↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
14/25

悪役令嬢はモブのために決意する!

少しずつブックマーク件数が多くなり、たくさんの方に楽しんで頂けてるようで嬉しい限りです!


前回はリザちゃんのおねだりというかたちで初キス!

テレスへの嫉妬も無くなったリザちゃんとラルクの未来はどうなるのか?

楽しみにお読みください☆

ひっきりなしにダンスを申し込まれるまま踊り、疲れていたので油断していたのを後悔する。


テーブルの前でハロルドたちと別れてそろそろダンスホールに戻ろうかとしていたとき、ホールから女性の悲鳴が上がったのだ。


慌てて人垣を掻き分けて行くと、そこにはミリアとテレスが倒れていて、ミリアを王子が助け起こしているところだった。


テレスがミリアを助ける王子を見て、

「ミリア様に足をかけられたのよ!!

足が痛いわ!挫いたのかも!」と騒ぎ立てる。

それに王子が、

「テレス嬢、いい加減にしなさい!

君がわざわざミリア嬢の方に向かったのだろう?

抑えられなかった私にも非はあるが、明らかに君がミリア嬢に当たりに行ったことは私が証言するよ。」と冷ややかな目を向ける。

「そんなっ!そんなことは…!」焦ったようにしどろもどろになるテレス嬢を置いて王子がミリアを横抱きに抱いて立ち上がる。

「ミリア嬢は君よりもひどく足が腫れている。

私はミリア嬢を保健室に連れて行く。」とテレスに声をかけると、回りを見渡しながら

「テレス嬢も足を挫いてるようだ、どなたかテレス嬢にも誰か手を貸してやってくれないか?」

と言うが早いか立ち去ってしまった。


王子と踊っていたのはテレス嬢なのだろう。

わなわなと唇を震わせながら、

「フィル様は私と踊っていたのに!何で!くっ!」

立てるか?と手を差しのべると、

「手なんか貸して頂かなくても、一人でいけますわっ!」と言い捨てて、立ち上がる。

その瞬間目が合ってしまった。

キッと睨み付けられて、ふいと顔を背けられた。

「私じゃヒロインになれないの?」ぽそりと呟いた声が聞こえた。

そのまま足を引きずりながら会場より出ていってしまった。


エリックが側に来て、本当に足を掛けたと言いがかりを付けるとは。と驚いていたが俺はヒロインと言う言葉に驚いていた。



***


あのあとしばらくたったが、学園にテレス嬢はやってこなかった。

ミリアもひどく足を痛めたのか、3日ほど休んだあと学園に来るようになっても松葉杖を使っていた。

王子が甲斐甲斐しく、ミリアの世話を焼いていた。

あのナマ足スチル…。王子は拝んだのだろうか。

ゲームではちょうど先生の居ない保健室で、攻略対象者が痛めた足を治療する目的でミリアのナマ足を触るというシーンがあるのだ!

ミリアも王子が側にいることを喜んでいるようだったし。きっと王子ルートに入ったのかもしれないな。

あの二人はこのままくっつくかもな…。

いろんなイベントを乗り越えて…ムフフ。なんて邪推してみた。


***


公爵家のティールームで、リザちゃんと二人でお茶を楽しむ。

あのムフフな夜以降、夜はいつもお義父さんと一緒に寝ていたから期待に添えるようなことありませんよ!

でも明らかにリザちゃんの態度は変わった。

人前でいちゃいちゃするなんて恥ずかしい!!って感じだったのに、俺にベタベタと触れるようになった。

いまだって、給仕のメイドが側にいるのに、わざわざ隣にこしかけた。そして腕にまとわりつくようにしなだれかかる。

俺からあーんとかしてないのに、勝手にクッキーが口に運ばれる。

紅茶すら口移しできそうな雰囲気だ。


妙に色っぽい目で俺を見つめた。

もうひとついかが?とクッキーを差し出される。

クッキーを口で受けとると、リザちゃんの指をペロっとなめて

「指まで甘いね」とにっこり笑ってみた。

リザちゃんが恍惚とした表情を浮かべて、恥ずかしそうに腕に顔を埋めた。


やっと顔を上げたリザちゃんと学園のこと、授業のこと、他愛ない会話をした。

するとリザちゃんが難しい顔をして、

「テレス様のことですが。」と話し始めた。


俺も学園にやってこないテレスのこと気にはなっていたが、リザちゃんが嫉妬するだろうと話題に上げていなかった。

だからこそリザちゃんからその名前を聞きびっくりした。


リザちゃんはクラスメイトてあるテレスが学園にやってこないことを心配していた。

「嫌がらせを受けていたと言っていたのに何故そんなに心配するの?学園に来ない方がリザちゃんも安心して過ごせるでしょ?」

と問いかけると、

「クラスメイトご来ない方がいいなんて思わないわ!」とかぶりをふる。

「それに嫌がらせといっても、お茶会で他の方たちの前で我が儘ばかりなんでしょ?とか、本当は私たちのことなんてどうでもいいと思っているでしょ?とかありもしない事ばかり言うから皆さん相手にしてないようでしたし…」と考え込みながら、

「あと睨まれたりとか。目を合わせてもらえなかったりとか…。多分嫌われてしまっているだけで…。

私は気にしませんわっ!」

でもと話を続ける

「この間のパーティーのこと気にしてらっしゃるなら、学園に来てほしくて。

だって、彼女本当に生徒会の仕事頑張ってらしたし、学業も素晴らしい成績を修めてらして、こんなことで彼女の努力が…」

「わかったよ。ごめん!リザがそんなに心狭いわけないのに、嫌なことを言ったよ。」と肩をポンポンと叩いた。

「パーティーのことなんて、お姫様抱っこされたミリアと王子の話ばかりでテレス嬢の話題なんてほとんどないしね。

俺も気にせず学園に戻るといいと思うよ。

リザから手紙を書いてみたらいいんじゃないか?

リザが思うこと、そのままテレス嬢に伝えたら?

もしかしたらまた学園に戻って来るきっかけになるかもしれないしね。」

リザちゃんは立ち上がると、

「私の言葉でテレス様が…。そうね!きっと学園に戻してみせますわ!」

と自室に戻ってしまった。


リザちゃんが一生懸命なのはいいけど、俺と同じ転生者なら何を考えて行動するかは分からない。

本当はリザちゃんとは関わらせたくないが、リザちゃんが決めたことだ。俺が間に入ればリザちゃんも嫉妬するだろうしな。

リザちゃんのサポートに撤しようと思うのだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。