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Re: 平和を願いし者たちよ、この世界で闘う者たちよ! 第二章  作者: 冠 三湯切
第二章 第二幕 The Bad end game (バッドエンドゲーム)
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リメイク第二章 仲間を知るは全力の遊戯

 その後、俺はニャンタと違ってエルメスに捕まって説教された。


 「いい?大体あんたは人とぶつかっておいてあの謝り方はダメ、ちゃんと目を見て謝りなさい。そもそもあの勢いは不注意にも程があるわよ・・・」


 ねちねちねちねち・・・


 うーん、何で俺ってやたらエルメスに絡まれるんだろ・・・


 「おいこら!ちゃんと話し聞いてなかったろ!」


 「い、いやっ!?」


 「嘘ね!私はあんたのそう言うとこが嫌いなのよ!」


 ブツブツブツブツ・・・


 誰か助けてー・・・


 その後何とか解放してもらった。あぁ、お陰で水着見そびれたなぁ・・・みんなもう向こうのほうで遊んでるよ・・・


 「あの、大丈夫でしたか?」


 俺がしょぼーんとしてたら零羅ちゃんがとてててって走って来て俺のとこに来てくれた。


 「何とか〜・・・」


 「ふふ、それなら良かったです。皆さん集まってますから一緒に行きませんか?」


 零羅ちゃん、あなたは天使ですかね。

 

 「あと、それと一つこれ質問なのですが・・・この水着、どうなんですか?」


 まさかの零羅ちゃんから水着に対するご意見を聞かれた、どうって、むしろ疑問はこっちなんだが、何故にスク水なん?それに『四年三組』って書かれてる、中古か?


 「どうって・・・」


 どう返答すれば良いのか困った。


 「いえ、わたくし水着と言うのが初めてで、なんか、こう、このピッチリしてるのが普通なのか小さすぎるのか、サイズ感が分からなくて・・・ピタッと肌にくっついてすごく違和感・・・」


 ぐにー・・・


 零羅ちゃんは水着をあちこち摘んでグイグイ引っ張ってみてる。


 「水着も色んな種類あるッスけど、まぁ、競泳水着とかってピタッとしてるんじゃないッスか?知らんけど」


 かく言う俺はビーチ水着着てるし、海パンとかなんて履いた記憶ないからなぁ、肌にくっつく感が分からん。


 「そうなのですね」


 みんな楽しそうに遊んでるなぁ。って、一つ突っ込んで良い?後女性陣はシィズさんとグレイシアさんだ。シィズさんはワンピースタイプの水着着てる。思ってたより胸ちっさぃ・・・


 ま、それは良いとして問題はグレイシアさんだよ。


 「グレイシアさん、何故にそのコート着たまま?」


 グレイシアさんは裸足になってるだけであのクソ暑そうなトレンチコートを着たままだ。


 「日焼け嫌だから、それにこれ防水仕様」


 成る程、ラッシュガード的な・・・ってそんなわけあるかい、てか防水仕様のトレンチコートってそれほぼ雨ガッパだろ。


 「いや、暑くないんスか?」


 「大丈夫、中は冷やしてるから」


 ひや〜・・・なんかグレイシアさんのコートの袖から冷気が出てきた。この人魔法をクーラー代わりにしてたのかよ。そりゃその厚着でも問題ないな。


 「よしっ!!みんな揃ったからバレーやりましょバレー!!私審判!!」


 シィズさんが張り切って砂浜に線を書いてる。


 「シィズさん、やけにテンション高いッスね。なら俺が審判やるッスけど?」


 さっきのアレがある。そもそも球技は苦手なのよ、んでエルメスが相手でも味方でもどちらにしたってまた怒られるのが見えた。


 「分かってないわねぇ・・・ちょっとこっちに来て」


 何でコソコソ話しなの?


 「サクラ君、私の狙い分からない?エルメスとグレイシアよ?身体動かしてたらグレイシアさんも流石に暑くなってきっとあのコート脱ぐわ。そして、私が狙うのはただ一つ・・・ポロリよっ!!」


 ふんすー!!シィズさん、まさかのそう言う趣味持ってた。確かに身体能力抜群の二人だ、それがあの格好で動き回ったら、まぁ、可能性はあるか。


 「ってな訳で組分けじゃんけん行くわよっ!!」


 



 ってな訳で初戦・・・グレイシアと睡蓮対、俺とエルメスだ・・・


 「何でこうなるのぉっ!?」


 待て待て勝てるわけ無いだろ、腹筋バキバキ睡蓮と魔法バキバキグレイシアだぞ!?んで味方は俺を何故か目の敵にしてるエルメスだぞ!?んで俺は球技下手くそマンだぞっ!?


 「ちょっとサクラ、何よ、私だと何が文句あんの!?」


 「いやだって」


 「もーっ!!いやもだっても無いでしょ!このチーム分けなんだから!ほらあんたはここに立つ!で、ちゃんと構えて!!私にここまで言わせるな!全くもー!」


 ぷんすかー!!


 「なんだ桜蘭、意外と仲良くやれてるじゃないか。これはしっかり構えないと負けるかもしれないな、グレイシアさん。頑張りましょう」


 「うん、エルメスはあぁ見えて、人の扱いは上手いから」


 睡蓮?張り切ってるけど俺完全に荷物扱いッスよ?


 「準備は良い?ふっへへ・・・はじめっ!!」


 先攻はエルメスのサーブ、審判のシィズさんのニヤケ面が気になる。


 「こらっ!!ちゃんと集中!!行くわよ、うおりゃーっ!!」


 『ズバゴオオオオオオンッ!!』


 ぎゃーっ!!なんつーサーブだよぉ!?エルメス、魔法使いやがった!!


 「んっ」

 

 で、グレイシアさん普通に拾ったぁ!?あ、睡蓮のトス上手・・・


 「サクラっ!!一歩下がる!!」

  

 「ひゃっ!!」


 『バッコオオオオンッ!!』


 グレイシアさんの無表情アタック、見事に俺に命中した。けど、上手い事上がったなぁ。


 「それよ!!で次!!今飛んで!!」


 「は、はいっ」


 「右手振り下ろすっ!!」


 『ズバァンッ!!』


 え、今の俺がやったのか?俺はもう言われるがまま何も見ずにエルメスの言葉だけやってた。そしたらなんか、綺麗にアタックが打てた。


 「くっ!!」


 で、睡蓮は俺のアタック拾い損ねた。い、1点だ。


 「ふぉーぅ!!流石先輩でござる!!」

 「桜蘭さん流石ですっ!」


 「ま、マジで?今の俺が?」


 麗沢と零羅ちゃんの二人が楽しそうに俺に声援を送ってる。


 「何ぬか喜びしてんのよ。私はね、グレイシア相手には負けたく無いのよ、それだけなんだから。とりあえずあんたは私の指示通りに動きなさい」


 エルメスってもしかして・・・指示出しの方上手い?これ、もしかして意外といけるかも!!


 さて、エルメスのサーブからだ。


 「サクラそこで良いわ。で、行くわよグレイシアァァァァッッッ!!」


 あ、そう言えばエルメスって、グレイシアに恨み持ってたな。だからやけに勝ちたい訳・・・


 「あっ!!ミスった!!サクラ避け・・・」


 エルメスの声が途中まで聞こえてたけど、その瞬間衝撃が来て記憶が飛んだ。


 ・  

 

 ・


 ・


 「ん・・・?」


 あれ?俺、寝てた?確かニャンタと戦って、それから武器を作るって・・・んで暇だから海で遊んでたらバレーやって。


 うん、そこから?ベッドに行ったっけ?なんか寝心地がいい枕がある・・・いや待て?エルメスと一緒にバレーやってなかったか?


 「おはよ」


 「エルメスさん?何で顔が真ん前にあるんスか?」


 「いや・・・ほんとごめん、ちょっとムキになり過ぎてた。そのせいでサクラの頭にボールが・・・」


 あ、そうだ思い出した。エルメスさんのミスったサーブが俺の頭にクリーンヒットしたんだ。で、俺多分気絶して、それから・・・待て、この感触って。


 「ひ、膝っ!?」


 「ちょっと、まだ動かないの、軽く脳震盪起こしてたから」


 俺はエルメスに押さえつけられた。これ・・・俺、エルメスに膝枕されてんだ。


 「な、何で?」

 

 「何がよ。サクラあんた、私を何だと思ってんの?ただ当たり散らかしてるお転婆娘じゃ無いわよ!」


 ぎゅむっ!!さらに押し付けられた。


 「・・・まぁ、あんたを憂さ晴らしに使ってたのは、確かなんだけど・・・」


 何だろ、なんか怖いんだけど・・・エルメスが急にしおらしくしてるの、なんか違和感!!


 「そりゃ、八つ当たりしたいのは分かるッスけど・・・」


 「え、分かってたのっ!?」


 いや、そりゃ激突するわ、グレイシアさんに勘違いされるわだとそりゃ鬱憤も溜まるだろうよ。それに昔のこともあるだろうし、そいつと一緒に旅するのは疲れるだろうなとは思ったけどさ。


 それに俺が情けないってのも拍車かけてたって感じだと思う。


 「まぁ・・・何となく?」


 「じゃ、じゃぁ許してくれる?」


 「いや、許すも何も・・・最初から怒ってなんか無いッスよっ?」


 「・・・・・・・っ!!な、生意気ねっ!!少しくらい怒りなさいよっ!!」


 スパーンっ!!


 頭に叩かれた・・・まぁ、照れ隠しだな。そもそもエルメスってツンデレ気質なんだろ。


 「いてて」


 「ふっ、その反応ならもう大丈夫そうね。ほら、立てる?」


 俺は起き上がった。


 「うん、大丈夫ッスね。フラフラもしなさそうッス」


 「なら行くわよ、まだ武器は出来てないみたいだし、結局グレイシアは優勝しちゃうし。今はみんな海で泳いでるわ」


 本当だ、グレイシアさんとシィズさんが一緒に零羅ちゃんに泳ぎ方教えてる。


 「ほら、手を離すから」


 「ひえー、沈みますー!!」


 「力を抜くのよレイラちゃん。そのままリラックスしてのびーって手を伸ばして、いいわよその調子。よしっ!!上手よっ!!」


 やっぱり天才か、ここから見てるだけでも泳げるようになってるのが見てとれる。


 「サクラは泳ぐ?」


 「実はカナヅチなんスよ俺・・・」


 「ブッ・・・アッハハ!!あんた泳げないの!?」


 笑わなくたっていいじゃ無いのよ・・・


 「なら私が教えてあげようか?んん?」


 ドヤァ・・・エルメスにめちゃドヤ顔された。


 「え、遠慮しとくッス」


 「ちぇ、面白そうだと思ってんだけど・・・ってか、あの二人何してるのかしらね」


 エルメスが指差した先では睡蓮と麗沢が砂で何か作ってるみたいだ。あぁ、砂の城作ってるっぽい。俺たちはそっちに向かってみた。


 「であるからして、城はこのような構造となり・・・」


 「ふむふむ、麗沢君は歴史にも詳しいな・・・」


 「なーにやってんスか・・・って何だそりゃぁっ!?」


 俺が二人の間を覗き込んでみたら城は城でも、日本の城だった。何ともご立派な天守閣に、城下町まで作ってる。睡蓮か、この芸術作ったのは。


 「城なの?これあんたらの世界の?」


 「そうでござるぞエルメス殿っ!!キリッ!!この城は拙者も好きな国宝、犬山城!!又の名を白帝城!!」


 麗沢、またうんちく始まるなぁ・・・


 「にしても細かい作りねぇ、スイレンあんたが作ったの?」


 「まぁな、実は元の世界では趣味でボトルシップを作ってたんだ」

 

 「ボ、ボトルシップ!?あのピンセットを瓶の中に突っ込んで船作るやつ!?」


 「そうそれ。まぁそのタイプは一個しか作れてないんだけどね、他は後から被せるやつだ」


 睡蓮は照れ笑いしてる。いや、一個でも凄いわ。


 「で、そのいぬやまじょーってのはどんな城なのよ」


 「お?聞くでござるか?」


 「エルメスさん、麗沢の説明長いッスよ?」


 「別にいいわよ、サクラ聞きたく無いなら別の場所行ってれば?グレイシアんとことか。私は興味あるから聞くの」


 あらそうですか、勉強熱心な事で・・・


 「ならそうするッスわ、んじゃ後でエルメスさん」


 「・・・ねぇちょっと待ちなさいよサクラ」


 俺は行こうと思ったけど止められた。


 「な、なんスか?」


 「私の事くらい呼び捨てにしなさいよ」


 「え、いや・・・いきなり呼び捨てって、一応王女様ッスよね?」


 「そうだけど、むしろ呼び捨てじゃない方がなんか、気持ち悪いのよ。特にサクラは余計に気持ち悪い、だから呼び捨てにしなさい。他のみんなもそれでいいからさ」


 「む?うむ・・・」

 「お、おう、エルメス・・・」


 「あれ、なんかスイレンの場合は逆の方が良いかも。まぁいいわ、すぐ慣れる」


 やれやれ、自己中なのか面倒見が良いのか、よく分からん人だなぁ。


 さて、どこに行こうか・・・時間までは、後1時間くらいあるのか。そうだなぁ、1人でぽけーっと出来るとこ探そ。あ、あの岩場辺りならすぐここに来れるし、丁度いいや。


 俺はその岩場へと向かった。

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