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「お邪魔します、椿いますか?」
俺は椿に中間テストあるから勉強を教えて欲しいと言われ白石さんの家に来た。
「あ、春人君。椿ちゃんね、今お出かけしてるから少し待ってて。私の代わりに買い物行ってくれるって言って行っちゃったから。あがってて」
「えと、それじゃあお邪魔します」
椿は出かけてるのかぁ。でも白石さんが待っててと言うから上がることにした。
なんていうか白石さんと2人きりって意外と初めてだな、いつも優さんとかいたから。
「今コーヒー淹れるね?それかお腹とか空いてる?」
「あ、いえ。大丈夫です、お構いなく」
「フフッ、なんか春人君と私だけって結構ない組み合わせだね」
「あ、俺もそう思ってたとこです。いつも優さんといるイメージあるので」
「そうだね、確かにそうかも」
「気になってたんですけど白石さんって優さんとどうやって付き合ったんですか?」
「ん〜とね、私が猛アタックしたんだけど1度振られてまた猛アタックしてようやく付き合ったの」
やっぱり白石さんから猛アタックしたんだな。
「ん?笑ってどうしたの?」
「あ、いえ、すいません。なんか白石さんっぽいなって思って」
「あ〜、春人君!なんか失礼なこと思ってなかった?」
「いやいや、白石さん優さんにはいつも積極的なんで優さんもそれで落ちだんだなぁって。でも優さんが白石さんを1度振ったなんて思いませんでした。白石さんかなり美人だし」
「まぁあの頃の優は私をウザがっていた節があったからね、それで私が焦って告白して失敗して…でも色々あって今は私を好きになってくれたし」
「それといつまでも白石さんなんて呼ばなくていいよ。奏でいいよ?」
「じゃあ奏さんで。椿って最近奏さんから料理教わってるんですね?」
「そうなのよ。春人君に美味しいお弁当食べてもらいたいって言ってたからね!私も最初はお料理苦手だったけど今は少しはマシになったから椿ちゃんだって大丈夫!」
「奏さんかなり料理上手いじゃないですか?そうは見えませんね」
「あはは、私は優のために家事全般出来るようになって気を引きたかったからかなぁ?」
「奏さんって本当に優さんのこと好きなんですね」
「そりゃあもう優は私と結婚してもらいますな気でいるから。えへへ」
「優さんのこと想ってる奏さんっていつにも増して綺麗に見えますね」
「ありがとう、あ!椿ちゃん帰ってきてたの?」
奏さんの目線に方向を変えると椿が買い物袋を下げてリビングの前にいた。
「あ、はい。春人もう来てたんだ?」
「ちょっと早く来すぎたみたいだな」
「じゃあ後は2人でごゆっくり」
奏さんはそう言って椿の買い物袋を持ってキッチンの方へ行った。
「じゃあ椿の部屋行くか」
「うん」
部屋に行き教科書を広げる。
するとジーッと椿が俺を見ている。
「どした?」
「ううん。さっき奏お姉ちゃんと何話してたのかな?って。春人が奏お姉ちゃんを綺麗ですよって言ってたしそれに奏さんって言ってたから……」
「ああ、奏さんがずっと白石さんだとアレだから奏でいいよって。それと優さんのこと考えてる奏さんが綺麗って言ったんだよ」
「ふぅん、確かに奏お姉ちゃんは私なんかよりずっと綺麗だし料理も出来るし愛情表現も凄いし私にないものばっかりだけど浮気は許さないからね?ねぇ?」
なんか最後語気が凄かったな…
「奏さんには優さんがいるから浮気できるはずないだろ?知ってるだろ、奏さんがどれだけ優さんを好きなのか」
「いいえ、春人が奏お姉ちゃんを好きになる可能性もある!」
「無理無理、優さんには敵わないって!多分奏さんは優さん以外受け付けないぞ?」
「へぇ〜、ならいいけど!このスケベ!」
「なんでそうなるんだよ!?」
それからしつこく椿から追及されて結局勉強はろくにできなかった。




