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無欠外道の学園ライフ  作者: AZAZEL
体育祭編
15/24

15話

投稿が遅れた事、誠に申し訳ない

資格試験補習やら部活やらで忙しくて、本当にすみません

「さてお前ら、あの一大イベントまで一ヶ月まで迫ってきた」


教壇に立ちそう言い放つ委員長(カルロス)…あ、今はLHRの時間です


「覚えていない者も多いだろうから説明を…」


「体育祭でしたよね?確か」


一斉にして全員が驚愕の表情を浮かべながら俺の方へ視線を向ける

おいなんだよ、そんなに信用ねぇのか俺は


「珍しいな、君が覚えているなんて」


「だって合法的に蹂ん"ん"っ!捩じ伏せられるから楽しみに決まってるじゃないですか」


「余り言い換えた意味が無いような気がするんだが」


あぁ、成程と周りは納得した表情になる…んだよ、文句あるかよ

するとソフィアさんが


「私も同意よ、理由はそこまで底辺じゃないけど」


「おーおー酷い言い様ですな、しかし何でまた?」


「去年は色々と諸事情があって参加出来なかったのよ、だから私も今年が初めて」


へぇー、そうだったのか……単に戦いたいだけの戦闘狂的理由なだけじゃね?


「まあそれでだ、この時期になるとどの科も放課後に訓練をするようになる…勿論俺達もな、そこでだディラン…君はどの道単独行動なのだろ?ならば適役に回ってこいつらの相手をしてやってくれ」


「おお、成程…お安い御用で」


「ソフィアも頼めるか?」


「ええ、勿論構わないわ」


20分後に仮想空間に集合との事で一時的に解散するクラス…突然、学園長直々の放送が流れる


『ディラン君とソフィアちゃんは大至急で学園長室にカモン!それじゃあヨロシクッ』


……今度は何だよ、また何かやるのか?面倒事だけは勘弁して欲しいのだが

仕方が無いのでソフィアさんと学園長室へ向かった


ソフィアさんがノックをする


「失礼します」


「お、来たね…入って入って」


学園長室へ入ると勿論のこと椅子にはあの学園長が座っていた


「それで用とは一体なんですか学園長?」


「まあまあ焦らない、ちゃんと話すからね」


急かしたのは何処のドイツだよ


「まあ?ソフィアちゃんが早く聞きたそうにしてるし単刀直入に言うとね、君達には体育祭で所謂縛りをして貰います」


………おう?


「序列1位と2位が居る異能科…どう考えても圧倒的だよね?他の科とバランスが取れないんだよ、どうせ君達このまま暴れて優勝でしょ?」


「当たり前じゃないですかオーヴェンさん」


「でしょ?それだと面白くないし不公平じゃん?だから君達にはハンディを背負って貰います」


「ほぅ…」


サッパリわからん……って言うと話が進まないから黙っておこう


「それで…私達の受けるハンディの内容は?」


「そうだね、具体的に言うと…異能・魔法の使用禁止」


「………ふぇ?」


お、初めてソフィアさんが腑抜けた声を出した…レアだな

これはコレでギャップ萌というかなんというか普通に可愛いッス


闘気技が使えるならまだマシかな


「あ、闘気もね」


アウト☆


「ちょ!オーヴェンさんそれは流石にキツイっす!」


「そうです!せめて片方は使えるようにしてもらわないと!」


「でも…負ける(・・・)…とは言わないんだね?」


うぐっ、痛いとこ突いてきやがるぜ…確かにそれだけでアイツらに負ける気はしないけど


「学園長、因みにこれを守らなかったら…?」


「魔法を掛けるし破るって事は無いと思うけど…もしかしたら万が一君たちの場合だと破れちゃう可能性があるんだよね…その時は学園長権限をフル活用して悪戯する気だから不悪(あしからず)


断固として私は異能・闘気を体育祭中に使わないとここに誓います









「……と言うことだ、悪いが私達は本気で出来ない事になった」


仮想空間にて、沈黙していたクラスメイト達…上級生はすぐに崩れ落ちた

中には『畜生メェェェェ!!』と地面を叩く者まで現れる始末


「今年こそは…今年こそはソフィアやディランが居るから一泡吹かせてやりたかったのにぃ!!」


成程そういう事か、積年の恨みと言うやつを晴らしたかった訳ね


「やめろお前ら、見苦しいしみっともないぞ…こうなったのなら仕方が無い…二人共、俺達を鍛えてくれ…お前達が本気を出せないと言うならば俺たち全員が本気を出す迄だ」


ヒュー、カックイイね委員長…ならば期待に応えなくてはいけないなぁ


「ではまずディランから宜しく頼む、訓練時は全力で来てくれ」


「了解しました」


補助系能力とソフィアさん以外の異能科達が構える、そして意気込んだオリヴァーが俺に


「よしディラン!ドンと来い!」


「うっし…じゃあ行くぞ『闘気技・気力砲』」


片手に闘気を集中させる、それを一気に放出させ光線の様に飛ばす…勿論、地面に当たれば爆発する


「うぉぉぉ!?」


「うぎゃあああああ!!」


「嘘だろぉぉぉぉぉぉぉぉ!?!??」


見事にオリヴァー以外の奴らが吹き飛ぶ…安心しろ、気絶させない程度にやったから


「ダーリンに向けての障壁は間に合ったけど…いきなり飛ばしすぎじゃないかしら?」


「何を言うか、本気で鍛えてほしいと言われたのならば俺もそれに応えるまでよ…先ずは極限まで追い詰めたところからスタートだ」


うちの親父流の鍛え方だ、昔俺もよくやられたもんだ…あの頃が懐かしいぜ

具体的な内容は……うッ!?あ、頭が…!


「おいおいもうへばってるのか?まだ序の口だぜお前ら、地獄はこれからだ」


「ま、待ちたまえディラン君!ソフィアさんも助けて下さい!」


ルークがソフィアさんに助けを求めるが、ソフィアさんはと言うと何とも無慈悲な答えを返す


「…確に、ディランのやる事成す事は無茶苦茶で人外レベルだけれど…今回に限ってはそれが一番の近道だから同意するわ」


「そ、そんな…!!」


そ、そんな…!!って言いたいのは俺なんだけど、何だよ人外レベルって

せめて人扱いはしてくれよソフィアさんや


「さて…ルーク、その他諸々の諸君……腹括って覚悟を決めろやぁ!!」


「「「「「「う、うわぁぁぁぁ!!!」」」」」」














「とうとうこの時が来てしまったようだな」


「何の話ですか?」


「第…何次か分からねぇけど学園大戦が始まるのさ…去年は騎士科に負けちまったが今年は勝ちてぇな」


「えっと…異能科は?」


「異能?ハッ、あんな少数雑魚どものことを気にするだけ杞憂に終わるぞ」


「でも今の序列1位、2位って異能科じゃ……?」


「あん?そう言えばそうか……いやいや、流石にこの人数差は無理があるだろ!」


「ああそうそう、チラッと聞いた話だがあの二人…大戦じゃ本気出せないらしいぜ、何でも学園長直々の御達しだとか」


「マジかよ!尚更気にするこたぁ無えな!」


「え…で、でも…」


「何だ何だお前?随分と心配性じゃねえかよ」


「異能科何ぞ取るに足らねぇ存在だろうよ!俺たちにとっちゃな!」


「ほらお前ら!さっさと拠点に移動するぞ!」


「ヤッベ…はい!今行きます!ほら行くぞお前も!」


「え…あ、ああ…今行きます」


さっき見たけど…明らかに異能科の目付きがヤバかったんだよなぁ

何と言うか、切羽詰まった感じというか…物凄い必死な感じがひしひしと感じられたんだけど


まあ先輩達が大丈夫って言うならそれを信じるか








「それでは体育祭のルールを説明しよう」


ツツジ先生が前に立つ…さて、ではダイジェストでお送りしましょう





試合期間は5日間


試合は主にフラッグを倒すか敵を倒してポイントを稼ぎ、より多くポイントを稼いだ科の優勝

敵を倒せば+1…勿論、倒されれば-1

離脱した生徒は拠点へと転送され、スグにでも復帰が可能


フラッグの場合は1日に一回だけ倒すことが許されており、倒せば+100…その反対は-100となる


建造物の破壊は基本的に許可されている、但し例外として寮は破壊不可

因みに建造物を壊してもスグに学園長様がお直しになられるそうで


戦闘は午後4時まで、それ以降の戦闘行為"は"原則すべて禁止となる


「はぁ…あの学園長、俺たちに勝たせる気ねぇだろ」


「本当……勘弁して欲しいわよ」


何しろ陣営が騎士科と魔法科の本拠地から離れているとはいえ二科の校舎に挟まれてるからな…動きづらいったらありゃしない


ああ、少し陣営説明をしておくと西の騎士科校舎側にある森が騎士本拠地

反対にある魔法科校舎側の森に魔法科本拠地


その間にある中庭に建つ異能科の校舎が俺達の本拠地ってな訳よ、大きさは明らかに騎士・魔法より小さい

因みに北側には隣接して食道とその上に講堂、南側に実技棟でその離れに男子寮と女子寮がある


講堂の更に上には大きな湖もあるが、まあ大戦中は関係ないだろう


「ま、まぁ…この日の為に皆死ぬような思いをして特訓してきたんだ、お前達の期待に応えられるよう全力で行く……いいなお前ら!!」


「「「「「「イエッサ!!!!」」」」」」


おお、随分と敬礼が様になってきたじゃねえかお前ら…っと、放送が入ったってことは


『あーテステス…聞こえてるよね、じゃあ体育祭……張り切って行っちゃいましょー!!始め!!』


さて、火蓋は切って落とされたぜ……お前ら







「では第一隊は東口に、第二隊は西口に…偵察と遊撃隊は屋上に移動し守護隊はそのまま待機だ、では行くぞ!!」


「「「「「「おーー!!!」」」」」」


委員長(カルロス)の指示通りに移動を始める、因みに遊撃隊は俺とソフィアさんだけという構成

当初はレヴィとオリヴァーも遊撃隊だったのだが、レヴィ個人では不味いので守護隊へ


オリヴァーは特別扱いの暴走戦車(クレイジーチャリオッツ)


「ふ、ふええ…よ、よよよろしくお願いします!!」


何と言うか…気弱な先輩だな、背も小さいし

偵察隊は4人構成だが、本格的な偵察能力を持っているのはこのスーリャさん


そして残る3人の内1人は通信能力を持っているカノナさん、残る2人は護衛役である


そして俺達、遊撃隊の初仕事は攻めてくる敵に対しての先制攻撃

俺とソフィアさんは制限という首輪付きなので殲滅まではできないかもしれないが、戦線を離すことと油断している隙にポイントを稼ぐことである


1、2班も勿論攻撃するのだが…何より大切なのは俺らが最初に心理的ダメージを与える事にある

よくよく考えるとひでぇなこれ


「……!き、来ました!東より魔法科、西より騎士科です!」


「了解しました」


「ありがとうスーリャ」


「ソフィアさんは魔法科の方お願いしますわ」


「ええ分かったわ、じゃあ騎士科は頼んだわよ」


「うぃっす」


校舎の離れにある寮との間にあるグラウンドに向けて二科が両脇から進軍し始める

東側へソフィアさん、西側へ俺がそれぞれ屋上から飛び降りる


着地の衝撃で数人を吹き飛ばす


「で、出たぞ!序列2位だ!」


「さぁて、首輪付きでどこまで楽しませてくれるかな」


闘気を纏い突進してくるので、横へ軽く避け顔面へと蹴りを入れる

単調な技ばかりだな…流石は脳筋共、単純な力比べをしに来てやがるな


「おおおお!!」


「じゃま」


回し蹴りを首へ食らわす、そのまま足を首に引っ掛けくるりと回転しながら肩車されるような形になる

頭に片手を乗せ倒立、前へ倒れる力を使いながら前方へ思いっ切り投げ飛ばす


複数人を巻き込みながら飛んでいった


「クソッ!これで本気じゃねえだと!?有り得ねぇだろ!!」


「そらそら、もっと楽しませろ」









「ソ、ソフィアだ!!」


全く、魔法も異能も使ってはいけないなんて…流石にキツすぎるわよ

それでもコイツらには負ける気はしないし負かされる気もない


「第一隊放て!」


魔法の一斉射撃、まだまだ詰めが甘い…この程度の魔力弾なら斬り裂ける


腰の剣を抜き自分に当たるであろう様々な属性の魔力弾を斬って斬って斬っていく


「な、何だと!?チッ!次!」


「いいえ、次は私の番よ」


瞬時に飛び出しまず1人を蹴り飛ばす、次に横に立つ者を斬る…と言っても実際は殴る様なもので斬れてはいない


そして前衛を半分ほど倒す


「だ、第二隊!放て!!」


これもまた尽く全てを斬っていく、そうだ…これだよ


「久し振りの高ぶりだ…私を冷めさせるなよ」

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