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「新、最近嬉しそうだね?」


「姉ちゃんわかるのか?」


「だって新いつもムスッとしてるけど最近表情が柔らかくなった気がするから…」


「姉ちゃんだって根暗だったくせにちょっと前にいきなり可愛くなっちまうしな」


「あ、新もしかして好きな人でもできた?」


「まぁそりゃ好きな人くらいいるだろ?」


「ねぇねぇ、どんな人?新が好きになった人って気になるなぁ」


「残念だけどそいつ彼氏持ちでよ。だけど好きになっちまったらそんなんでも関係ねぇんだなって」


「やっぱ兄弟だね、私たち。なんだか新の気持ちわかっちゃうなぁ」


「なんだよそれ?」


「ううん、なんでもないの。新くらい私も男子と普通に話せたらなんか変わるのかな?」


「姉ちゃん俺以外だと上がっちゃうもんな」


「もう!お姉ちゃんだって一生懸命なんだからね!慣れない美容室行ったりお化粧したり」


「はいはい、今の姉ちゃんそこいらの女より断然可愛いから自信持てよ」



俺があの時一年の椿ちゃんに会った時。一目惚れだった……


バカどもにちょっかい出されて怯えている彼女を守って良いところ見せたいと思った。だけど俺が強面なせいで追っ払った俺を見て今度は彼女を怯えさせてしまった。


だから出来る限り優しく怖がらせないように接した。

最後に彼女はお礼を言ってニコッと笑ってくれたがその笑顔もなんだか引きつっていた。


椿ちゃんが好きだ。彼氏がいると知ったのはバカどもが言ってて聞こえたが今週は休むらしい。


その間に俺の事を少しでも好きになってもらえたらと思いまた絡まれるんじゃないかと言って彼女に会う口実まで作ってしまった。


彼女は戸惑っていたが断るに断れず今に至っている。

出来れば俺に振り向いて欲しい。

こんな俺にも好きな人ができたんだ。


だから今日も見張りみたいな感じで彼女と図書室にいる。


「おい」


「ひっ!」


ヤバい、怖がってる。


「図書委員って暇だな」


「そうですね……」


最低限の返事だけ返ってくる。俺が怖くてそうしてしまってるんだろうか?それとも彼氏に悪いと思っているんだろうか?


彼氏はイケメンで有名な1年の春人って奴らしい、俺は見た事ないけど。

負けたくないと思った。

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