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人間体験  作者: hi07


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81/126

第80話 case 4-告白

野球部軍団vsバスケ部軍団のバスケット勝負は、央吾がフリースローを決めた事により、野球部の勝利に終わった。


「やったなぁ、オーゴ」

「俺は、入ると信じてたけどな」

「ウソつけ、このヤロー」

「シュートの時に言ってた“静かにしろい”ってあれ、三井だろ?」

「そうそう、山王戦のな」

「今日の三井は俺だろ?」

「キャラ設定はしたけど、別に物真似はして良いだろ」

「それはそうと、最後絶対ヨータにパスだと思ったわ」

「俺も俺も」

「俺もヨータにパスしようと思ってたんだけど、ユージローのディフェンス見てたらトラップの気がしてきて…」


「気付いていたのか?」


振り向くとそこにはユージローがいた。

慣れない裸足に加え、負けられないという何よりも大きなプレッシャーは疲労を増幅させていた様だ。肩で息をしている。


「あぁ、何となくな。俺のドリブルに警戒し過ぎだろって思って…そしたら、何かあんじゃねぇかって…」


「そうだったのか…ヨータの位置を確認したから、最後はヨータだと…スリーポイントだと思い込んでしまっていた…」


「えっ!?バレてた?ヨータ見たのって1回だけど、それを見てたの?」


「あぁ、もちろんだ。ボールを持った瞬間だろ?」


「ヤバッ!あんな一瞬すら見逃してねぇのかよ」


「それにしても、本当に上手かった。まさか負けるとは…ナイスゲームだ」


そう言うとユージローは手を差し出し、央吾に握手を求めて来た。


「こちらこそ、めちゃくちゃ楽しかったよ」


握手を交わす2人…





「いや、長ぇよ!」


思わず央吾が突っ込んだ。

すると、ユージローは手を握ったまま、真っ直ぐ央吾の目を見てゆっくりと喋り出した。


「本当は…、…、…本当は勝ってから言うつもりだったんだが…、…、…」


「な、何だよっ?ってか、手離せよ」


央吾は手を離そうとするが、ユージローはそれを許さない。


「っんだよ、痛ぇよ!握力強過ぎだろ!」


「72だ」


「は?」


「バスケは手首でシュートを打つ。だから特に鍛えているんだ」


「分かったよ、分かったから手離せって」


ユージローは更に手を強く握って来た。


「本当は…、勝ちたかった。勝ってからが良かったんだが…、…、…」


「だから何をだよっ!?いい加減手離せって!」


「俺は…、…、お…、…、俺は…、…、…、」


「???…、ん…?、…、…え?、…は?」


ユージローは央吾の手を強く握り締めながら、

真面目な顔で央吾を見つめていた。


(こっ、これってもしかして???)


周囲にいた野球部・バスケ部軍団はもちろん、ギャラリーまでもその真っ直ぐな眼差しに今から発生する出来事を想像した。


「おいっ、こいつもしかして告るんじゃね」


空気を全く読めないナオトの発言に皆、驚きを隠せない。全員がナオトを睨みつける。


(こいつ、本当のバカだっ)


「あぁ、俺は…、…、…」




「おいっ、何だよっ、その間…」


央吾は完全にビビっていた…


「俺は今から告白しようと思う」


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