第27話 今度こそ会えるのか(勇者クロス編)
俺はやっと別大陸に着いた。アイツらはどこで何してるだろう。ひたすら魔物を倒して進んできたが、刺身は美味かった。
魔物の肉焼きはロックでないとできないなと感じた。今まで任せてきた分やっぱり凄いと思った。そういえば、出会った時から凄かった。ドラゴンの肉焼きは皮がパリパリ、中はジューシーに仕上がっていたのだ。
更に香辛料も使い方がうまかった。完全な調整ができるのだ。って話はよくて、俺は今別大陸で、タケノコや竹に囲まれている。
そのうちてんせいしゃのいう「かぐや姫」とやらが出てきそうだが、光る竹はない。光魔法使えば光りそうだなっと考えたけど。
服はもちろん、洗濯機トルネードで洗う。乾燥機トルネードもうまくはないが使える。威力間違えて時々エグいこと起きるけど、モンスターがついでに倒せるのでいいや。
で、町がないかずっと探している。寝るところ欲しいな。そうして、ひたすら進むこと数時間。やっと里が見えた。
勝手に「タケの里」と名付けた。そして、見覚えのある黒騎士聖女を見つけた。
「よう。久しぶり、ユリ姉さん」
俺は呼び掛けた。そして、なぜユリ姉さんかと言うとお姉さんっぽい雰囲気を持っているからだ。
「あー。久しぶり。クロス。元気だった?」
お姉さんが言った。めんどいな。ユリ姉でいいや。
「おう。おかげさまでな。ってかバランおじさんに会ったぞ」
勇者は船の中での話をする。
「おう。勇者。そのおじさんバランだとバラすのは良くないとか言ってなかったか?」
ロックが来た。やばい。一文字一句違わねぇ。
「え?あぁ。ほとんど違わないこと言ってたぞ」
「それ、俺のギャグ。あのおじさんバランのバランスがいいって言ってたから、どんなだよってツッコんで、そのギャグ教えた」
ロックが言った。ですよね。
「まじか。まぁ、ね。だよね」
俺が言った。
「あと、聖女はタライマスターを目指すらしい」
ロックが言った。
「また、変なことしてるな」
それより勝負したい。
「ねえ、久しぶりに勝負しない?」
ユリ姉が言う。少し興奮しているのか、頬が赤い。
「俺もそう言おうと思ってた。行くよ、ユリ姉」
姉の力見せてもらおう。血は繋がってないけど。
俺がそういうと勝負は始まった。場所は、少し広いところだった。
俺はとっておきのスキル『蜘蛛の糸』を使ってユリ姉を拘束した。別に高速ではなかったけど。彼女の瞬間移動も考慮したができないのかもしれない。
そこで、必殺技の「魔剣、や剣、マケンゼヨ」を使うことにした。
聖女のお姉さんに勝てる。俺が予備動作に入った瞬間目を疑うものが出た。タライからの水発射だ。しかも光ってる。
「ふふふ。罠にかかったと思った?私はタライの中に対して魔法が使えるのしかも物理攻撃力でね」
なんだと。ていうか、なにそれ?そんなスキルあった?
「なんだと?」
俺がそういうとつぎは上からタライが降ってきた。
そして、意識が途切れた。
目を覚ますと姫が洗濯機トルネードと乾燥機トルネードで洗濯をしている。なお、見た目だけなので、そうなのかは知らない。外から薪割りの音が聞こえる。
「あぁ。目、覚めたんだ。見てるだけじゃダメだろうと思って洗濯してたの。便利よ洗濯機トルネード」
姫のセリフで確信した。コイツらやっぱり変だわ。慣れてるけど。
えっ?旅どうしたの?進まないの?とか思いながら見てみると聖女ってかユリ姉だった。
「進まないの?」
「いや、待ってみたくなったんだよね。エルなんちゃらさんがドンダーケと仲良かったらしいからあなたがそこにいるのは知ってた。だから待ってたの」
ユリ姉の言葉に俺は感動した。帰る場所がある幸せを、噛み締めた。
「そうか。俺は少し成長できたかもしれない。やってくれてる事に感謝しなくちゃな。特に、ロックのあの火加減は」
俺は言った。しみじみと噛み締めるように。
「そうね。私強いかもしれないけど、少し。当たり前に思ってたかもしれない。ありがとう。クロス」
ユリ姉は涙を浮かべている。
こちらまでもらい泣きして、2人で抱き合って泣いた。この時に俺達以外は存在を失っていた。てか、見えてなかっただけ。




