義弟という名の恋人 リザローズ視点
本日はリザちゃん視点の女子トーク満載回です。
赤裸々な女子トークお楽しみに!
今日はルミエールとマーガレット、レベッカにミリアの4人を呼んでお茶会だ。
ウィルウッド家のサンルームにはぽかぽかと暖かい日差しが差し込む。
マーガレットのおすすめのお茶などが用意され、手土産にとみんなで持ち寄ったお菓子が食べきれないほどテーブルにきれいに並べられた。
給仕を下げさせ、さてと遠慮なしにと女子会が始まった。
ルミエールとマーガレット、レベッカは生徒会ではないので、私やミリアにどんな事をしているのか、自分の婚約者の働きぶりはどうかと、色々聞きたいようだった。
ハロルド様は知識が豊富で、みんなの意見をまとめてくれる頼もしい存在だわ。
いや、最後はハロルド様の思う通りに事が運んでる気もします。
でもハロルド様のおかげでスムーズに処理できてる書類ばかりで本当に頭が下がる思いだわ。
マーロン様は仕事が捗らないときに、笑顔を振り撒きみんなの心を軽くする、いわゆるムードメーカーで癒されキャラなの。
彼がいないときは、まるでお通夜みたいになるから不思議。
エリック様は力のいる仕事を引き受けてくれるし、体も大きく頼もしいので上級生との対話が必要な案件の時に矢面に立って発言してくれたのが印象的。
それでいて細やかな気遣いも出来るから、上級生にも可愛がられていたわ。
王子はああ見えて有能で、(ちょっと不敬である発言にみんな気づかない)他のメンバーにどの仕事を回したら能力が発揮できるか見極める力がある。
おかげで本当に楽に仕事ができている感覚だわ。そこは見直した。
でも、テレス様に腕をからめられ、胸を押し当てられて、甘えられて鼻の下伸ばしてる姿を見るとどうかな?とも思うの。
ああいう露骨な感じはちょっと嫌かも。
でも最近ミリアにもすごく優しくしてるように思う。
ラルクは落ち着いていて、誰かのちょっとしたミスにもすく気づきフォローを入れてくれる。
でも女子メンバーにはほとんど声を掛けない。
私も例外ではない。
仕事をしているときは、プライベートと線を引くタイプなのがよく分かる。
本当にメンバーに恵まれたおかげで生徒会の仕事はさほど苦でもなく、休日出勤もしないでいいおかげで、今日ものんびりお茶会を開けるし。ありがたいことだわ。
自分の婚約者が手放しで誉められて、みんなふふふとにんまりしている。
「本当に尊敬できる方ばかりで、私ももっと努力しなくちゃって思うわ!」
と、ミリアが握りこぶしをぷるぷるさせている。
わーん、ミリアってばかわいい!!
そのまま女子の大好きな恋バナに突入した。
マーガレットの入れたミントティーに3杯ほど砂糖を入れてかき混ぜながら、ルミエールが
「週に3回ほどお手紙が届きますの。
いつもクラスが違うからなかなか会えないのが辛いとか。剣術の訓練でこの間差し上げたハンカチを使ったが、そこから香る花の香りにまるでルミエールと一緒にいるようで癒されたとか。
エリック様は手紙だとアタック激しいのよー!
それにこの間町にお出かけしたときも、エリック様から手を繋いできてもう離したくないなって…きゃー!!
私ったら何言ってるのかしら!!
もう毎日毎日エリック様の事ばかり考えてしまうのー!」と照れに照れながら体をくねくねさせたルミエールの暴露から始まった。
「マーロン様はみんなも分かってると思うけど、甘えん坊なの!
私も大概甘やかされて育ったと思うけど、マーロン様は特別甘えるのが上手なんだと思うわ!
お茶をしていても、いつの間にか隣に座ってて、肩に頭を預けてきたり、手をさわってきたり…やんっ!何言わせるのよー!!
この間は馬車の中で、膝枕お願いされてしていたんだけど、そのまま頬をすりすりとされて、キスしたいなぁって!
でそのまま私からチュッて唇にしちゃったのー!!」
きゃー!マーガレットったらキスをしたのー!
キスってどんな感じー?
とまぁそれは大騒ぎ。
するとレベッカが
「私も、実は先日…」
とぽっと頬を染める。
みんなで、
えー!ハロルド様が?信じられない!
キスってどんな感じだったのー!
ときゃあきゃあと問い詰めた。
「先日、一緒に王立図書館に行って、いつも隣り合わせで本を読んでいるんだけど、
ふと陰になって、あれっと顔を上げたらそこにハロルド様のお顔が!
それで…あーん、もう無理ー!やん!」
とくねくねしていた。
レベッカのキャラじゃないでしょ!
恋は乙女を変えるのね。
とみんな訳知り顔をする。
ミリアはどうなの?王子に優しくされてるんでしょ?
と新しい友達にも容赦なく質問をする。
「うーん、どうだろう。私、恋とかよく分からないから。みんなと仲良くしたいし!
男の子でも女の子でも、みんなで仲良くなって、みんなで幸せになりたいんだー!」
とあどけない顔でふふふと笑う。
わー!天使だわー!この子まだ恋を知らないのね!
ミリアが好きな人が出来たらすぐに教えるのよー!
ミリアとはみんなの妹キャラなのだ。
「ラルク様はいつもリザにベタベタだもんね!
家も一緒だし、もうキスなんかとっくなんでしょ?」と興味津々のみんなに、首を横にフリフリ答える。
「ラルクってば、キスしてくれないの。
ベッドに一緒に横になっても、いつも手を繋ぐだけだし…」
話はまだ続くんだけど、みんなはキャーキャー盛り上がってしまった!
「一緒のベッドに寝てるって、すごい!」
「ラルク様はすごい精神力の持ち主ね!手を繋ぐだけなんて…」
と、あまーい二人を想像していたみんなは残念がる。
リザローズも父とも一緒に寝てることは、わざと話さないでおいた。ファザコン認定を受けるのは嫌だったのだ。
「あっ、実は添い寝の時は抱き締めてもらったり、髪を鋤いてくれて甘えさせてくれたりするんだけど、絶対、頬にしかキスしてくれないのよー。」とグチる。
「キャー!添い寝なんて刺激的過ぎるー!」
「なんでその状況でキスまだなのー!!」
「私もリザと一緒に寝たい!」
「それで、その気持ち良さそうなお胸に飛び込みたい!」
「あっそれわかる!私も~飛び込みたい!」
「今度パジャマパーティーもいいかも!」
「あーん、私もエリック様とキスしたい~」
「エリック様は堅物っぽいから結婚まで無理ね~。」
「案外ラルク様も堅物かもよ~。」
「その前にミリアのお相手が見つかるといいわね!」
「そしたらグループデートしたいわぁ!」
「またピクニックに行きましょ!」
女の子のマシンガントークは止まらない。
うっかり扉を開けてしまったラルクが引きずり込まれるのはもう少し後の事だった。
物語もちょうど中間地点、折り返しです!
あと少しお付き合いください!




