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無欠外道の学園ライフ  作者: AZAZEL
体育祭編
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16/24

16話

屋上にて


「…カ、カノナさん!講堂付近に騎士科生複数確認しました!」


「了解、スグに1班に伝えるわ」


『1班へ緊急連絡、裏手講堂付近にて騎士科生を確認…速やかに対処をお願いします』


『了解、スグに向かう』


「カノナさん!講堂付近の騎士科生の中に元次席の姿を確認しました!気をつけてください!」


『追加連絡です、騎士科生の中に元次席を確認…気を付けて下さい』


『了解』









「講堂と騎士科校舎の間を通り異能科拠点へ攻め込む、恐らく迎撃隊がいるだろうから注意しておけお前ら」


「分かりましたルーズさん」


ルーズとその取り巻きと複数の騎士科生は、先ず異能科を叩くと考え実行に移した


「そら来たぞ!迎え撃て!」


「「「「「おおおぉぉ!!!」」」」」


「異能科の連中め…思い知らせてやるぞお前ら!」


「「「「「「はい!!!」」」」」」


講堂と騎士科校舎の間にて、騎士科は若干押されつつあるものの戦線は維持している


「カノナさん、このままでは耐久戦で危ういです…ディランさんへ加勢をお願いします!」


「分かりました、連絡します」


『ディラン君へ緊急連絡、裏手の講堂と騎士科校舎の間で迎撃戦を行っています、至急加勢をお願いします』


『了解、こっちから攻めてた騎士科は追っ払っときましたから』


『分かりました、ありがとうございます』











連絡を受けたので超特急で校舎の間へ…おーおー戦ってるなぁ

………お、あれルーズじゃね?久方振りに相手してやるか…本気出せねえけど


「へーいルーズさん、お久ー」


「な!?お前はディラン!」


「久方振りに相手してやるぜ、まあ今は本気を出せないけどな」


「へっ、いいぜ…あの時の俺と思うなよ!!」


取り敢えずルーズは俺が相手するとして、周りはアイツらに任せるか


確かにあの頃とは太刀筋が全く違う、迷いが無いな

いい剣になったじゃねえかルーズ…ならその剣に応えなきゃいけねぇな


「うおおお!!!」


「ほいっ」


「せりゃッ!!!」


「うおっ、アブネッ」


振り下ろされる剣を手で往なしていく、それにしても随分と斬撃も速くなった


「随分とやるようになったな」


「当たり前だ!俺だって同じ場所で止まっている訳には行かねぇんだよ!」


「そりゃいい心掛けだ」


ふう…やはりコイツやりおるな、疲れてきちまったぜ俺

だがまだまだ俺を倒したいのならば甘い甘い


経験が違うんだよ経験が


「そらっ!」


「な!?クソが!」


足を払う、当然のことながらルーズは宙に浮く

そこを………殴り飛ばす


「よいしょっと!」


「がぁ!?」


ほう、殴られる瞬間に闘気を地面に飛ばして後ろへ飛んで威力を軽減させたか…やはり面白いな

この分なら楽しめそうだ











ふう、やっぱり異能を使ってないと疲労がすぐ溜まるわね

先程から押しては引いての繰り返し、相手もそろそろ痺れを切らしてくる頃合かしら


「クッ……致し方ありません、アラン!アレをやりなさい!」


「分かりました」


今指示したのは魔法科のリーダー格、トップと呼ばれる生徒…名はマーフェル

眼鏡をかけた秀才を形に表したようなヤツ


「はぁぁぁ…『炸裂(エクスプロード)』!」


アランと呼ばれた生徒が横に建つ魔法科校舎の壁を中庭…詰まり異能科の拠点である校舎がある場所へと貫通させるように爆発させた


「一先ずこれで異能科拠点へ攻め込みなさい!」


「「「「「「了解しましたトップ!!」」」」」」


「アランは魔力切れでしょうから撤退しなさい」


「わ、分かりました…すみません」


「チッ、やられたな…カノナ!!」


『何でしょうソフィア』


『魔法科校舎にデカイ風穴を開けられた、このままだと拠点を攻められる』


『分かりました、2班で手の空いてる者に向かわせます』


『頼んだわよ、私は残党共を相手しておくわ』












久し振りの俺登場!!……え、誰かって?俺だよ俺!

オリヴァーだよ!!


さっき連絡が入ってどうやらウチの拠点までゴリ押しの強行突破を使ったらしいから即座に向かってる

ハニーの『防御壁(バリア)』も張られてる…存分に暴れるぜ!


「オリヴァー君!俺達も援護する!」


「どうも!助かりますよ!」


俺の瞬間加速(アクセラレート)も火を吹くぜ!

穴の空いた壁から魔法科生らしき奴らがゾロゾロと現れる


「いっちょ行きますか」


ドンッ!と音を立て地面を蹴っていく、魔法科生の集団を横断する…風圧により大勢が吹き飛ばされる


「うわあああ!?」


「な、なんだこいつ!?」


「序列10位のやつだ!気を付けろ!」


次はジグザグ走行をして吹き飛ばしていく、俺もディランに鍛えてもらったからな…少しの移動なら足で留まることができるようになったんだぜ!


他の防衛隊はやはり数に押され気味ではあるが拠点が近いのでスグに復活して帰ってくる

この具合だと抑えられそうだな


「まだまだ行くぜぇぇぇぇ!!」


「ぎゃあぁぁぁぁ!!」


「うおあぁぁぁぁぁぁ!!!?!?」


俺だって役に立ってみせるぜぇ!!









「ルーズさん!魔法科校舎に穴が空いたそうです!」


「何?ならば魔法科校舎に人員を回せ」


「え?な、何故ですか?」


「魔法科の奴らを攻め込んでいる本陣と分断させるのと、異能科の奴らも分断できるだろ」


「成程…了解しました!」


何やらルーズ達が作戦を決行するようだが…この状況じゃ止めに行けねえな、他の奴らを信じるとするか

まあ俺が鍛えてやったんだ、簡単に負けるようなことは無いとは思うがな














裏へ回った騎士科生達、騎士・重戦士・騎馬兵の3つに分かれている


騎士隊は講堂と魔法科校舎の間にて異能科と戦闘中

偵察のスーリャにより裏から攻める騎士科を発見、2班が対処へ向かったのである


防御の高い重戦士隊は風穴へ入っていく魔法科生達を攻める、そして本陣と分断に成功

そして騎馬兵隊は風穴周辺の魔法科生達の殲滅へ入る


一方で騎士科の策略に気がついたのが異能科2班のウェイブ・フェルト、自班の3分の2…風穴の守護隊から2分の1校舎間へと向かわせるようカノナへ伝える














カノナから連絡を受け風穴の守護隊へ加わった


「吹き飛べ『力の城壁(パワードウォール)』!」


「うおおお!?」


「クソッ!カルロスがここに来たか!」


力の壁を飛ばし魔法科生を後ろへ吹き飛ばす


何だろうか、ディランに鍛えてもらったお陰だろうが自分の異能を前よりも意のままに操れるようになった気がする

感謝しなければな


「引くなお前ら!俺達は確実に変わったんだ!今こそ力を見せてやれ!!」


「「「「「おおおお!!!」」」」」


「よっしゃ、もういっちょやってやらァ!カルロスさん!俺を力の壁で飛ばして下さい!」


「承知した!舌を噛むなよオリヴァー…『力の城壁(パワードウォール)』!!」


「行くぜぇぇぇ!!『瞬発的破壊力(ハイスピードパワー)』!!」


力の壁により更に勢いをつけたオリヴァーは魔法科の連中を一瞬にして半分以上吹き飛ばす

よし、このまま押し切る!!














「こんなもんかディラン!!」


「まさか、調子に乗るなよルーズ」


うーむ、やはり人員が足りんな…向こうの戦線がだいぶ上がってきちまったぜ

後ろにはもう異能科校舎が見えてる、まあこのままだったら4時までは稼げる


「ふんぬ!!」


「よっこいしょっ…と」


恐らく反対側で対処してる奴らは挟み撃ちを警戒して同じ位置まで戦線を下げてるだろうな

あっちはあっちでウェイブ・フェルトペアがいるから心配してないけど


風穴の所には委員長(カルロス)・ルーク・オリヴァーがいるから問題無し

こうなりゃ後は時間との戦いか


「おぉぉりゃ!!」


「『無闘気技・羅刹衝破』」


ルーズの剣を回転力を付けた殴りで吹き飛ばす、そしてルーズにも勢いをつけたまま回し蹴りを食らわし吹き飛ばす


「やっぱ闘気纏ってないと威力出ねぇな」


「だ、だがかなり効いたぜ」


「そりゃヤワな鍛え方はしてねぇからな」


っと、ここで4時を告げるチャイムが学園中に響き渡る


『はーい終了〜!みんなお疲れ様〜…ではでは1日目の結果発表ですよ』


騎士科 120点・魔法科 115点・異能科98点という結果になった

若干低いがまだ一日目だし何とかなるな……にしても


「疲れたァァァ〜…」


「珍しいわね、貴方が少し汗をかくなんて」


「そう言うソフィアさんも若干息が上がってますよ」


「そうね、まああのハンデだとそうなるわよ」


「ですね〜」


教室でダレているとツツジ先生が入ってきた


「お疲れ様だお前ら、食事は教師達が持ってくるから休んでいろ」


「おー…アザっすツツジ先生」


「なに気にするな…そうそう、お前ら2人に学園長から伝言を預かっている…何やらハンデの対価とか何とか言っておったぞ」


何だそれ、もしどうでもいい事だったら後でソフィアさんに鉄拳お願いしよう


「ルールとは穴を見つける為にある…だそうだぞ」


……………はい?


「意味わからん」


「本来ならば教師が口に出すのは些か問題があるからな、これ以上先は自分達で考えろ…それに明日になればわかると言っていたぞ」


よく分かんねえ、まあ明日になれば答えが分かるそうだし

分からないことを考えるだけ無駄だろうから今日のところは寝よう










深夜、月明かりだけが照らす暗闇の中…北に位置する湖の上にボートが一隻

そこには元次席とトップの姿があった、何やら少し話し合った後に頷き合い岸へと戻って行く


さあ何を話していたのか…それは明日になれば分かることである

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