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早田音さよの超絶物語  作者: 中二病少女
第三章 私達の魔法
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休日5

「「「いただきます」」」

 いつものように俺と雛井が机に向かうように座り、美穂は雛井の隣に座っている。雛井はいつも俺の作ったご飯を食べてもらってるからなんとも思わないが、美穂のことが気になる。残り物で適当に作ったものだし、不味いとか言われてたらどうしよう。妙なところで小心者の俺だ。

「うわぁ!うまぁ!」

 ありえないくらいのオーバーリアクション。そんなにか?でも、そこまで言われると悪い気はしない。むしろ嬉しいくらいだ。

「お前が言うと煽ってるようにしか聞こえないな」

 照れを隠しながら俺は流すように言った。

「いやいや、ほんとに美味しいと思うよ。このハンバーグとか普通に店に出せるレベルだと思うわ」

 こいつが俺のことこんなに褒めるなんて……。しかも、ハンバーグを褒めてくれるのが嬉しい。結構自信あったんだよな。

「神山君のご飯はやっぱりおいしいですね」

 雛井もいつも通り美味しそうに食べてくれている。

「これさよ先輩が食べたらびっくりすると思うよ。神山君にこんな才能があったなんて知らなかったわ。さよ先輩涙目すぎるでしょ。あははは」

 美穂はなぜか大爆笑し始める。生徒会長って料理できないのか?自分で出来るって言ってたような気がするんだけどな。

「お前は料理やったりしないのか?直也と二人で生活してるんだろ?」

「私?少なくとも朝と昼は私が作ってるわ。夜もめんどくさい時はコンビニだけど、基本は私が作ってるわね」

「時葉君の分は今日は大丈夫なんですか?」

「直也は今日も魔法の練習するって、朝から学校に行ってるので大丈夫です。なんか学校の練習場で友達とやるって言ってたから、帰ってくるの遅くなるって自分で言ってました。先輩の為に頑張るんだーって張り切ってたからねー。やっぱり恋すると違いますねー」

 直也のやつは今日も魔法の練習してるのか。あいつ見かけによらず頑張るな。てか、直也ってやっぱり友達多いんだな。あの性格だし誰とでも友達になれそうな気がする。

「時葉君は凄いんですね。わ、私も見習いたいです」

「お姉さまはもっと休んだ方がいいですよ?今日だって倒れちゃったじゃないですか?きっと練習のしすぎだったんですよ」

「そ、そんなことありませんよ。私なんてまだまだです……」

「会長だって言ってただろ?雛井は凄い魔法使いだって」

「それはそうなんですけど……私には実感がわかなくて、魔法を消すってどれほどのものなんですか?」

 最初見た時は失敗させるのって強いと思ったけど、実際はどうなんだろう。

「そうですねー、じゃあお姉さまは今さよ先輩と戦ったら勝てると思いますか?」

「そ、そんな勝てるわけないじゃないですか」

「そうですね、今のままじゃ多分勝てないと思います。お姉さまの魔法は失敗させるだけです。魔法を使えなくできても敵に攻撃できないと意味がない。でも、さよ先輩もお姉さまに勝てないんですよ?」

「??」

 雛井は美穂にそう言われてぽかんとなってしまう。

「お姉さまは相手の魔法を失敗させれます。つまり、さよ先輩の魔法をずっと失敗させ続ければいいんですよ。分かりますか?勝てないけど、負けない。お姉さまはさよ先輩と同等の力を持ってるんですよ」

「そう言われましても……頭がこんがらがってしまってよく分からないです」

 確かに強いとは思うけど……結局魔法を失敗させるだけで、こっちが攻撃できなきゃ意味ないもんな。だから俺も騒ぐほど強いとは思えないんだよな。まあ、生徒会長あれだけ取り乱してるってことはそれだけでもかなり強いんだろう。

「まあ、ゆっくりと理解ししてくれればいいと思います」

「は、はい。足を引っ張らないように頑張ります」

「何かあったら私に相談してください!何でも相談に乗りますから!」

「お願いしますね」

「ふふーん」

 なんかえらくご機嫌だな。雛井と一緒にご飯食べてるからかな。見ている俺まで幸せになれそうなくらいの笑顔でご飯を食べている。



「ごちそうさまでした!そろそろ直也も帰ってきそうなんで私は帰ります」

 マジックフォンで時間を確認しながら美穂が言った。

「そうか、送ってこうか?」

「玄関まででいいですよ、何回も通ったことある道だし」

「一応家の近くまで――」

 こいつも一応女の子だから、一人で帰らせるのは少し心配になってしまう。

「しつこいよ。私は大丈夫だから森里お姉さまの近くにいてあげたら?あ、私が帰るからって変なことしたらただじゃおかないわよ!」

「そんなことしねえよ!」

「そうよね、出来るならとっくにしてるわよね。ま、私がいる限りそんなことはさせないけどね」

「ん?お二人とも何の話をしてるんですか?」

「おい、お前が余計なこと言ったせいで雛井が困ってるだろ?」

「あははは、気にしないでください。ってことで私は帰ります!では、また月曜日に!」

 と言いながら勝手にドアを開けて出て行ってしまった。そんなに俺に送られるのが嫌だったのか?

「うぅ……さようならを言う前に帰ってしまいました……」

「まあ、いいんじゃないか?あいつってかなりマイペースだし、そう言うのはあんまり気にしないんじゃないか?」

 俺も遊んだりする時はさよならとか言わなかったし……そう言うのって友達同士てでも結構照れるしな。まあそんな友達なんてほぼいなかったけど……。

「それはそうですけど……美穂さんを見ているといつかいなくなってしまいそうな気がして……」

「どういう意味だ?」

「いえ、なんか寂しそうな気持ちが伝わってくるって言うか……ごめんなさい。上手く言えなくて」

 前みたいに黙って転校してしまうってことなのだろうか?雛井の一緒に居るあいつは誰が見ても分かるくらいハイテンションな気がするけどな。

「そんなに心配ならマジックフォンで言ってみたどうだ?」

「そ、その手がありました!全然気が付きませんでした」

「早速、メッセージを送ってみます」

 そう言いながら雛井はマジックフォンを取り出して不器用に文字を打ち始めた。

「そうか、じゃあ俺は飯の後片付けやってくるから」

「はい、いつもありがとうございます」

 俺は雛井の方をしっかり向いてお礼を言ってくれる。そして、再びマジックフォンに視線を向ける。そのちょっとした仕草にふと可愛いと思ってしまう。雛井か……。

 さっき美穂に言われた言葉を思い出す。雛井のことをどう思っているか?今は雛井のことは本当に友達だと思っている。でも――二人で暮らしていったらどうなるんだろうか?

これから就職活動で少し忙しくなるのでしばらく更新できません。落ち着いたらまた書きはじめます><;

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