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俺は今学校を休んで奏と電車に揺られている。
ちょっと前のこと。
俺は去年奏の誕生日を祝ってやれなかった。まぁ色々あったしな。奏の誕生日にかわりに奏にもプレゼントはあげたんだけど…
インターホンが鳴る。
「優!」
いきなり奏が抱きついて玄関で押し倒された。
「嬉しい!こんなことしてくれるなんて」
奏は足をパタパタせわしなく動かして大はしゃぎしている。
「奏まで学校休ませてごめんな、ただ奏がいないと意味ないから」
「いいの!優と一緒にいれればなんだってどこだって!」
そして押し倒されている間に何回もキスされた。
「奏、そろそろ行く準備していいか?」
「あ!そうだった。このままだと危ない危ない」
一体どこまでしようとしてたんだ?奏…
「じゃあ最後にもう1回だけ…」
「んうっ」
深いキスをし奏は満足そうに離れてくれた。さて急がないと。
そして電車の中。向かい同士の席なのに奏は俺の腕を抱いてずっとベッタリしている。なんだか俺が恥ずかしい。
神城さんとの一件があってから奏はいつにも増してこっちが恥ずかしくなるくらいスキンシップを取ってくる。結構トラウマだったんだろうな。ごめんな奏。
「ねぇ優、温泉楽しみだね!」
奏に提案したら喜んでいたけど奏は「混浴がいい!別々じゃなくて優と一緒がいい!」って言い出すからそんなとこ近くにあるのかとネットで調べてみたら運良く22時から混浴になるとこが見つかったのでそこに行くことにした。
奏、仮にそうなったら他の人に見られるし見るかもしれないのは多分浮かれてる奏の頭からはすっぽり抜けてるんだろう。
「優、そういえば高かったでしょ?しかも泊まりだし…」
「まぁこの日の為にコツコツ貯めてたし、去年奏だって色々してくれたろ?」
まぁ確かに旅館に予約して誕生日サプライズ出来るかどうかとかそれに親の宿泊同意書など結構手間はかかったけどな。それにうちの親も奏のために少しお金を出してもらったのは内緒。
「2年分の誕生日だから豪華にしないとな!」
「うん!優大好きだよ」
ところでやっぱり向かい席で顔までスリスリさせてくっつくのは側から見るとバカップルなのでやめてほしい…なんて奏に言っても無駄か。




