表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
朱鷺海 恋慈の異世界⇔現代、拳で語れ!  作者: 筆々
1章 チュートリアル

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/24

異文化不可グッドコミュニケーション

「さすがにくたびれたな……」



 レンジはその場に腰を下ろし、腕を天に上げ大きく伸びをする。

 彼は口から流れていた血を指で振り払うのだが、その指からも血が流れており、組み合った際に指が砕けたかと肩を竦める。



「うほうほ」



 するとレンジの隣にゴリ子がやってきて、そっと彼の指に毛むくじゃらの指を添える。



「む――」



「うほうほう~」



 ゴリ子が何事かを呟くと、レンジの傷がたちまち消え、怪我1つなくなった。



「ゴリ子……お前もその形で後衛職なのか」



「うほぅ」



「いや助かった、また母にどやされるところだった。医療費も馬鹿にならんとこの間も叱られたばかりなのでな」



 レンジがそうやって礼を言うと、突然ゴリ子が地に足をつけたまま、深く頭を下げた。

 顔は伏せられていて見えないが、ぽたぽたと大地に吸い寄せられる雫に、レンジはふっと鼻を鳴らし、彼女の肩をポンポンと叩いた。



 そしてレンジは満天の星空に顔を上げながら、ゴリ子の肩を叩きながら体の力を抜く。



「ゴリ子、胸を張れ。お前は成し遂げたのだ、勝者は力に溺れるべきではない。悲しみに暮れる時でもない。前を向き、明日へ歩み続けなければならんのだ。お前は勝者だ、未来を手繰り寄せる義務がある。だが――」



 レンジは星空から視線を外し、大粒の涙を流して彼に目をやっていたゴリ子にニッと笑みを向けた。



「俺の隣でくらいならその涙を存分に流せ。誰にも言いやしない。言葉もわからんしな」



「うほ……うほぅ」



 うんうん頷き、涙を流し続けるゴリ子を、レンジはただ慰めるように隣にい続けたのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ