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第23話 ロックの独白

ロックの話です。

俺はロック。魔法戦士オノ使いをしている。今は聖女パーティーの肉焼き当番。聖女のユリにはいつも火加減を褒められる。


俺の役割はそんなものなのか。戦闘で名をあげたい。そんなことも考えた。しかし、色々規格外な聖女は魔法を捨てて、回復魔法の使える物理最強の聖女になってしまった。


勇者の立場とか考えたのだろうか。俺はそこまで、特化してステータスが高いわけではない。素早さだけが取り柄だが、勇者が入ってから本当に役割がない。


間違えた。勇者も俺も最初から役割がない。俺はまだ、肉焼きとか精霊魔法でなんとかなっているが、ステータスの高い勇者はする事がない。


聖女が物理最強で、ステータスが低い魔法戦士オノ使いが精霊魔法と肉焼き当番とか、ステータスが高い勇者にやる事がないとかおかしいだろう。普通が存在しないパーティーがこのパーティーなのかもしれない。(今更感)


俺は昔から魔法攻撃力は平均より少し上ぐらいだった。そして、精霊魔法も使えるようにした。主にバフとタンク、そして戦力にもなれるような戦士を目指していた。


だから精霊に命令する術式はいくらでも使える。そして、組み合わせる方法も大体できる。特に聖女と出会ってからは、組み合わせても簡単にできるようになってしまった。


今では、洗濯機トルネードとか洗濯機トルネードと温熱を合わせた乾燥機トルネードも使える。これは主に洗濯魔法だ。まぁ、こんな魔法見た事ないんだけど。


なんかこうグルグルって振ると強そうじゃん。汚れも落ちそうと思ってやってみたらできた。これは乾燥機トルネードに至っては三属性の魔法使うが、聖女の晩ご飯用肉焼き職人と化した俺に死角はない。


簡単だもの。更には聖女の鎧に酔い止めを付けたり、暑さ寒さ凌ぐ用の精霊付与したりとドラゴンの肉焼きがしっかりと生きている。でも、一つ言いたい。これってなんなの?戦力は?あいつだけしか戦ってなくない?


しかも、ユリはずるいことに「あなたの焼いた肉じゃなきゃいやだ」と言うのだ。こっちは戦いたいんだがなぁ。でも、戦力は過剰気味なので、いいや。知らん。


初めてユリと出会ったのは、もう何ヶ月、いや、1年ぐらいかもしれないぐらい前だ。俺は彼女に勝負を仕掛けた。だって、聖剣エクスカリバーだぞ?戦ってみたいじゃん。弱そうな貧弱な女の子の力で扱い切れるわけが無いし。


勝負は一瞬だった。思いっきり食らって負けた。このとき俺は悟った。コイツは面白いものを見せてくれると。何でもかんでも1人でしようとした事が生きるかもしれないと。


ちなみに、女の子が持っていた剣は黒かった。絶対エクスカリバーじゃないだろうって思ったけど黙っておいた。だって夢壊したくないじゃん。


前の仲間にはこう言われた。


「女の子に負けた、恥」

っと。


いや、わかってるの?後で聞いた話だけど攻撃力500倍だぜ。しかもそのあとガンガン物理に振っていくんだぜ。何あれ。面白い。


俺は前もパーティーを組んでいた。その頃も他の人が討伐はするが、家事を全然しないため、洗濯と料理と家計は俺が付けていた。


「便利屋ロック」


ギルドでの通り名はそうだった。そして、聖女に負けてからは、恥。かつての仲間に会って現状を話したら、「天下の聖女専属肉焼き職人」とか言われそうだ。


まあ、あれでも可愛いのだ。黒光りする装備の上に聖女の衣を着て、髪は日によって変わるが、一推しはやっぱりツインテールだ。


金髪碧眼ツインテール眼鏡っ子。可愛くないわけが無い。なお、眼鏡に度は入っていない。黒光りする眼鏡。薄フレーム。いいね。




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