第3話 日常生活
立ち話するには長くなりそうだったので、リビングに戻り、妹の椎名黒江にこうなった経緯をしっかり説明し、状況を把握してもらった
「なるほどね...にしてもお兄、随分可愛くなったね」
「だろ?絶世の美少女ってやつだよな、これ」
黒江に褒められて有頂天の俺
しかし、考えてもいなかった疑問を投げかけられ一気にどん底まで落ちる
「ところで学校とかの日常生活どうすんの?」
そうじゃん!!!どうすんだこれ!!!
今の体の年齢は恐らく12~13...高校2年生として高校に通うには難しい
中学校にまた通わないといけないか...?
そう考えていると、少し呆れた表情の黒江から救いの手が差し伸べられる
「こっちから高校に取り合ってみる?」
「お願いしますッ!!!!」
「うおびっくりした」
感謝のあまり勢いよく近づいて手を握ってしまった
「あ、ごめん」と言いながらもとの席に戻る
「そういえば制服とか普段着とか買い替えないとじゃない?」
「ああそっか、サイズがでかすぎるもんな」
口から出かかった「ンアッー!服のサイズがデカすぎます!」という言葉を飲み込みながら言う
「あと下着とか...は大丈夫そうだね」
「お前今俺の胸見ながら言ったよな」
「でもお兄だって女物の服はともかく下着は嫌でしょ?」
俺の発言を無視しながら黒江は言う
確かに女物の下着は流石に嫌だ
「まぁ...そうだな」
「でしょ?だったら服だけでいいかな
今日は土曜日だから...買い物に行くなら時間的にも明日かな」
そう言われ時計を見ると、現在時刻は17:42
確かに買い物に行くには遅いだろう
「それじゃあ私は夕飯の準備始めるから、お兄は風呂にでも入っといて」
「りょ〜」
黒江に言われたまま風呂に入ろうとしてとある疑問が頭を過る
「俺は今の自分の体に欲情するのか」
もし、自分の体に欲情した場合、俺は人間として大事な何かを失う気がする
それだけは嫌だ!!
だが風呂に入るなら嫌でも自分の体は見ることになる
「く、黒江!!!風呂入るの手伝ってもらっていいか!?」
「夕飯の準備するって言ったでしょ。それにお兄のことだから自分の体に欲情しないか不安になってるんだろうけど、遅かれ早かれ見ることになるだろうから、今私が手伝ってもあんま意味ないと思うよ」
俺の切実なお願いは、思考を読んでいるとしか思えない完璧な予測をする妹に、ド正論とともに却下された




