39
「じゃあ行こうか?」
「うん!うさぎ見たいなぁ」
奏はうさぎうさぎ連呼している。奏はうさぎ大好きだからもしかして動物園じゃなくてうさぎと触れ合えるとこの方が良かったかもしれない。
前に奏にそんなに好きなら飼えば?と聞いてみたらお別れする時辛いから見てるだけでいいと言っていた。
「奏ってうさぎホント好きだよなぁ」
「うさぎだけじゃないよ!プレーリードッグも好きだしチンチラも好きだしハムスターも好き」
なるほど、齧歯類が好きなのか。じゃあ出っ歯の人は好きなのかな?と疑問に思う。
「じゃあ出っ歯の人好き?」
「え?うさぎに似てる人なら…」
そんな人いるのかよ?
「優、見て!ゴリラがいるよ!」
うさぎうさぎ言ってて今度はゴリラとは…
奏のツボにハマったのかゴリラを興味深そうに見ている。ゴリラが追いかけっこしてるのを見て奏もキャッキャッとはしゃいでる。
実は俺も結構動物園は楽しい。昔家族と行ったが俺は小さかったからあんまり記憶にないしな。
そしてキリンやライオン、像などを見たり爬虫類に寄ったりしてようやくうさぎに行った。
「わぁ、可愛い!ねぇ優、私とうさぎ写メ撮って」
そしてパシャッと何枚か撮り奏はすっかりご満悦だ。
そしてずっと奏はうさぎを楽しそうに見ていた。
そして全くそこから動く気配のないので喉が渇いた俺は奏の分とジュースでも買ってきてやろうと思った。
「奏、ジュース買ってくるから」
それがいけなかった。子供達も結構いて騒がしかったので聞こえてなかったのか俺がうさぎのとこに戻った時そこに奏はいなかった。




