第21話 ミルトニアの独白〜独白だから毒吐くよ〜
今回ミルトニア主人公です
私はミルトニア=ドンダーケ。ドンダーケ王国の姫である。現在18歳。一応卒業はしたし、ドンダーケ魔法学院主席だ。
毎日毎日、剣を振りなさい。魔法を極めなさい。ドンダーケ魔法学院主席を取りなさい。そんなこと言われたらやる気なく無くなるじゃない。
魔法も剣も好きだった。特にライトニングとかファイアーボールが。でも、魔法を求められるにつれ、そんなに魔法強くしたいなら兵器でも作ればいいじゃない。なぜ私がしなきゃ行けないの?ってなってきた。
本当はやりたいのに、でも、やったらまた期待される。期待されればまた超えなければいけない。一体どこまで続ければいいの?応援してくれてるのは分かるけど、それがプレッシャーになること分からないの?そんな事を思いながらここ10年ほどは過ごしていた。
そういえば、昔からそうだった。好きなことに目を奪われ、本当に楽しい時間もあったが、楽しくなくなったのは、応援するという名のプレッシャーだった。
私は今まで、全てで親の期待を超えてきた。私はなんだってできる。ただ、目的もなくただ主席を取るためだけに、練習し続けた、剣も魔法も目的を失い、どうしていいのか分からないスランプに陥った。
私は焦った。姫として民を導かなければならない。非常時は私が盾にならなくちゃ。『姫たるもの自分の命は民より下と心得よ』。それが母の口癖だった。
兄が王子をしているが、人の命は儚いもの、いつ殺されるかわかったもんでは無い。まして、私は女だ。政略結婚の道具にされかねない。そんなのまっぴらごめんだ。
なんのために生まれてきたのよ。私は1人の女の子。自由を求めて何が悪いの?私は民のために捨てると決めた命を別のことに使おうと思った。それが、騎士と決めた脱走計画である。
見事に逃げることには成功した。そして、ナーヴァシティーと始まりの町の間の砂漠に留まり、野営しながら聖女か回復魔法使いを待った。
そこに現れたのがユリだった。彼女は完全に騎士みたいな見た目だった。私は、「こいつマジかよ」っと思った。なぜなら、聖女なのに呪いの装備を集めて装備しているらしいのだ。
何してんの?あなた浄化しなくていいの?そんな事を口に出しそうになりながら愉快な様を見ていた。私もあんなふうになりたい。
ありのままの自分を愛したい。姫であることは捨てられない、なら私は剣と魔法で変な事をする人になろう。
ライトニングと各属性の主力は練習した。更に、ロックさんから習った洗濯機トルネードと温熱、更に乾燥機トルネードは威力を最大まで引き出せる様にしようと練習を続けている。
実はユリの服を洗っているのは私だ。一応軽く左手で香水を少し振っているし、ふわふわになるように風魔法と火魔法の威力を調節している。
私も呪いの装備探そうかしら。剣士にするやつがあるなら、魔法士もあるわよね。きっと。今度ロックさんに言おう。
ロックさん完全に料理人みたいになっているけど、精霊の使い方が上手いし、凄くピンポイントな魔法が使えるので、凄く尊敬している。
ユリの微笑んでいる顔はやはり輝いている。私は彼女のようになりたい。




