第14話 獣人姉妹の事情
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「これで問題なさそうですわね」
獣人のタマさん達が別荘に来てから翌日のこと。
タマさんの妹は元気になった。
信じられないことだけれど、温泉に入って一晩寝たら治ったらしい。
そういえば、シルフィさんと再会した時にあった傷も温泉の効能で綺麗になったと言っていた。
効能というにはあまりにもすごい効き目だけど。
「なんにせよ、元気になって良かった」
今は昼飯時。
そんなタマさんの妹を含めた、俺、シルフィさん、タマさんの4人は食卓を囲んでいる。
食卓の上には異世界版トマトスープパスタが4人前。
一人あたりの量もそこそこにある。
ただ4人で食卓を囲むにはテーブルは少し狭く感じる。
折角だし、今度大きいテーブルでも作ってみよう。
「改めまして、ユイナです。こ、この度は本当にありがとう、ございました」
ユイナちゃんはすごく礼儀正しい子だった。
見た目は10才ほどなのに……ちゃんとした子だと思う。
「まぁ……まだ病み上がりだからもう少し様子を見た方がいいとは思うけどね」
「ありがとうございます。でも自分でもびっくりする元気なのです」
ユイナちゃんは握りこぶしを前にしてガッツポーズをする。
ユイナちゃんはそう言うけれど、ちょっと心配ではある。
「その前に冷めない内にお召し上がり頂けると嬉しいですわ」
シルフィさんは拗ねたように言う。
「それもそうですね。まずはいただきますか」
「いただきます」
「いただくにゃ!」
「いただきます……!」
という訳で、みんなで手を合わせて食事を始める。
タマさんの妹、もといユイナちゃんは何故かメイド服姿。
ちなみに、姉のタマさんもメイド服。
シルフィさん曰く、彼女達に合うまともな服がこれしかなかったらしい。
それもそれで問題なんじゃないか? と思うけど、その問題は後で考えよう。
「んっ~! 美味しいにゃ! こんな美味しいご飯が食べられて幸せにゃ!」
「えへへ……ご飯美味しい……」
タマさんもユイナちゃんも幸せそうにご飯を食べる。
見ているこっちがお腹いっぱいになりそうな笑顔だった。
「昼食で話す内容ではないと思っているんだけど二人に聞いて欲しいことがある」
俺はタマさんとユイナちゃんの目を見て告げる。
「今後二人がどうしたいのか分からないけれど、もしもここに住みたいなら全然受け入れるつもりです」
「え? ほ、本当にゃ……?」
タマさんは目をうるっとさせる。
「とはいえ、すぐに決められることではないと思うので、二人でしっかりと話合って下さいい。いつでも答えは待つので」
俺はなるべく言葉に誤解を生まないように話す。
強制をしたい訳ではない。
あくまで、二人が自分の意志で選択をできるようにしてあげたいから。
「こ、ここに住みたいにゃ! ここに住まわせてほしいにゃ!」
タマさんは必死だった。
事実、俺の問いにすぐに返事をしたから。
「ユイナもいいにゃ!?」
「う、うん! 私も助けてくれた恩を返したいから……!」
「ということで今後ともお願いしてほしいにゃ!」
「よろしくお願いします……!」
タマさんとユイナちゃんは勢いよく頭を下げる。
まぁ、二人が良いと言うならばいいのかな……?
「もしも……不便なこととかあったら遠慮なく言ってほしい。なるべく改善できるように頑張るから」
「優しい杏輔様とシルフィさんと一緒に生活できるなら、ウチ達にとって十分にゃ! 温かい食事も頂けて……神様の生贄にされる心配にゃいから」
そういえば、タマさんとユイナちゃんは元いた村から逃げてきたんだよな。
両親を亡くした上に神様の生贄にされるという仕打ちはあまりに酷いと思う。
願わくば、タマさんとユイナちゃんにとって幸せな場所にしてあげたい。
「さ、早速ですがウチに何かできることはにゃいか!? 掃除でも洗濯でもなんでも任せてほしいにゃ!」
「わ、私も頑張ります!」
タマさんとユイナちゃんは張り切った感じで真剣に見つめてくる。
あんまり重荷に感じてほしくはないが、今言うべきではない……そんな気がした。
もう少しだけ関係を構築した時に言えばいいと思うから。
「そうですね……洗濯も掃除も杏輔様のおかげで、ボタン一つで終わってしまいますから……」
「え? ボタン? 一つで?」
タマさんはキョトンとした顔で聞き返す。
たしかに、シルフィさんも最初に洗濯機を使った時は驚いていたもんな。
「まぁ、家事に関してはまた追々お教え致しますわ。まったく杏輔様がされることはメイド泣かせなんですから……おかげで負担は全然、これっぽっちもありませんが」
シルフィさんは嬉しそうに目を細めて言う。
どことなく、頬が赤いような気がする。
「わ、分かったにゃ~」
タマさんは残念そうな声を出して、頭の耳をペタンとさせる。
なんかすごい感情豊かだな。
不覚にもちょっと可愛いと思った。
「ところで、タマさんとユイナちゃんは魔法使える?」
俺は二人に尋ねる。
別に使えたから何? という訳ではないけれど。
もしも使えないならシルフィさんに一緒に教えてもらえたら……なんてことを思った。
とはいえ、シルフィさん任せだからちょっと申し訳なく思う。
「タマ達は魔法とは無縁の生活だったのにゃ……」
「わ、私もです。すごく興味あります!」
タマさんとユイナちゃんは目をキラキラとさせる。
いや、分かるわ。
俺も魔法を習えるってなったらワクワクするもん。
とは思いつつ、俺はそもそも魔法という概念すらないんだけどね。
「承知致しました。それであれば僭越ながら魔法をお教えしたく存じますわ」
「前回はそれどころじゃなかったですもんね」
魔法を教える前にタマさんとユイナさんと出会った。
色々あったけれど、結果良ければ全てよしっ!
なんてね。
「本当にゃ! ありがとうございますにゃ!」
「魔法……ふへへっ……楽しみです」
嬉しそうな二人を見ると、ちょっと心がなごむ。
「それでは、昼食を食べ終わりましたら、今日は皆さんで魔法を習ってみましょうか」
「「「はーい」」」
そうして、俺達はほのぼのとした雰囲気の中、昼食を済ませる。
俺とタマさんとユイナちゃんの3人は魔法に心躍らせるのであった。
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