表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
人間体験  作者: hi07


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

18/62

第17話 case 3-息子たちからの電話

ボストンのミラー家では着々と準備が進められていた。

それぞれの家族が泊まれるように、部屋を片付け、掃除をした。もちろん、トイレもピカピカである。


「エヴァ、今日の昼食は外食にしようか。そのついでに買い物に行こう」


「それじゃあ、駅の近くにパスタ屋さんが最近できたんですよ、そこにしましょうか」


2人はいつもの様に腕を組み、ゆっくりとしたペースで出かけて行った。


2人が家に帰って来るまでに、何度も何度もカミラとジアナから電話がかかってきていたが、2人が気付くはずもない。


帰宅は数時間後である。



「ヴォス、ヴォス」


ボスに出迎えられ、大きな買い物袋をいっぱいにした2人が帰宅した。


「ボス、おやつだ」


アビゲイルがジャーキーを1つ器に入れた。


「美味しいかい?ボス」


「ヴォス!ヴォス、ヴォスヴォスヴォス」


いつも食事中には答えないボスが答えた。

2人は少し違和感を覚えたが、あまり気に留め

なかった。


「さぁて、皆んなが帰って来る前に準備を始めようか」


「そうですね、新鮮で美味しそうなサーモンが沢山ありましたからね」


「ヴォスヴォスヴォス」


ボスは何かを訴えている様子だったので、アビゲイルはもう1つジャーキーをあげた。


食事が仕上がり、サーモンのクリーム煮やピザにハンバーグ、ポテトのサラダがテーブルの上に所狭しと並べられていた。


「少し作り過ぎてしまいましたかねぇ?」


「いやいや、孫達も大きくなったんだ、たくさん食べるよ。もう着く頃かな」


ジリリリリリリリリン… ジリリリリリリリリン


電話の音が部屋中に鳴り響き、アビゲイルが電話を取った。


「おぉ、ジアナかっ、あぁ…、、そうか…、、それは仕方ないな…、ん?そうかそうか、それは楽しみだな、分かったよ、それじゃあな」


電話を切ったアビゲイルは肩を落とした。


「何の電話だったんですか?」


ジリリリリリリリリン… ジリリリリリリリリン


立て続けに電話が鳴り響いた。

アビゲイルはエヴァに答える間もなく次の電話に出た。


「あぁカミラか、…それはいかんな…あぁ、そうだなお大事に…ゆっくり休むように伝えてくれ、あぁジアナから聞いたよ、ありがとう。うん、それじゃあ、またな…」


電話を切ったアビゲイルの表情はとても暗く、置いた受話器からしばらくの間手を離せなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ