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転生先で全国統一事業始めます  作者: キャルロット
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第1話 吉法師(信長)誕生

あけましておめでとうございます。

新年1発目はサブタイ通り吉法師(信長)の誕生です。

今回が1話とあるように此処から本格的にスタートします。当主の座に就くまでまだまだ先が長そうですけど・・・。

いつになれば全国統一事業を始められるのか分かりませんが第1話をどうぞ!!



私の名前は織田信秀。尾張の守護代織田家の一族であるが一奉行として勝幡城を治めている者だ。たが、この戦国時代、官位や血筋よりも力が物を言う下克上だ。当然私も尾張統一すべく力を蓄えており、今は政務を終え束の間の休息だ。


(もうすぐ産まれてくるのか・・・)


実は私の継室である土田御前が身篭り今朝から産室に入り出産の真っ最中なのだ。


なんで此処に居るのかだと?それは出産に男が立ち入るのが禁止されており産婆さんのみの立ち会いで出産が行われるからだ。本当は政務を放り出してでも立ち会いたいものだがこればかりは仕方がない。私に出来る事といえば産まれてくる子供も土田御前も無事である事を願う事だけだ。そんな訳で内心そわそわしながら休息している時だった。


「おぎゃああああー」


産室の方から赤子の泣き声が聞こえた。私は立ち上がり産室の大急ぎで向かう。出産中は閉じていた産室の襖が開かれており中には土田御前が座っており腕にはスヤスヤと眠った赤子が抱かれていた。中に居た産婆さんから許可を得て中に入る。


「殿、見て下さい。元気な男の子ですよ」

「あぁ。よく頑張ったな。本当にありがとう」


私は土田御前を抱いて労う。本当に子供も土田御前も無事で良かった。


「抱いてみますか?」

「良いのか?」

「はい。殿になら」


土田御前から産着にくるまれた赤子を土田御前から受け取り赤子を抱く。その余りの軽さに驚いてしまった。


「どうですか?」

「何故だろうな。この子を抱いていると感慨深いものが込み上げてくる」

「そうですか。私も同じでしたよ。私達がこの子の親だからでしょうか?」

「そうだろうな。子の事を何とも思わない親なんて居ないからな」


私は赤子を土田御前に返す。改めて顔を見ると私と土田御前に似ていて改めてこの赤子が自分達の子供だと実感する。これで3人目だが、継室である土田御前との間に産まれた子供はこの子が最初だった。


「どんな子になるんだろうな」

「きっと殿に似て立派な子になりますよ」

「そうだと良いな・・・」


この子はおそらく私の後を引き継ぎ織田家の当主となる。傅役などもいるが実際に子を育てるのは親だ。だから私達がこの子を織田家当主にふさわしい人物にしなければ


「名前、決めないといけませんね」

「それなんだが・・・実は今考えた名前があるんだ」

「殿、どんな名前ですか?」

「吉法師ってのはどうだろう。これから先、吉となるような人生が送れるようにって願いを込めた」

「吉法師ですか・・・良い名前ですね。今日からこの子は吉法師です」


それから吉法師の頬を突いたり土田御前と二人で吉法師に話し掛けたりしていた。


「長居しては休めないだろう。私はそろそろ戻る。出産後も辛いだろうが頑張れよ」

「はい。殿も政務を頑張ってください」

「あぁ」


産室から出て襖を閉じた私は普段家臣に指示を出したり会議を行う場所に向かう。既に家臣団全員が待っていた。


「殿、どうでしたか?」

「皆の者、喜べ。土田御前も赤子も無事だ!」

「「「おめでとうございます!!!」」」

「殿、赤子はどのような子で」

「赤子は男の子だ。名前も先程吉法師と決まった」

「「「おぉ・・・」」」

「そこで吉法師の傅役じゃが・・・政秀」

「はっ」

「お主に吉法師の守役を命じる」

「ははっ。吉法師様を必ずや立派な武将に育て上げてみせます」

「うむ、期待しておるぞ。さぁ、皆の者。今日は吉法師の誕生を祝い宴だ!!今日だけは日頃の事も忘れて飲め!!!」


こうして、吉法師誕生を祝い宴が開かれ当主である信秀と織田家の家臣団全員は日が暮れても飲んでいた。ただこの時は誰も思いもしなかっただろう。この子こそが乱世を終わらせる覇王になる事を。

・織田信秀

現織田家当主。実は継室との間ではない子供(男の子)も含めその数12人、姫は10人以上と子沢山。間違ってもR-18に該当するような行為が好きな訳ではない・・・たぶん・・・。

早くも土田御前との間に始めて産まれた吉法師(信長)を後継者にしようとしている。とはいえ戦国時代に嫡出長子相続ルールがある訳ではないが原則長子に相続されていたため別段驚く事ではない。

因みにこの後の宴で羽目を外し過ぎて小姓を困らせたという。


・土田御前

織田信秀の継室(最初の正室が死別や離婚した後に当主の正式な再婚によって迎えられた奥さん)であり、今回信秀からは名前で1回も呼ばれていない今話で一番不遇な人。吉法師は信秀との間に産まれた最初の子供である為か凄く愛おしく思っている。

因みに信秀が宴で羽目を外している間産後の辛い日々で若干心が砕けかけている。

※産後の辛い日々は説明すると長くなるので割愛します。詳しいことは「戦国時代 出産」でググって出てきた一番上のサイトを見れば分かると思います。


・平手政秀

織田家家臣の一人。今話で信秀から吉法師の傅役に任命された。

織田家の重臣として外交面で活躍した人物だがこの作品では傅役の面でしか登場しない可能性大とこの先かなり不穏。頑張って出番を与えたいがどうなることやら・・・・

因みに信秀同様、宴で羽目を外し過ぎて小姓を困らせた。

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