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「椿ちゃん元気ないな?昨日の俺のせいだよな」


「いえ、そんな事ないですよ?私の事好きになってくれてありがとうございます。でも私は…」


「わかってるよ。春人って奴が羨ましいな。だけど俺の気持ちは変わらないから」


ダメだ、逃げ出したい……


先輩との放課後が終わり今日は春人のお見舞いに行けないと断った。私って最低だ……自分の事ばっかりだ。



「椿ちゃん、学校行くよ?あれ、春人君?」


「おはようございます」


「春人君もう大丈夫なの?」


「お陰様で。ご心配お掛けしました」


「椿ちゃん寂しがってたから喜ぶよ。椿ちゃん!春人君来たよー?」


「春人?」


「よっ!」


「もういいの?熱は?」


「椿のお陰で治ったよ、行こうか?」


「う、うん」




「……………」


「なんな椿元気ないな?風邪でも移った?」


「そんな事ないよ!元気元気!」


春人が来てくれたのは嬉しいけど私は春人にあわせる顔がないよ…


授業もあっという間に終わり図書室に春人と向かう。行きたくない。


「春人、このまま今日帰らない?」


先輩が待ってるかもしれないのにそんな事を言ってる…また自分勝手だ。


「やっぱおかしいぞ?椿」


「そうかな?あっ」


図書室の前にはやっぱり先輩が待っていた。


「椿ちゃん、そいつが春人?」


「先輩……」


「え?誰?椿」


「椿ちゃんの彼氏の春人だろ?俺椿ちゃんの事好きなんだ」


「は?」


「先輩ッ!私春人の事が!」


「人の彼女に勝手に近付いてんじゃねぇよ!」


春人が先輩の胸ぐらに掴みかかった。


「いない事を良い事に椿ちゃんに言い寄ったのは悪いと思ってる。だけど恋敵のお前に容赦するつもりもないからな」


ドンと先輩が春人を押し返す、先輩の力が強かったのか春人はそのまま後ろに転んでしまった。


「春人!大丈夫!?」


「彼氏が戻ってきたんなら今日は引き下がるけど諦めないから」



先輩はそう言い立ち去った。



「椿…俺が休んでる間あいつと会ってたのかよ?ずっと俺に内緒で」


「ご、ごめんなさい。でも…」


「でもなんだよ!!」


春人の怒声に私はビクッとなり自分が黙っていた事を後悔した。こうなる事は分かっていたはずだ…

自分で招いた結果に私は何も言えなくなった……


「帰るわ」


「待って春人!!」


「ついてくるな!」


春人はそのまま私を置いて歩き始めた。

私は呆然とししばらく動けないでいた。

追いかけなきゃ!!


急いで春人の元へ走っていく。いた!校庭に春人を見つけた。


「春人!春人!!」


春人を追い掛けるのに夢中で転んでしまった。


「い、痛い……」


春人を見ると転んだ私を見つめていた、だが春人はそのまま前を向いて私をおいていった……


私は立ち上がりトボトボと春人の後を追う。追いつけないわけじゃない、でも追いついてどうするの?


「……ぅう、ふえっ、グスン」


私はただ泣く事しか出来なかった。



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