第6話 臥龍を訪ねて
どうも、おはこんばにちは。
今更ながらヒロイン不在、女性キャラが1人のみ(しかもそれは信秀の継室である土田御前の為熟女の可能性あり)という大問題に気がつき頭を抱えています。そりゃ、ブックマークも少ない訳だ(それだけでは無いと思うけど)。しかも予定からして出てくるのはまだ先・・・おそらく第10話以内には出せないとなるとヒロイン不在が10話以上も・・・何とかしなくては!!!
そんな訳でヒロイン不在という大問題を抱えていますが第6話をどうぞ!!
天翔の背に乗り城を後にした俺は今城下町をゆっくりと移動していた。流石にこんな所では速く駆けたら歩いている人に迷惑だ。まぁ、うつけを演じるならやっても良いだろうがそんな気にはとてもなれない。
ゆっくりとパッカパッカと城下町を抜けていく。乗り心地は今まで乗った馬の中でもかなり良くもうずっと乗っていたいと思わせる。
どれくらい経ったのだろうか?気づけば城下町を抜けて田園地帯にある街道を通っていた。此処まで来れば人もそんなに居ないだろう。
「さぁ、天翔。お前の本気、俺に見せてくれ」
俺が手綱を緩め大きく振ると天翔は嘶きをあげ一気に速くなった。体に受ける風が心地よくとても気持ち良い。
「うおお!?すげえ速え!!」
ここまで速い馬に乗った事のない俺は思わず感動してしまった。父上はこんな良い馬をよく俺にくれたな。自分の馬にしようとは思わなかったのだろうか?俺がこうして普通に乗れるって事は父上が振り落とされるなんて事は無いだろうし・・・
「っと、いけないいけない」
物思いにふけって忘れていたが天翔に最高速度で走らせたままだった。体力もこの分だと他の馬よりもありそうだがこのままだと天翔がいずれ疲れてしまう。手綱を引いて速度を落とさせる。
(それでも普通の馬の最高速度と対して変わらないんだが・・・)
沓掛まで結構時間がかかると思っていたがこの分だとすぐに着きそうだな。別に早く着くならそれに越した事は無いから良いんだがな。
それからは景色を堪能する為もう少し速度を落として走らせ鳴海を通り小山で挟まれた谷間の道を抜けて沓掛に着いた。さてと、高明は何処にいるのだろう?
とりあえず近くに居る農民にでも訊ねてみようかな。
「これ、そこの者」
「はい、何でご用でごぜぇますか?」
「この辺りに室伏高明なる者が住んでいると聞いたのだが何処か分かるか?」
「高明さんならあちらに見える丘の少し低い所にある家にお住まいじゃ。付近には他の家も無いので分かりやすいだ」
「かたじけない。教えて貰った礼だ。受け取れ」
俺は銭が入った袋を農民に投げ渡した。
「ありがとうごぜぇやす」
教えられた所まで馬を走らせる。暫くするとポツンと佇む家を見つけた。周辺に家も見当たらないしおそらくこれだろう。
ドンドンドン
扉を叩くと中から一人の女性が出て来た。これは流石に高明では無いか。聞いてないけど名前からして女子では無いだろ。
「室伏高明殿のお住まいはこの家か?」
「はい。そうですよ」
良かった。もし間違えていたらどうしようかと内心焦っていた。誰だって家を間違えるのは恥ずかしいだろ。
「すまないが、織田家当主織田信秀の嫡男吉法師が来たと高明殿に伝えて貰えぬか?」
「申し訳ございません。兄でしたら先程出かけてしまって・・・」
「いない!?いつお帰りになられるか分かるか?」
「それが・・・」
妹さんはそこで言い淀んでしまった。それ程までに言いにくい事なのだろうか?
「どうしたのだ?構わず申してみよ」
俺が促すと妹さんは意を決したのかおもむろに口を開いた。
「・・・実は兄は一回出かけてしまうと一月程帰ってこない事もあれば半月程で帰ってくる事もあるので私にもいつ帰ってくるか分からないのです」
「そうか・・・・・・。分かりました。また後日お訪ねします」
「兄の方から向かわせましょうか?」
「いえいえ。此方が勝手にお訪ねしているのです。自分の方からお伺いします」
「そうですか。なら、兄が居る時は此方からお報せしますね」
「かたじけない。では」
俺は頭を下げ天翔の背に乗り高明の家を後にするのだった。
・吉法師
念願の自分の馬を貰えたが、高明には会う事が出来ず喜びと悲しみが半々な織田家嫡男。
天翔の本気の速さに驚いたりするなど、割と感情豊かであり、好きな物とはいえ馬を贈られて喜んだり平手の爺の事で憤るなど転生前とは違い純粋な心の持ち主でもある。その為、余程胡散臭い者で無い限り疑わずに素直に受け止めてしまう。
つまりはそういう事だ(フラグ)。




