第50話 ミルトニアと私の誕生日(ユリ編)
買い物したり、ドラゴン討伐したり、ハンバーグしたり、唐揚げしたりしてるうちに2ヶ月が経ち、私とミルトニアの誕生日になった。やっと、私もミルトニアも20歳になった。
私はお酒が飲めるようになる嬉しさで舞い上がっている。あぁ。大人の仲間入りだー。私は本当にお酒を飲むのを楽しみにしていた。あぁ。今日やっと飲めるんだわ。
昨日は全然眠れなかった。お酒飲むのが楽しみだったのだ。おんなじ事しか言ってない気がする。2ヶ月前のあの日。ミルトニアと誕生日が同じことを知った。
私は、運命を感じた。そこで、こっそり、ミルトニア用にロックから髪飾りを習い、頑張って作った。気に入ってくれると良いんだけど。私は、即死回避の能力をつけておいた。ミルトニアにはいつまでも側にいてほしいからだ。
本当は全員分作りたかったけど、ミルトニアのと自分のを作って、力尽きた。
で、いつものように、昼ご飯を討伐して、お金を稼ぎ、宿に戻る。
帰ると、そこには、美味しそうなケーキがあった。メガネで見通した魔王も喜びそうだ。
「誕生日おめでとう。ユリ。細やかだがプレゼントだ」
ロックさんが言った。ミルトニアはクロスから誕生日プレゼントをもらっている。
「俺のは、物理攻撃力を1000倍にするアクセサリーだ。まあ、ワッペンだな。聖女の衣につけると良いかなって思ってる」
ロックさんが言った。もう、微笑んでる。
「ありがとう。嬉しい」
私の語彙力がなくなった瞬間だ。嬉しすぎて語彙力が魔初感出してる。マジで魔法学院初等部並みの感想。魔初感。
「で、今日は飲むか、ユリ?無理そうだったらすぐに言えよ」
ロックさんが言った。
「飲みたいです。日本酒。せっかくなら、ここの美味しい日本酒とカツオの塩たたきと」
私は言った。
「私も飲みたいわ。同じメニューで」
ミルトニアが言った。
カツオの塩たたきと美味しい日本酒が来た。
初めて飲むお酒は、美味しかった。でも、途中から身体がポワポワし始めた。なんか、あったかくて、布団みたいな感じだ。ほっぺたが熱い。まるで恋みたい。しかも、喉の奥が少し熱い。
「美味しい。このニンニクと一緒に行くのもいいね。しあわせ〜」
私は頬がチーズみたいにとろけそうだった。
「ユリ、少し酔ってるか?」
ロックさんは私を気遣ってくれた。まだ、大丈夫そうだ。気づけば10杯も飲んでいた。
「まだ、大丈夫。今度はあん肝と一緒に熱燗飲みたい」
ポワポワだけど、まだ飲める。全然余裕。
「酒飲みかよ。顔もまだ、余裕そうだし」
ロックさんは言った。
ただ、少し、水も飲みたくなったので、頼んでもらった。基本的にピッチャーで烏龍茶はある。
あん肝が出てきた。これは熱燗。さっきは冷酒だったので、次は熱燗だ。
やっぱり美味しい。冷酒より、少し心持ちマイルドな口当たりな気がする。美味しい。これ、絶対蟹味噌に合う。
あまり、食べずに飲んじゃったため酔いが早く回ってる。やばい。一杯食べよう。つばすの刺身とご飯と、サラダを頼んだ。
全部美味しい。この宿最高だわ。
「いや〜。ユリと飲める日が来るとはなぁ。感激だ。あっ?今更だけど、魔王って侵略してるのかなぁ?2年間対して、なんもなくなかった?四天王は出てきたけど」
ロックさんが言った。
「あっぶね。そうだよ。魔王倒さなきゃ。あっ、でも、ゆっくり旅しよう。どうせ、酷いことになるわけないじゃん。だって、魔王ってことは魔人で、理性があるとされてるんだよ。理性があるなら酷いことはしないさ。魔物は知らんけどな」
クロスが言った。
「そうね。クロスの出た国本当いい国だね。私の国も良かったんだけど」
私が言った。
アンスリウム王国は魔人も受け入れているのだ。多少の争いはあるが、基本的にそれは、魔人から大臣を出すべきかどうかという、論争だ。
「美味しい。幸せな夢が見えそう」
私は言った。眠い。寝よう。
次の日起きると私は宿屋の自分のベッドの上に寝かされており、ピッチャーの水とグラスが置かれていた。おそらく、ロックさんがしてくれたのだろう。ありがたい。
「ごめんね。ロックさん」
私は横で寝ている、ロックさんに聞こえてるかはわからないが、謝罪しといた。急に寝てると怖いだろう。
男子諸君は酷い飲ませ方をして、女子を酔いつぶすなんて事をしてはいけないよ。っと眠り姫ユリから忠告しておく。
ロックさんは本当にアフターフォローが凄い。おそらく、私の純潔は守られたのであろう。ロックさんだし。




