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Insert-4 / 囚われの女
女は囚われていた。陽の光が届かない、薄暗い、不衛生な石造りの牢獄だった。錆びた鉄格子の中に、粗末なベッドが置かれ、その上に女が横たわっていた。
肩にまで届く髪は乱れ、汗にまみれて湿っていた。両腕と両足には鉄枷が付けられ、その両方から伸びた鉄の鎖が壁に繋がっていた。
銀色のトレイのようなものに食事らしきものが載せられていたが、手を付けた様子は無かった。
黒く蠢く2匹の蟲がトレイの周りを這っていた。
女の頬はこけ、顔は薄汚れていた。しかし、その姿でさえ隠しきれない美しい顔立ちをしていた。
女はうなされているようだった。何事かを口走りながら、寝返りを何度も打つ。
「やめて、来ないで・・・助けて・・・。パパ。ママ。」
女が激しく寝返りを打つと、鉄枷に付けられた鎖がじゃらじゃらと不快な音を立てる。
「どうして・・・どうして・・・」女はうなされ続けた。
女は虚ろな表情で目を開いた。瞳の焦点が合っていない。
「助けて。誰か。助けて。頭が痛い。割れるように痛い。」
「嫌だ。もう嫌。もう、こんな・・・」女は肩を震わせて泣き始めた。
女の鳴き声はしだいに高まり、呼吸が荒くなった。
呼吸がみるみるうちに早くなり、過呼吸を起こした。
女は白目を向いて気を失った。




