第47話 カツオのたたき
私たちは旅を再開した。温泉で体を癒し、旅に出た。
「よう。ユリ、最近はドラゴン狩ってないようだな」
また、安定のドラゴンがいた。
もちろん。私は一撃で倒そうっと思ったが、せっかくなのでみんなで、必殺技を使う事にした。
「乾燥機トルネード」
私が大音声で唱える。あ、もちろんタライを掲げて。暖かい風が吹く。
「シソ〜春の息吹を添えて」
ミルトニアは呪ってやったんだ杖で。唱える。フローラルな香りが広がる。
「舞い散れ桜吹雪チェリーブロッサムハリケーン」
サクラは回る舞いをしながら唱え、花が舞い散り出した。そして、3人で声を合わせて言った。
「三位一体スプリングトルネード」
暖かい春の息吹によってドラゴンは滅した。でいつものようにみんなで美味しくいただく。
「やっぱり、ロックさん最高」
私はドラゴンの唐揚げを頬張りながら言った。いや、ドラゴン好きだけど、やっぱりロックさんの火加減でないとなぁ。美味しい。2ヶ月後にはビールでいけるんだなぁ。待ち遠しい。
「本当に美味しいです。初めて食べました。ドラゴンの唐揚げ」
サクラが言った。これが初めてだと、店の味満足できないよ。だって、最高の火加減だもの。きっと170度ピッタリで焼いてるんだわ。ほんのり、ガーリックが香る。
「美味しいわ。やっぱりロックさん最高ね」
ミルトニアも絶賛する。
「やっぱりこれだぜ。ロック、これからもよろしくな」
クロスが言った。
「どうした。そんなに褒めても、何も出ないぞ」
ロックさんが笑っている。照れているのか、少し顔が赤い。そういえば、最近ロックさんがお酒飲んでいるのを見ていない。どうしたんだろう。温泉で、ロックさんが日本酒飲んでたのをノーカンとするなら。
こうして、旅は続く。美味しい昼ごはんの後はレッツ旅。
まあ、レッツってレットアスの短縮形で私たちが何かするのを許してとかの意味になるらしいけど、てんせいしゃの常識なんて知るか。
ちなみにアラウ人トゥーで似た意味になるらしい。てんせいしゃが広めたえいごという言語らしい。まぁ、知らね。
で、旅に戻ると、次の街ナレッジウィズダムタウンに着いた。ここは日本酒の名産地で凄く美味しいらしい。私は、2ヶ月ぐらい滞在することを提案しようと思う。
「ねぇ。みんな。2ヶ月ぐらいここで路銀稼ぎしない?」
私は提案した。
「そうだな。全然底は尽きないけど、何があるか分からんしな。あと、ここの日本酒うまいからユリに飲ませてやりたいし」
ロックさんが言った。名探偵か。私の心見透かした?
あの伝説の呪われたメガネ付けてないのに?私って単純?ちなみにメガネ今思い出したので、使ってみた。
2ヶ月路銀を稼ぐと魔王城攻略が楽になる未来が見えたので、稼ごう。なんか、攻略のキーアイテムがアイスとケーキだったのは気にしないでおこう。そして、黙っておこう。
「お腹すいたね。何にする?今日の晩ご飯」
私が言った。
「そうだな。刺身とかどうだ?」
ロックさんが言った。
「でも、せっかくならロックさんの火加減で食べたい」
私はわがまま承知で言った。
「なら、カツオのたたきだな。ポン酢と塩買ってくるわ」
ロックさんが言った。
塩あるんだ。さすがロックさん。グルメに精通してるねぇ。やばい。早く食べたい。
しばらくすると、ロックさんがカツオを抱えて戻ってきた。さっそく宿に向かい、ロックさんに捌いてもらった。
完全お手製のカツオのたたきだ。神かよ。魚捌けるのは本当にカッコいい。
この後、私は塩とポン酢両方で食べてみた。ポン酢はやはり、安定だった。うん。美味しいもの。で、塩はびっくりした。これが定番でいいじゃんと。
カツオ本来の美味しさを塩というシンプルな味で味わうのだ。今回はカツオを厚めに切っているとロックさんが言っていた。
「どうだ?うまいか?」
ロックさんが言った。
「もちろん。最高。美味しい」
私は満点の笑顔で言った。
「本当に美味しいわ。私も塩が良いわ」
ミルトニアが言った。
「美味しい。私の地元もともと塩で食べる文化なので、安定ですね」
サクラが言った。
「本当に上手いぞ。ロックも食べてみろよ」
クロスが言った。
「俺は、昔料亭で食べた事がある。もちろん日本酒の冷酒と一緒にな」
ロックさんが言った。
「そうなんですね。私も成人したら一緒に飲んでみたいです」
サクラが言った。
「なら、クロスはまだかもしれないけど、飲みたいね」
私が言った。カツオのたたきを塩でいくの良いね。今度20歳になったら、私も冷酒をっと思うのであった。




