第49話 その頃魔王城では
魔王城。それは世界の果てに存在する。それはそれは可愛らしい城である。
「なんで、こうなったんじゃ?わからん。四天王2人も倒されてるし、倒され方意味わからんし、遺族への補償金と魔王保険の引き落とししなきゃじゃん。予算は足りるのか?」
美少女が言った。
「は、おそらく足りるかと。魔界の者達は精を出して働いている故。税収は十分かと」
側近が言った。
「そうか。なら良いんじゃが。我が領民にあまり負担はかけとうないからなぁ」
美少女が言った。
そして、今、ひたすら書類に目を通し、バリバリと仕事する。一体いつまでやればいいんだろう。
はぁ。久しぶりに人間界に行ってみたい。なんせ、ここは世界の果て。周りから隔離されてるみたいな感じなのだ。
独自の文明ができるから良いではないかと言う転生者の博士もいるが、そりゃそうだが、売り出すところなければキツイって。
出かけたくなったので側近に聞いてみた。
「私も出かけたいんじゃが、無理じゃろ?」
美少女が言った。
「そうですね。変装されますか?」
側近が言った。
「そうだね。しなくてもバレてなくない?」
美少女が言った。
「人間界行ってきます。あっ。角隠さなきゃ。えい」
美少女は角を隠した。そもそも角が小さいのでバレないと思ったけど一応したのだ。
髪は太陽の光のような金色。目は紅蓮の花の様な紅だった。
さて、まずは温泉にっと。遠いけど、スプリングタウンの温泉に行った。
「ふぁー。極楽極楽。良いねぇ。温泉」
スプリングタウンを見下ろしながら美少女が言った。
で、名前考えとかないと。まぁ。魔王の実名知ってんの側近だけなんだけど。長いし、めんどい。いちいち書くのめんどくさいから正式書類以外略称してる。その略称がルビーだ。
ルビー=ヘル=ゴールデンサンということにしよう。本当はもっと長い。あーめんどい。ルビーで。ルビー=ゴールデンサンにしよう。
ちなみに魔界の本当の国名は「ヘル及び魔王国領ゴールデンサンアンドシルバームーンお日様とお月様王国」である。まぁ。めんどくさいので転生者に「ぱそこん」や「ふぁっくす」なるものを普及させてもらった。だから、字が苦手でも、打ちたい文字が何かわかれば打てるようになるのだ。
で、正式文書は全てそれで作っており、5年ぐらいに一度国勢調査をしている。主に人口とGDP(gross domestic product)国内総生産とGNP(gross national product)国民総生産を測るためだ。
ちなみに国内総生産は国内の、国民総生産は国民つまり国内外に住む国民が生産したものである。
で、魔界で真面目に働いたので、有給を使って来ている。まあ、魔王なので、一年くらい有給取れるんだけど。ほとんど、働き詰めになるから。
あいつらに会っても普通に居よう。変なやつだし、面白いから。




