14話
さて、どう攻めていこうか…正直まだどんな能力なのか分からないからなぁ
無闇に突っ込んでいくのはいい判断とは言えないな
「ハァ…面倒臭いな〜」
「俺も面倒臭いです」
「ならもう終わりでよくない?お互い引き分けってことで…」
「会長!ここで勝たないと生徒会としての威厳が無くなりますわ!」
立てるようになった会計ちゃんからのご尤もな発言が飛んでまいりました、肝心の会長さんはスゥゥゲェ嫌そうな顔してるけど
「面倒臭いなぁも〜、やりますよやればいいんでしょ全くぅ」
何でこの人会長になれたんだろう…この学園の基準が分からねぇ
「はぁ…じゃあ行くよ『自己空間』」
「おお?何じゃそりゃ」
ノアさんの後ろの空間が歪む、するとそこから一般的なブロードソードが出てくる
「何ですかそれ」
「ん?これはね、空間魔法の一つだよ…この中にしまっている物を自由に出し入れ出来るんだよ」
「へえ、それはまた便利そうな能力ですな」
「基本的に何かをするのが面倒だからね、これのお陰でだいぶ楽だよ」
ここまで来ると究極だよな
「それそれ」
「うおっ、ていうか何科ですか?」
「魔法科だよ…さっき空間魔法って言ったじゃん」
そういやそうか、そうなんだけどこの人剣撃も中々鋭いんだけど
「『剣劇・蛟龍』」
「へあっ!?」
地面を這わせるように剣を滑らせ下から上へと斬りつける、何でこの人こんなに剣使えるの?
体を反らしてギリ避ける
「アッブネ」
「むぅ、当たらないか…君面倒臭いよ」
「そんなこと言われましてもね、こちとらもそう簡単に負ける気は無いんでね」
「仕方ない、『変更』」
剣を後ろへポイッと捨てると勝手に空間の歪みへ消えていく、するとノアさん付近の歪みから先端に刃の付いた鎖が飛んでくる
しかも何本も
「本当に便利ですねそれ」
「毎日助かってるよ、楽に過ごせて」
次の武器は両端に刃付き鎖、遠中近どれでも対応しようと思えば出来る武器だな
早速ソレを投げ付けてくる…って、腕狙いでした…いい具合で腕に絡まる鎖
「…うっ、君中々重いね…動きそうにないや」
「ちょっとやそっとじゃ動きませんよ俺は」
「まあ片腕使えないのはいいハンデになりそうだね、じゃあ避けてみて」
更に後ろから鎖を飛ばしてくる、動きが制限されてる中で避けるとか
まあ出来るけど
一本はもう片方の腕で弾き、更にもう二本は蹴りで吹き飛ばす…ノアさんの表情が拍車をかけて面倒臭そうになる
「え…何で避けれるの?」
「ヤワな鍛え方してませんからね」
「えぇ〜、今ので終わる気でいたのにぃ」
むくれた顔になるノアさん、また言うけどそんなこと言われましてもねぇ
「じゃあこれはどうかな『変更』」
「え、ちょ!そんなのも出るんですか!?」
歪みより姿を現したのは六門の大砲、ていうか何つー物をしまってんだよ
「発射ー」
「うおっ!マジかよ」
連続して砲弾を撃ち込んでくる、ドカン!ドカン!と音を立てて地面を抉っていく
それよか何であんな物を持ってるかていうのも不思議だな
「うりうりうり〜」
「どんだけ出てくるんだよ、いくら何でも多すぎじゃねえか」
「まだ避けるの〜、そろそろ当たってよ〜」
「痛いのは嫌いなんでね『重力変換・加速』」
重力の力をちょいと借りながら砲弾から逃げ続ける…そろそろ弾切れになってくれないかな、疲れてきた
「ねえまだ〜?」
「俺が悪いみたいな言い方しないで下さい」
「仕方ないな〜もう、また変えるか『変更』」
「まだ出るのかよ」
次は何かな………何アレ?よく分からん物が出てきた、針の様に尖った先端を持つ何だアレ?棒?
「ふっふっふー、見るがいい…これが本物の『熱光線』だよ」
「魔法?…じゃ無さそうだな」
「私の科学力を舐めないでね、発射ー」
光の線が俺に向かって飛んでくる
モノホンのレーザー光線ですか、初めて見るな
魔法だったら炎を圧縮して飛ばせば超高速で飛んでいってビームみたいに見える
この場合なら…
「まあ光魔法の応用なんだけどね」
「だろうと思いましたよ」
「ちぇ、もうちょっと驚いてくれてもいいんじゃない?」
「魔法は科学の一歩先を行ってるものですからね」
「むぅ、まあ否定ないけど…じゃあどんどん行っくよー」
本当にどんどん飛ばしてきやがった、これ速いから避けるの大変なんだよ
重力変換・加速をバンバン使ってるから疲労が溜まる溜まる、もう終わりにしたくなってきた
「何で当たらないのさ〜、面倒臭い〜」
「俺も疲れてきました」
「ならもうギブアップしてよ〜」
「それはお断りします」
「も〜…『変更』」
……いやいや、そりゃ無いでしょ
まさか二つのガトリングがお出ましになるとか、そんな話聞いてないし
めっさ撃ってきてるし!弾数多いいと面倒臭い、全くそんな物騒なものしまうな
「どがががが〜」
「元気ですねノアさん」
「そりゃ私は動いてないからね、でも魔力吸われてるから若干疲れてき…取り敢えず『変更』」
そういやずっと空間魔法使いっぱなしじゃね?……そう考えるとこの人の魔力量ソフィアさんより上じゃ……
バケモンだろそれ
蛇腹剣みたいなの出してきた、でも紐で繋がれてるわけじゃなくて百足みたいな剣
距離を詰めて斬りつけて来る…って!撓るから避けるタイミング掴みづらい
「『変更』追撃大砲ドカーン」
「ちょ、距離近い『重力変換・減速』」
砲弾の勢いを殺す…三発も飛ばしやがって、よし跳ね返そう
「『闘気技・三叉槌』」
「ふぇ?ちょ!『変更、槍撃・蓮華舞』」
瞬時に槍を取り出し全ての砲弾を素早く貫く、槍も使えんのかよマジでハイスペックだなおい
「更にお返し『変更』」
「もう流石に見切りましたよ『闘気技・双衝破』」
一発砲弾をぶちかましてきたので両手の掌底で破壊する、爆風に紛れて距離を取るノアさん
チッ、近距離戦に持ち込めたらよかったんだがそうもいかないか
「ぬうぅ、これでもまだ動くのかぁ〜」
「まあこれ位で倒れてたら親父に殺されますね、確実に」
「面倒臭いけど先ずは動きを封じなきゃか…『変更』」
俺の近くの空間が歪む、まさかこんな所まで歪ませられるとは…鎖に両腕を封じられる
しかも若干高い位置にあるから足が地面に着かない
「さて…『変更』」
「おおう?マジですか…本当に蜂の巣になるヤツやん」
バルカンの銃口が三つ程顔を覗かせているなアレ…まだバルカンあったんかい
簡単計算で合計18個の銃口が俺に向けられてる訳か
「いや、ヤバイやん」
「流石にもう倒れてね、発射ー」
一斉に発射される銃弾…スゲェ、超壮観だなこの光景
って、そんな事言ってる暇はないか…幸いな事に足は繋がれてないからな
しかも浮いてるから余計に都合がいい
「『闘気技・千脚刃』両足Ver.」
本当は片足でやるヤツだけど数が数だから両足でやらせてもらおうか
高速で蹴りを繰り出し自分に当たるであろう弾丸は全て弾いていく
「ちょ、マジで言ってんの……君?」
「これくらいは朝飯前ですよ」
「……人間?」
「それ広報君にも言われましたけど列記とした人間ですよ」
「なら足も封じてみようか」
あ、両足鎖入りましたー
さて…っておい!バルカン一つ増えてるんだけど!?
「これならどうだ〜」
「何で一つ増やしたんですか」
「確実に仕留めたいから…じゃあ発射ー」
さっきよりも更に弾丸が増えて飛んでくる…致し方なし、重力支配を最大出力でやりますか
「『暗黒重力空間』」
「え〜!それは卑怯だよ〜!」
「こうでもしないと避けられないんでね」
自分の前に重力を超圧縮した球体を出現される、光すら飲み込むほどの吸引力を持っているから勝手に暗黒重力空間と呼んでいる
俺に向かって飛んでくる弾丸は全て飲み込まれていく
「ええええええ〜……久しぶりに動くかぁ」
鎖を解くと銃を二丁取りだす、次の瞬間にはかなり右の方へと移動し終えていた…動き速やくね?
どうやらサブマシンガンのようだな
「動きも速いって…チートじゃないですかもう」
「君にそれを言われたくないね、充分君の方が化物だよ」
「お互い様って事ですね」
「そうなるね『銃術・五月雨』」
飛び上がり頭上で回転しながら下に向けて銃を乱射、ガトリングも凄かったけどこの人の身のこなしもスゲェな…流石は生徒会長というところなのかな?
「『闘気技・岩盤返し』」
地面を抉り取り縦として上へ持ち上げる、かなりの弾数が降り注ぐ
「むむ、地面で防いだのか…なら『変更』大砲行っけー」
空中で回転しながら六問の大砲を連発してきやがったよ、これは流石に地面じゃ無理がある
「うおっ…走って逃げるのは疲れるのに」
「どどどどーん」
「何で元気なんだよあの人…さっきから空間魔法使いっぱなしなのに」
生徒会長怖ぇー…魔力お化けじゃん、勘弁してくれよ
化物級はオーヴェンさんとソフィアさんで間に合ってるんだけど
「あぁ〜もう面倒臭い、ヤケクソ気味だけど行っくぞー『全開放・一斉射撃』」
「嘘だろ、そりゃ無いぜ」
今まで出てきた飛び道具系の武器&etcが出てきちゃったよ
しかも全部一斉に発射してきやがったよ、どんな鬼畜弾幕ゲームだよ巫山戯んな
「そらそらそら〜」
「マジかよ本当勘弁してくれよ」
なんか剣とかモーニングスターとか斧とかも飛んでくるんだけど、それらって投げる武器じゃなくね?
ありとあらゆる攻撃の嵐が飛んでくる、レーザー・砲弾・銃弾・剣etc……避けて避けて避けまくる
そりゃあもう重力変換・加速とか闘気とかフル活用して今出来る最善且つ最小限で体力を余り消費しない動きでね
そんな感じで数十分耐久してやったぜこの野郎
辺り一面には剣や斧やハルバード、銃痕に大砲が抉った後やらレーザーが焼き払った痕などがクッキリと残り大変悲惨な状況であります
「………君本当に人間だよね?」
「それさっきも聞きましたよ、だから列記とした人間です」
「はぁ、降参する…これ以上やっても無駄だね」
「む?そうか…なら勝者、ディラン」
何処から出てきたのかツツジ先生がそう言う、すると生徒会の役員達が一気に会長の元へ駆け寄っていく
「会長!どうして降参しましたの!?」
「あのねぇ、あの子はもう人間とかいう領域を限界突破してるような人間なんだよ?勝てる訳無いじゃん」
「で、ですが!」
「逆に聞くけどアレに勝てる方法があるなら教えて欲しいよ」
黙ってしまう会計ちゃん、俺が人間扱いされてない辺り文句を言いたいけど今は黙っておこうか
「負けを認めるのもまた一つの成長…面倒臭がりな私が言うのもなんだけどね」
「ヒュ〜、いいこと言うねぇ…流石は生徒会長様よ」
「君に言われると無性に腹が立つけど…まあそれが君らしさかな、怒るのも面倒臭いし」
「それはどうも、まあ確かに面倒臭いのには同意します」
「ははっ、君は中々面白い奴だね…気に入ったよ、ノアって呼んでくれ」
「それは光栄で…じゃあノアさん、俺は失礼させて貰いますよ」
最後に会長…ノアさんに軽く会釈をしてその場を後にした




