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買い物やら何やら済ませて俺の家に帰る。
「ただいま〜」
「お邪魔します」
ドタドタと足音が聞こえる。あれ?
「お兄ちゃんお帰りー!」
妹が飛びついてきそうだったのでヒョイとかわす。
「おい、春香、なんでお前この時間にいるんだ?部活は?」
「今日は休み!お兄ちゃんこそそっちのすごく可愛い女の人誰?」
「ああ、俺の彼女の椿」
「は、初めまして、姫野 椿だよ」
なんだか両方とも驚いてる。
「部活くらいちゃんとやれよなぁ」
「サボりのお兄ちゃんに言われたくありません!ていうか最近お兄ちゃん夜遅くまでどっか行ってたり様子がおかしかったのはそこの彼女さんが原因なのね?へぇ〜」
妹が椿にグイッと詰め寄る。その迫力に若干椿もたじろぐ。
「は、春人の妹って可愛いね」
「なんか嫌味言われてる気分なんですけどぉ?」
「えと春香ちゃんはお兄ちゃんのことが大好きなんだね」
「そりゃあもう!こんなかっこいいのが私のお兄ちゃんなんだもん!」
春香が俺の腕に抱きつくが椿の前ではやめて欲しい。椿も笑顔が引きつってる…
「さ、俺たちは部屋に行くからな。邪魔すんなよ春香。それとコンビニで飯買ってきたからそれ食ってろ」
「せっかく私が早く帰ってきたんだから夕飯くらい作ってあげようか?」
「わ、私も作ろうか?春人」
「あれ?椿料理できたっけ?」
「……う、うん、多分」
「ははーん、椿さんは料理苦手なのかな?私の勝ち〜!」
「何が勝ちだよ?とりあえず行くぞ椿」
そして椿を俺の部屋に連れて行く。
なんか春香のせいで少し元気をなくしてないか?
「どうした?椿」
「春人はやっぱり料理上手な人の方がいいの?奏お姉ちゃんとかみたいに…」
やっぱりさっきのことか。
「いや、まったくそんなの頭になかったわ。俺は椿自身を好きになったから、出来る出来ないなんて気にしてないよ」
「わ、私、春人にお弁当作ってあげようと思って頑張ってたんだけどどうしても奏お姉ちゃんみたいに上手にできなくて…でもそれでも春人に作ってあげたくて。下手くそだからなかなか言い出せなくて…」
「あー、それで何回も言い淀んでたのか」
「弁当作ってきてくれるか?」
「え?いいの?」
「ああ、椿が作ってきてくれたのを食べたいな俺は」
「不味いかもよ?」
「それでもいいよ」
「うん、わかった」
椿はやっと言えたという感じで満足そうな顔をしている。
「じ、じゃあ春人の晩ご飯私が作ろうかな!」
「お、おう」
俺は椿をキッチンへ連れて行き材料や調味料の配置を教えた。
「待っててね!」
そして30分後。
出てきたのはオムライスのように見える一品だった。卵は焦げなんかボロボロしてそうでライスはおこげになっている…
「……み、見た目はアレだけど召し上がれ…」
「た、食べてみるか!」
うん、なんとも言えない味だ!美味しのか美味しくないと言えば後者だけど椿が作ってくれたんだから俺的には美味しい。
「…どうかな?」
「頑張った感じの味がして俺は好きかな」
「うぅ、フォローが逆に痛い……やっぱり私の…」
「あひゃひゃひゃ、変な臭いがすると思ったら何これ〜!?」
春香が来てしまった。おい、やめとけよ…椿のライフはもうゼロなんだ…
「お兄ちゃんお腹壊さないようにね!」
春香にとどめを刺された椿はすっかり落ち込んでしまった。




