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電車で1時間ほど揺られ今度はバスに乗る。
奏はスキンシップに力が入り過ぎたのかコクリコクリと寝落ちしそうになっている。
「奏、着いたら起こすから寝てもいいんだぞ?最初に動物園に行くからさ」
「大丈夫だよ、寝ちゃったらもったいない…」
「ハハッ、別に俺はどこにも行かないからあんまり気張んなくていいぞ?」
「なんか私独占欲強いのかもね。岬ちゃんにもそう言われたことあるし。病んでたりして」
「まぁ俺も奏の事好きだから問題ないさ。それに俺はとりわけ大したこともない奴だからそんなに警戒しなくていいよ」
「優は甘いよ、岬ちゃんや絵里、おまけに唯ちゃんにまで迫られといて。私いつも優を自分に繋ぎ止めておかないと不安なんだから」
「そのうち奏に手錠掛けさせられたりしてな」
「あ、それいいかも!」
サラッと怖い事言うなよ…若干俺の笑顔が引きつった。
「あ、あれ?冗談だよ、冗談!もうそこまで行ったら典型的じゃん、本気にしないでね、あははは」
必死で訂正されると奏だと満更でもなさそうなのがある意味怖いけどそれだけ愛されてるって事だよな。
「優に変に思われるのでお言葉に甘えさせて寝まーす」
「ああ、逃げないから安心して寝な」
「じゃあ優の肩かして」
奏は俺の肩に頭を寄りかからせ程なくして眠った。
だけど少し揺れる度にスッと目を開けたりして結局あんまり寝てないな。
バスから降りてウトウトしている奏を引っ張って動物園に向かった。




