元義弟は女心がわからない
ラルクの顔がひきつる…
ヤバいところを見られた!
嫉妬をさせるのはこんな場面ではなく、中庭の動物イベントでじゃなきゃいけないのに!
「あっリザちゃん!
これは違うんだ!テレスにちょっと相談事があって…」
バタン!
扉を閉められた。
扉の向こうからバタバタと走り去る音が聞こえる。
淑女のリザちゃんは廊下を走ったりなんかしない。
つまり、余程ショックだったんだろうとテレスは思う。
呆然とするラルクは、まるでグギギと音が鳴りそうなほどぎこちなくテレスの方に首だけ向けた。
「あれは絶対勘違いしたね。
おめでとう!嫉妬してもらえたんじゃない?
でも私はリザちゃんに嫌われるのは嫌だから、ラルクが無理矢理ってことにしとくから(笑)」
「そんなぁ!」
「無駄な策略を巡らそうとするから、愛する人の信頼を無下にするようなことになるんだよ。
ラルクって前世でも女心分かって無いタイプだったんじゃない?」
確かに前世でも妹から、女心がわからないからバッドエンドばかりにいってしまうんだと呆れられていたかもしれないと思い出して青くなった。
「ねぇラルクはまだゲームのイベントとか言って、この世界は現実だって分かってないの?
今までだって何にもゲームの通りなんかいってない。
みんな努力して、愛する人との信頼を築いてきたんだよ。
ラルクとリザちゃんだって同じでしょ?」
「現実だって分かってるよ、
ただリザちゃんの猫耳が…妹と二人で猫耳が出るまで何周もやりこんだんだよ。あのスチルが見たくて…」
「でもそれで、リザちゃんを傷つけるなら意味ないよ!
ラルクは本当に分かって無いよ!」声を荒らげて言い募るテレス。
ガチャ、と扉が開いて王子が入ってきた。
「どうした?テレスの怒鳴り声が外まで聞こえてきたぞ?」
なんだかラルクが残念な男になってしまった。
猫耳が諦められないラルクはこの後どうなるのか!?
請うご期待(笑)
いま二本立てで連載してます。
(虐げられた姫は、帝国の皇子に溺愛される)です!
交互にアップの、予定なのでもし良ければそちらもよろしく(宣伝)




