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奏が居なくなったという事でしまったと思った俺はスマホを見た。ここで焦ってはいけない。奏は絶対焦ってるから俺が冷静になろう。
スマホを見ると着信がやっぱりあったが俺も気付かなかった。これは少しマズイと思い奏にかけ直す。
……出ない。パターン的に出て欲しい時に出ないのはなんとなく予感はしてたけど…
こうなったらいつでも着信来てもいいようにスマホ片手に探すしかないな。俺も何回か電話かけとけばいずれ出るかもしれない。
結構広いのが仇になった。しかも混んでるのも相まってよほどタイミングよくないとばったりいかないな。
電話しても出ない。
仕方ないのでうさぎの所に戻ることにした。もしかして奏も最後にそこにまた行くかもしれないし。
俺はLINEでメッセージを送り戻ることにした。ちゃんと気付いてくれよ。
そして戻ってみたがまだ奏はいない。
さすがに俺も焦ってくる。
「優!」
振り返ると青ざめた奏が立っていた。
良かった、メッセージ見たんだな。
「奏、ごめん。一応奏に言ったつもりなんだけど聞こえなかったんだろ?」
「バカ!優のバカ!どこか行くなら必ず私を連れてってよ!前みたいな事はないってわかってても思い出しちゃうじゃない!」
「本当にごめん、これからそうする。気をつけるから」
「……」
「奏?」
奏は俺の手に自分の手を絡めた。
「今からずっとこうしてる。こうしてれば離れないでしょ?」
「せっかく優に連れてきてもらったんだから悲しんでちゃもったいないし…」
奏はそう言うとニコッと笑い再びうさぎを見だした。
俺はちょっと罪悪感があったが奏の言う通りだなと思った。




