った。これは確か簡単な距離の測り方だ、昔麗沢に教えてもらった。


 まずは効き目の片眼で物体に親指を合わせる。そして今度は瞑る目を入れ替えて、そうすると親指が物体からズレるから、その物体からズレた個数分を物体の大きさに掛けて更に10掛けるんだ。


 この場合あの看板は大体2メートルくらいだ。そして、大体で良いからその看板が何個分あるか、今回の場合だと15個くらいかね。そして、そこに10を掛ける。2×15×10=・・・えっと、いくつだ。その計算が出来ん・・・2桁の計算は嫌いなの。


 「は?300メートルか?」


 「あ、それくらいになるッスかねぇ」


 まぁ、大体それくらいだな、普通に大雑把に見ても。


 「桜蘭、君視力いくつ?」


 「右0.9の、左1.0ッス。去年の健康診断の結果ッスけど・・・」


 「10.9の間違いじゃないのか?300メートル先のあの文字を読んだんだぞ?」


 ・・・・・・あれ?あれれっ!?あれぇ!?


 「桜蘭、確かランディと戦ってた時に銃弾を銃弾で弾いてたよね」


 あ、


 「それに、レオナルドや害獣。それを真っ先に見つけてたのは桜蘭、君だ」


 そ、そう言えば・・・


 「も、もしかして俺・・・チート目覚めた?」


 「かもしれないな、俺が思うに俺と零羅ちゃんが鼻が効く、桜蘭が目だ。そして恐らく麗沢君は耳が良くなってると踏んでる。やたらと人の話を覚えてたりするしね」


 「ならそれ、使ってみるッスか!」


 「あぁ、さっきの匂いは覚えた。それにさっきの爆発のお陰で葡萄爆弾の硝煙の香りは少し薄れた。桜蘭、俺は匂いを探して爆弾を探す。桜蘭はその視力で見えにくくなってる爆弾を探してくれ」


 「はいッス!さっきのワイヤーも何となく見えたッスからね!」


 見てろよシャルロット、俺と睡蓮の連結プレー見せてやる!!


 「ここ」

 「あ、そこにも!」


 俺たちは次々に爆弾を掻い潜った。この爆弾の数・・・他のみんなはどうしてるか。


 



 サムとエルメス


 「サクラ君の方はやたらと爆弾が発見されてるみたいだね」


 「らしいわね、逆にこっちには何もないじゃないのよ。どうなってんの?」


 サムとエルメスはキョロキョロしながら爆弾を探すが一つも見つからない。


 「そもそも我々がこう攻めて来ると言う事が、シャルロットに筒抜けなのかもな」


 「それにしたって爆弾の位置までも計算してたなんて変でしょ。誰がどう言う風に来るのかも分からないんだし」


 「エルメス、その予測を計算し尽くすのが彼女だ。彼女のライブ見た事ないかい?」

 

 「あるけど、あれってヤラセなんじゃ・・・え、違うの?」


 「私の知り合いの話では、彼女達のライブは全てヤラセでは無いらしい」


 「ひ、ひえーっ!!」


 この2人は爆弾を見つける事なく進み続けた。


 




 シィズと麗沢

 

 「先輩〜、そっちはどうでござる〜?」


 『俺のとこは何とかッス。そっちは?』


 「もちのろん。爆弾発見でござる」


 麗沢は定期連絡を桜蘭たちへ入れる。


 「レイサワ君、私たちの方は・・・爆弾はあるけど・・・」


 「これ、なんてアトラクションでござるか?」


 2人の目の前には太めのワイヤーがあちこちから伸びていたり、なんか道路の真ん中に見るからに怪しいコードまみれの箱がある。


 「これを触れないようにくぐって、あれを解除しろって事よね」


 「そうでござるな・・・」


 「何、別にレイサワ君が行かなくても良いわよ。私が奥に行くわ」


 「お、シィズ殿これ、張り紙が・・・」


 麗沢が壁を指差すとそこにはシャルロットの書いた紙が貼られていた。


 「なになに?『このワイヤーはあの装置と連動してる爆弾だよ。解除して進んでね』だって、あ。それとこれ追伸ね『追伸、このワイヤーを突破出来るのは、奇跡とも呼べるAAカップの貧乳の持ち主さんだけだよ♡』」


 スパァァァンッ!!!


 「ひょっ!?」


 シィズは紙を地面に叩き付けた。


 「あの野郎、まだこのネタ引っ張りやがって・・・誰が乳なしほういちじゃゴルァッ!!いいぞやってやらぁっ!!うおらぁっ!!」


 シィズはすんごい勢いで進んで行った。そして、


 『ピッ!!』


 「むむっ!!この音は!!シィズ殿!!その装置に電源入ったでござる!!」


 シィズが近づいた事で装置が反応した、これは時限爆弾だ。


 「あん?何だこの紙・・・赤と青、どっちを切ったら良いでしょうか?」


 「おぉ!!これはテンプレ!!大概青と見せかけた赤のパターンでござるな!!」


 「うっせー!!黙れや!!うおらぁっ!!」

 『ぐっしゃーーっ!!』


 「ふぁーっ!?投げおった!!」


 シィズは装置を拾い上げると壁に向かって投げつけて壊した。


 「あ、けど装置の機能停止したでござる」


 『パンッ!テレレレッテレー♪おめでとー!!大正解でしたー!!2人は先に進んでねー』


 「おう・・・完全に遊ばれてただけでござるな」


 「・・・シャルロット、終わったら一発拳骨させてくれるかしら」

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