第30話 さて、次の街行きますか?
私たちは次の街メイソータウンに来ていた。この街はそれはそれはカラフルな屋根があり、街全体として方向性が迷走している感じだ。
また、道端で瞑想している人もいる。ここには有名な格闘道場があり、私はそこで修行しようと考えている。
ただ、このメイソータウンは認識阻害魔法とかも使われており、簡単にたどり着くことはできない。
私はここで魔法学院で習った事を思い出した。認識阻害魔法は本質を見透かそうと思えば簡単にできる。ようは集中が必要だ。私は地面に座り、精神統一の瞑想をした。そして、呪いを解除し、私に見えた呪文名を言った。
「本質を示せ、運命の道標。メイソー瞑想、静寂なる世界よ。我が道を照らせ、シャイニングサイレンス」
世界が、変わった。認識阻害魔法が解けた。私たちは手を繋いでいたので、はぐれてはいない。
「凄い。やっぱり最強ね。ちゃんと街が見えるわ」
ミルトニアが言った。
そして、しばらく経つと格闘道場に着いた。ミルトニアは香水を買いに、ロックとクロスは武器を買いに行った。待ち合わせ時間を決め、それぞれの場所に向かった。
和風建築の門を通り、和風な一階建ての建物だった。ドアを開けるとカラコロと手入れが行き通っているような音がした。
「すみません。私も入門したいのですが」
私は言った。
「おう。待たせたな。入門試験なら明日にしてもらえるか?」
師範と見られる老人が言った。凄く優しそうな口調だ。
「そうですか。わかりました。明日参ります」
私は言った。
「まあ、せっかく来たんじゃ。お茶でも飲んで行かんか?」
老人が言った。強いかもしれない。
「はい。ありがとうございます」
私が言った。
老人がお茶を持ってきた。畳が見事だ。そして、老人が口を開く。
「どうして強さを求める」
「大好きな人達を守りたいからです」
私は言った。
「そうか。ではなぜ魔法ではなく拳なのですか?」
老人の言葉には力があった。私は言葉にして詰まってしまった。なるほど、魔法を使う方が確かに楽だ。
「確かに魔法が楽です。しかし、拳にしても、魔法にしても必要なのがココロだと思うのです」
私は意志を込めた言葉でそう言った。
「なるほどのぅ。見所がある。強さは明日見せてもらうが、なかなかいいんじゃないかな」
老人が言った。
私も時間が来たので退出する事にした。そして、ミルトニア達にこの事を言うと、私たちもやりたいと言ったので、入門試験に連れて行く事にした。ちなみに晩ご飯は冷凍のドラゴンハンバーグだった。




