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椿と付き合い出して少し経ったある日俺はある異変に気付いた。
椿の様子がなんだかおかしい、学校で。
忘れ物をよくするようになっていたのだ。椿に聞いてもなんだか誤魔化しているような感じで曖昧に答える。でも上靴と靴がなくなっていたのを俺が見た時点で全て理解した。
椿はいじめられていた。
助けてあげたくて俺も出来ることはやったつもりだが根本的な原因解決にはなっていない。
だから俺は気になって俺によく喋りかけてくる女子たちに何か知っていることがないか聞いてみた。
「あ〜、やっぱり…飯塚君モテるじゃん。高田 理恵っていたじゃない?飯塚君にちょっと前にしつこく付きまとってた」
ああ、あのケバい女か。あんまり絡んでくるんでウザくて遠ざけてたんだった。
「それで姫野さんと飯塚君最近ベッタリしてるから高田さんがグループが許せなくて姫野さんに嫌がらせしてるって噂。もしそうだったら私らが言っても辞めるような子じゃないから……」
「わかった。ありがとう」
俺のことが原因で椿がいじめられていたのか……
でも本当にそいつかどうか確かめないとわかんないよな。
そして俺はその機会に早くめぐりあえた。
休み時間そいつらのグループが話している所を偶然耳にしたのだ。
「姫野ってホント最低だね、理恵がずっと前から飯塚君にアタックしてたのに横から奪うんだもん」
「顔がいいからって調子こいてんのよ、どうせ飯塚君に色仕掛けで迫って落としたんでしょ?」
「姫野の奴の反応見たかったわ、どんな間抜け面したか想像するだけで楽しいわ」
「おい、お前らか?」
「い、飯塚君!?」
高田も目の前の俺にビックリしていた。話を聞かれたのかと焦っているんだろう。
「飯塚君、大丈夫だよ?無理矢理姫野に付きまとわれて迷惑なんだよね?私たちが別れさせてあげるから」
どういう思考回路してんだこいつら?
「お前らのやってることが迷惑なんだよ」
「だって姫野に迫られて困ってるって理恵が…」
「おい、高田。これ以上余計なことしたら俺お前を本気で嫌うぞ?」
そして高田のグループが静まり返った。
「またやったらお前が女でも許さないから」
そう言い俺はその場を後にした。
これで終わってくれればいいと切に願った。
知らなかったとはいえ俺と高田のことで椿が傷付くのはどうしても許せない。
椿には後でちゃんと話そう。




