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なんか寺岡君のせいでソワソワしちゃったな…
「春人、帰ろう?」
「ああ」
「そういやさ、さっき裕司と何話してたんだ?」
「え?ただの自己紹介?かな?なんか寺岡君が自分の事知ってたの?って喜んでたけど」
「ふぅん」
「そ、それだけだよ?なんか春人以外にあんな感じで来られるとちょっと嫌だなぁって思ったし……」
「あ……」
「ん?」
校門付近まで行くと寺岡君が居た。
「裕司、何したんだ?」
「いやさ、春人の彼女だから俺も仲良くしといた方がいいと思ってさ」
「なんだよそれ?なんの関係もないだろ?」
「俺と春人一応友達だろ?」
「一応友達だったのか、そりゃ初耳だな」
「ひっでぇ奴だなぁ、なぁ?椿ちゃん」
「え?」
「で?俺たち帰るから。じゃあな」
「待てよ、俺の彼女紹介するわ」
すると校門の後ろからヒョコッと女の子が出てきた。
「やっほー、春人!」
「…茜……」
へ?この子春人の知り合いなの?茜と呼ばれた人は金髪のちょっとヤンチャそうだけど可愛い子だった。入学式で見たことあるような…
あ、あの時は黒髪だったんだ。
「こいつ今の俺の彼女」
「春人ったら私の次はこんな可愛い彼女作っちゃって相変わらずねぇ」
え?もしかして春人の元カノなの?この人……
「椿ちゃんだよね?私は新庄 茜だよ。茜でいいよ!よろしく」
「えと、私は…」
「あははッ、大丈夫大丈夫!椿ちゃん有名だから誰でも知ってるから。本当可愛いねぇ」
私に顔を近付け品定めでもするかの様にジロジロ見てきた。
「ふぅん。春人ともうした?」
「え?したって何?」
「あははッ、エッチに決まってんじゃん!椿ちゃん察してよぉ」
「おい、椿困ってるだろ?やめとけよ」
「ひどーい!元カノをそんなに邪険にしなくてもいいじゃない」
「椿、行こうぜ」
「またねぇ!椿ちゃん、春人」
そして茜ちゃんと寺岡君も帰って行った。私たちとは反対方向のようだ。
「ねぇ春人……」
「ああ、茜は中学の時付き合ってたんだ」
「どうして別れたの?」
「なんか元々茜から迫ってきて強引に付き合わされてたんだけどやっぱり合わなかったんだな」
「でも茜ちゃんはそうは思ってないんじゃないかな?春人が嫌になったの?」
「うん、そういう事。なんていうかなぁ…気が合わないっていうか気に入らないっていうか……中学卒業の時別れ話したら茜はあっさりと了承したからあいつも俺と合わないってわかったと思ってたけど」
「そうだったんだ…」
「椿?」
「春人……私…私は春人にそんな風に思われたくないな」
「俺さ、椿くらい好きになった奴いないよ?椿に夢中なんだ」
「本当?これからも?」
すると春人は私を抱き寄せキスをした。
ここ通学路だから恥ずかしい。誰もいないからしたんだろうけど…でも春人と唇を重ねると私はそんな事は段々気にならなくなってきた。
「ああ、椿が好きだ」
「…うん、私も春人だけだよ」
「こんなとこでこんな事してるとバカップルだな」
「春人からしてきたんでしょう?もぉ〜!」
今日はなんだかモヤモヤする日だったな、でも春人が私を選んでくれたんだから……




