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朱鷺海 恋慈の異世界⇔現代、拳で語れ!  作者: 筆々
1章 チュートリアル

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異文化不可コミュニケーション

「うっほぅうほうほ」



「ああわかっている、俺たちが道を切り開くのだな」



「うっほ! うっほぅ! うほ!」



「俺を誰だと思っている、日野畑高校1年3組眼鏡の参謀兼鉄砲玉兼打ち上げ花火の朱鷺海 レンジだぞ」



 どう考えても同居し得ないその役割に誇りを持っているレンジは振り向いているゴリラに勝気な表情を向け、任せろと声を上げた。

 レンジはゴリラ語を習得してはいない。

 しかし彼はその場の勢いだけでゴリラと会話をしている気になっているのだった。



「うほうほうっほうぅ」



 ゴリラは力強くうなずき、レンジに見えるように大きく腕を振るうとそのまま両手で胸を叩きながら歩みを進める。

 レンジも何か知ったようにうなずき、ゴリラの背中をただ追いかける。



 そしてある程度進むとゴリラが息をひそめ、背後のレンジに顔を向けた。

 ゴリラは茂みに手を添え、その先にいるだろう何かを睨みつけていた。



「ゴリ子、この先か?」



「うほ、うほぅ……」



 拳に目を落とし、体を震わせているゴリ子の肩をレンジがそっと叩く。



「ゴリ子、殺気が漏れているぞ。今はまだその時ではない――なぁ~に、この朱鷺海 レンジにすべて任せておけばいい」



「うほ、うほっうほうほう、うほう、うほうほ、うほ!」



「――野暮なことを聞くな」



 レンジはふっと笑みをこぼし、ゴリ子を腕で払いそのまま茂みの中に入り、その先の広まった空間に脚を進める。



「バナナはともに分かち合うべき。だろう?」



「――」



 キメ顔で振り返るレンジに、ゴリ子が息をのんだ。

 意味はまったくわからなかった。



 歯をむき出しにし、嗤い顔で足を踏み出すレンジは、ついに戦いの気配をその身に纏うのだった。

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― 新着の感想 ―
レンジは奇行に走るだけじゃなくて、ちゃんと強いのか。一気に好きになった。こんな作品書けるのは普通に尊敬します。 僕の作品もレンジみたいな人出してみよっかな……
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